助け合いフォーラム
LPIC Lv1-101(Ver5.0)
問題ID : 3478
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「mycommand」コマンドを実行している全てのプロセスをクリーンアップして終了させたい。適切なコマンドは次のうちどれか。(2つ選択)
正解
killall -SIGTERM mycommand
killall -s 15 mycommand
解説
プロセスにシグナルを送ることでプロセスを終了させたり、再起動させることができます。
指定したコマンドを実行している全てのプロセスに対してシグナルを送るには、killallコマンドを利用します。
killallコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
上表より、適切なシグナルはTERM(SIGTERM)です。TERM(SIGTERM)シグナルは、プロセスが開いているファイルを閉じるなどの作業(クリーンアップ)を行ってからプロセスを終了します。
なお、killall、pkill(およびkill)コマンドでシグナルを指定しない場合は、デフォルトでこのシグナルが使用されます。
したがって正解は
・killall -SIGTERM mycommand
・killall -s 15 mycommand
です。
なお、以下のコマンドは全て同じ動作をします。
・pkill mycommand(「mycommand」を含む検索パターン)
・killall mycommand
・killall -15 mycommand
・killall -TERM mycommand
・killall -SIGTERM mycommand
・killall -s 15 mycommand
・killall -s TERM mycommand
・killall -s SIGTERM mycommand
その他の選択肢については次のとおりです。
・pkill mycommand
pkillコマンドではプロセス名(コマンド名)に検索パターンを指定するので、「mycommand」という文字列を含む全てのコマンドを実行しているプロセスが対象となります。よって不適切です。
・kill mycommand
・kill -15 mycommand
これらkillコマンドは、プロセスID(PID)を使用してプロセスにシグナルを送るコマンドですので、誤りです。
指定したコマンドを実行している全てのプロセスに対してシグナルを送るには、killallコマンドを利用します。
killallコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
上表より、適切なシグナルはTERM(SIGTERM)です。TERM(SIGTERM)シグナルは、プロセスが開いているファイルを閉じるなどの作業(クリーンアップ)を行ってからプロセスを終了します。
なお、killall、pkill(およびkill)コマンドでシグナルを指定しない場合は、デフォルトでこのシグナルが使用されます。
したがって正解は
・killall -SIGTERM mycommand
・killall -s 15 mycommand
です。
なお、以下のコマンドは全て同じ動作をします。
・pkill mycommand(「mycommand」を含む検索パターン)
・killall mycommand
・killall -15 mycommand
・killall -TERM mycommand
・killall -SIGTERM mycommand
・killall -s 15 mycommand
・killall -s TERM mycommand
・killall -s SIGTERM mycommand
その他の選択肢については次のとおりです。
・pkill mycommand
pkillコマンドではプロセス名(コマンド名)に検索パターンを指定するので、「mycommand」という文字列を含む全てのコマンドを実行しているプロセスが対象となります。よって不適切です。
・kill mycommand
・kill -15 mycommand
これらkillコマンドは、プロセスID(PID)を使用してプロセスにシグナルを送るコマンドですので、誤りです。
参考
プロセスとは、システム上で動作しているプログラムの最小単位のことです。PID(プロセスID)およびプロセス名(コマンド名)はpsコマンドで調べることができます。
また、pgrepコマンドで実行中のプロセスから特定の名前を持つプロセスIDを検索することができます。
pgrepコマンドの書式は以下のとおりです。
pgrep [ オプション ] 検索パターン
実行例:
検索パターンには拡張正規表現が指定できます。-lオプションを使うと、検索パターンにマッチしたプロセス名も表示されます。
特定のユーザーや権限が実行したプロセスのみを検索対象とすることもできます。
-Uオプションにユーザー名やユーザー識別子(UID)を指定すると、そのユーザーが実行したプロセスを検索できます。
-uオプションに実効ユーザー(実際の権限)名や実効ユーザー識別子(EUID)を指定すると、その権限で動作しているプロセスを検索できます。
以下はプログラムのパーミッションなどによって実ユーザーや実効ユーザーが変わる例です。
kill、killall、pkillコマンドで、プロセスに終了や再起動などのシグナル(命令)を送ることができます。kill、killall、pkillコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
pkill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
pkill --signal [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
killコマンドはプロセスID(PID)を使用して単一のプロセスにシグナルを送りますが、killallコマンドはプロセス名(コマンド名)を使用して、同じプロセス名の全てのプロセスに対してシグナルを送ります。
例) kill -SIGHUP 1133
例) killall -SIGHUP mycommand
また、pkillコマンド、もしくはkillallの-rオプションを使うことで、プロセス名を拡張正規表現で指定してシグナルを送ることができます。
例)
また、killコマンドはジョブ番号を指定し、ジョブにシグナルを送る事もできます。ジョブ番号は「%ジョブ番号」と指定します。
例) kill %2
ジョブ番号はjobsコマンドで確認することができます。先頭の[ ]内の数値がジョブ番号です。
また、pgrepコマンドで実行中のプロセスから特定の名前を持つプロセスIDを検索することができます。
pgrepコマンドの書式は以下のとおりです。
pgrep [ オプション ] 検索パターン
実行例:
検索パターンには拡張正規表現が指定できます。-lオプションを使うと、検索パターンにマッチしたプロセス名も表示されます。
特定のユーザーや権限が実行したプロセスのみを検索対象とすることもできます。
-Uオプションにユーザー名やユーザー識別子(UID)を指定すると、そのユーザーが実行したプロセスを検索できます。
-uオプションに実効ユーザー(実際の権限)名や実効ユーザー識別子(EUID)を指定すると、その権限で動作しているプロセスを検索できます。
以下はプログラムのパーミッションなどによって実ユーザーや実効ユーザーが変わる例です。
kill、killall、pkillコマンドで、プロセスに終了や再起動などのシグナル(命令)を送ることができます。kill、killall、pkillコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
pkill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
pkill --signal [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
killコマンドはプロセスID(PID)を使用して単一のプロセスにシグナルを送りますが、killallコマンドはプロセス名(コマンド名)を使用して、同じプロセス名の全てのプロセスに対してシグナルを送ります。
例) kill -SIGHUP 1133
例) killall -SIGHUP mycommand
また、pkillコマンド、もしくはkillallの-rオプションを使うことで、プロセス名を拡張正規表現で指定してシグナルを送ることができます。
例)
また、killコマンドはジョブ番号を指定し、ジョブにシグナルを送る事もできます。ジョブ番号は「%ジョブ番号」と指定します。
例) kill %2
ジョブ番号はjobsコマンドで確認することができます。先頭の[ ]内の数値がジョブ番号です。
pkill mycommand は正解として不適切ではないでしょうか
o
ottijp
投稿日 2022/07/02
killall
と異なりpkill
の引数はコマンド名ではなくパターンなので,pkill mycommand
はmycommand2
などを実行しているプロセスが存在する場合,それらも終了させてしまうのではないでしょうか.
つまりpkill mycommand
は正解として不適切ではないでしょうか.
それとも副作用はあれど「mycommandを実行している全てのプロセスをクリーンアップして終了させたい。」という目的は達成できるから正解ということなのでしょうか.
スタッフからの返信
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s staff_meg
2022/07/04 16:26
ottijpさん、 ご指摘の点を修正致しました。 ご報告、誠にありがとうございました。