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AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA-C03)
問題ID : 36614
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ある会社が自社のオンプレミス環境にあるストレージ機器の保守期間満了に伴い、AWSストレージへの移行を計画している。ストレージにあるデータは600TBで、移行期間中もデータへのアクセスや更新が発生する。同社はAWSへの移行に伴い、1GbpsのAWS Direct Connect回線を契約した。ストレージ機器の保守期間満了に間に合うように100日以内にデータ移行を完了させたい。
要件を満たし、効率的にデータ移行ができる方法は次のうちどれか。
要件を満たし、効率的にデータ移行ができる方法は次のうちどれか。
正解
オンプレミスにDataSyncエージェントをデプロイして、S3バケットへデータ転送する
解説
本設問の要件に「移行期間中もデータへのアクセスや更新が発生する」とあります。データ移行期間中もデータに更新が発生する場合は、AWS DataSyncなどのオンラインで移行する方法が適切です。
600TBのデータをDirect Connect回線の1Gbpsで転送すると約56日(1KByte=1000Byteで計算)で移行が完了するので、100日以内という要件にも合います。
AWS DataSyncは、オンプレミスとAWSのストレージサービス、またはAWSのストレージサービス間で、高速かつ信頼性の高いデータ移行と同期をサポートするマネージドサービスです。対応するAWSストレージは、Amazon S3、Amazon EFS、Amazon FSxです。
オンプレミスとAWSストレージ間でデータを移行する際は、DataSyncエージェントをオンプレミスにインストールします。
DataSyncでオンプレミスからS3へ同期させることによって、オンプレミスのデータに更新が発生してもS3に反映されます。
したがって正解は
・オンプレミスにDataSyncエージェントをデプロイして、S3バケットへデータ転送する
です。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
・Snowball Edge Storage Optimizedデバイスを注文して、S3バケットにデータを転送する
Snowballは物理的なストレージ機器を移送してS3バケット上へ保存するサービスです。バックアップデータなど静的なデータの移行に適しています。
移行期間中に発生するデータへのアクセスや更新に対応できないので、誤りです。
・AWS CLIの「s3 sync」コマンドを使用して、S3バケットにデータを転送する
CLIのs3 syncコマンドを使用してオンプレミスとS3バケット間を同期することも可能ですが、s3 syncコマンドは小規模のデータ同期に適しています。大容量データの同期の場合、DataSyncと比較してパフォーマンスが最適化されません。また、CLIのコマンドは手動での操作が必要であり、自動化する際もスクリプトなどを用意する必要があります。
大規模なデータ移行の場合はDataSyncの方が効率的なので、誤りです。
・S3バケットのTransfer Accelerationを有効にする。オンプレミスからマルチパートアップロードを利用してデータを送信する
Transfer Accelerationは、インターネットを使用してS3バケットへアクセスする際、最適化したネットワークルートを経由してデータを転送する機能です。
本ケースではDirectConnect回線を使用するので、Transfer Accelerationを有効にしてもデータ転送速度は変わりません。よって、誤りです。
600TBのデータをDirect Connect回線の1Gbpsで転送すると約56日(1KByte=1000Byteで計算)で移行が完了するので、100日以内という要件にも合います。
AWS DataSyncは、オンプレミスとAWSのストレージサービス、またはAWSのストレージサービス間で、高速かつ信頼性の高いデータ移行と同期をサポートするマネージドサービスです。対応するAWSストレージは、Amazon S3、Amazon EFS、Amazon FSxです。
オンプレミスとAWSストレージ間でデータを移行する際は、DataSyncエージェントをオンプレミスにインストールします。
DataSyncでオンプレミスからS3へ同期させることによって、オンプレミスのデータに更新が発生してもS3に反映されます。
したがって正解は
・オンプレミスにDataSyncエージェントをデプロイして、S3バケットへデータ転送する
です。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
・Snowball Edge Storage Optimizedデバイスを注文して、S3バケットにデータを転送する
Snowballは物理的なストレージ機器を移送してS3バケット上へ保存するサービスです。バックアップデータなど静的なデータの移行に適しています。
移行期間中に発生するデータへのアクセスや更新に対応できないので、誤りです。
・AWS CLIの「s3 sync」コマンドを使用して、S3バケットにデータを転送する
CLIのs3 syncコマンドを使用してオンプレミスとS3バケット間を同期することも可能ですが、s3 syncコマンドは小規模のデータ同期に適しています。大容量データの同期の場合、DataSyncと比較してパフォーマンスが最適化されません。また、CLIのコマンドは手動での操作が必要であり、自動化する際もスクリプトなどを用意する必要があります。
大規模なデータ移行の場合はDataSyncの方が効率的なので、誤りです。
・S3バケットのTransfer Accelerationを有効にする。オンプレミスからマルチパートアップロードを利用してデータを送信する
Transfer Accelerationは、インターネットを使用してS3バケットへアクセスする際、最適化したネットワークルートを経由してデータを転送する機能です。
本ケースではDirectConnect回線を使用するので、Transfer Accelerationを有効にしてもデータ転送速度は変わりません。よって、誤りです。
参考
【AWS DataSync】
AWS DataSyncは、オンプレミスとAWSストレージ、またはAWS間でのオンラインデータ移行と同期をサポートするマネージドサービスです。高速かつ信頼性の高いデータ転送を実現できます。
DataSyncの特徴は以下の通りです。
・対応ストレージ:S3、EFS、FSxに対応しており、オンプレミスではNFS、SMB、HDFSファイルシステムをサポートしています。
・高速データ移行:ネットワークを最適化してデータを転送することで、高速にデータ移行できます。
・安全性と信頼性: データ転送はSSL/TLSを使用して暗号化され、安全に行われます。また、接続が断続的な場合でも、移行は中断された箇所から再開できるため、信頼性が高いです。
・データの整合性:ファイルやフォルダのタイムスタンプ、ディレクトリ構造、アクセス権限など、主要なメタデータを保持しながらデータを移行します。
・データの移行方向:基本的には一方向のデータ移行や同期をサポートしています。双方向のデータ同期を行いたい場合は、初めに設定した方向に対して逆方向となる別の設定をすることで可能です。
・追加や変更データの同期: 移行中にデータが新しく追加されたり、既存データが変更された場合でも、それらを自動的に検出して同期します。
[オンプレミスとAWSストレージサービス間のデータ移行]
※DataSyncをオンプレミスで使用する際は、DataSyncエージェントをインストールする必要があります。
[同一リージョン内でのAWSストレージサービス間のデータ移行]
[異なるリージョンにあるAWSストレージサービス間のデータ移行]
AWS DataSyncは、オンプレミスとAWSストレージ、またはAWS間でのオンラインデータ移行と同期をサポートするマネージドサービスです。高速かつ信頼性の高いデータ転送を実現できます。
DataSyncの特徴は以下の通りです。
・対応ストレージ:S3、EFS、FSxに対応しており、オンプレミスではNFS、SMB、HDFSファイルシステムをサポートしています。
・高速データ移行:ネットワークを最適化してデータを転送することで、高速にデータ移行できます。
・安全性と信頼性: データ転送はSSL/TLSを使用して暗号化され、安全に行われます。また、接続が断続的な場合でも、移行は中断された箇所から再開できるため、信頼性が高いです。
・データの整合性:ファイルやフォルダのタイムスタンプ、ディレクトリ構造、アクセス権限など、主要なメタデータを保持しながらデータを移行します。
・データの移行方向:基本的には一方向のデータ移行や同期をサポートしています。双方向のデータ同期を行いたい場合は、初めに設定した方向に対して逆方向となる別の設定をすることで可能です。
・追加や変更データの同期: 移行中にデータが新しく追加されたり、既存データが変更された場合でも、それらを自動的に検出して同期します。
[オンプレミスとAWSストレージサービス間のデータ移行]
※DataSyncをオンプレミスで使用する際は、DataSyncエージェントをインストールする必要があります。
[同一リージョン内でのAWSストレージサービス間のデータ移行]
[異なるリージョンにあるAWSストレージサービス間のデータ移行]
無知で申し訳ございません。求め方について教えてください。。
s
sasa65
投稿日 2023/12/13
ストレージにあるデー夕は600TBで、移行期間中もデータへのアクセスや更新が発生する。同社はAWSへの移行に伴い、1GbpSのAWS Direct Connect回線を契約した。
ストレージ機器の保守期間満了に間に合うように
100日以内にデータ移行を完了させたい。
→ 600TBのデータをDirect Connect回線の
1Gbpsで転送すると約56日
(1KByte=1000Byteで計算)で移行が完了するので、100日以内という
このように56日で移行可能らしいのですが、すいません計算式について教えていただけますと助かります。
w
wing555
2023/12/13 02:40
この手の問題ではバイト(B)とビット(b)の単位の違いは要注意です。
600TBと1Gbpsの単位を合わせましょう。
単位の合わせ方は自由ですが、例えば「1バイト=8ビット」「bpsはビット毎秒。1秒間に何ビット転送できるか」ですので、
T(テラ)とビットで合わせると
600TB = 600T × 8b = 4800Tb
1Gbps = 0.001Tbps
「ストレージ容量4800Tb」を「回線速度0.001Tbps」で移行しますので、移行にかかる時間は
4800(Tb) ÷ 0.001(Tbps) = 4800000(秒)
4800000(秒) ÷ 3600 = 1333.333…(時間)
1333.333…(時間) ÷ 24 = 55.555…(日) ≒ 56(日)
です。合格目指して頑張ってください!
コメント
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s sasa65
2023/12/13 19:34
お忙しい中ご丁寧に解説誠にありがとうございます🙇♂️ 助かります。