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Cisco

CCNA(200-301)
問題ID : 29303
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10GBASE-LRについて、正しい記述はどれか(3つ選択)

正解

伝送距離は10km

SMFを使う

伝送速度は10Gbps

解説

10GBASE-LRは10ギガビットイーサネットの規格です。「LR」は「Long Reach」の略です。仕様は下表の通りです。


よって正解は
・伝送距離は10km
・SMFを使う
・伝送速度は10Gbps
です。

その他の選択肢については、以下の通りです。
・伝送距離は300m
・MMFを使う
10GBASE-SRについての説明なので、誤りです。

・伝送速度は1Gbps
10GBASE-LRの伝送速度は10Gbpsなので、誤りです。なお、1000BASE-Tなどのギガビットイーサネット規格の場合、伝送速度は1Gbpsになります。

参考

【Ethernetで使用するケーブル】
Ethernet規格で使用するケーブル(LANケーブル)には銅線を使ったものと光ファイバーを使ったものがあります。
銅線を使ったものは電気信号で通信を実現します。外部からのノイズ対策用にシールドが入っているかどうかによって「STP(Shielded Twisted Pair)ケーブル」と「UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル」があります。
光ファイバーを使ったものは、ケーブル内に光(レーザー)を通すことで通信を実現します。

【主なUTPケーブルのカテゴリ】


【UTPケーブルを利用する主なイーサネット規格】


【光ファイバーケーブルを利用する主なイーサネット規格】


【光ファイバーの構造】
光ファイバーは「コア」と「クラッド」の2層構造になっています。

光ファイバーを通るデータ(光信号)は、コアを通ります。コアから光がもれないよう、コアはクラッドに覆われています。
コアとクラッドは石英ガラスやプラスチックで作られます。

【SMFとMMF】
光ファイバーケーブルは大きく「SMF」(Single Mode Fiber)と「MMF」(Multi Mode Fiber)の2種類に分けられます。
SMFは、単一の伝搬モード(光の通り道)を提供するケーブルです。分散しにくいため長距離伝送に向いています。
MMFは、複数の伝搬モード(光の通り道)を提供するケーブルです。光が分散しやすいため長距離伝送に向いていません。
ただし、シングルモード用の光トランシーバ(光信号を電気信号に変換する機器)はマルチモード用の光トランシーバよりも高価なため、シングルモードの方が導入コストが高くなります。

SMF、MMFは帯域幅や伝送距離によって分類され、表のようにコア径が異なります。


【光モジュール】
SFPモジュールやGBICモジュールといった光モジュールとは、光信号と電気信号の変換に使用される装置であり、ネットワークデバイスの物理ポートまたはスロットに接続して使用します。


【コネクタ】
コネクタとは、ケーブルとネットワーク機器を接続する部分の形状です。
コネクタには「LCコネクタ」や「SCコネクタ」や「FCコネクタ」などの種類があり、接続する機器にあわせたコネクタを選択します。

参考画像:1000BASE-SXのSFPモジュールと光ケーブル(LCコネクタ)

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誤植報告

公開日 2022/06/27

誤植報告失礼します。

問題29303の解説について
正しくは、

その他の選択肢については、以下の通りです。
・伝送距離は300m
・MMFを使う
10GBASE-(S)Rについての説明なので、誤りです。

かと思われます。

スタッフからの返信

s staff_koba

2022/06/27 15:52

FreshP_0325さん ご指摘の点を修正致しました。 ご報告、誠にありがとうございました。

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