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情報処理技術者試験

ITパスポート
問題ID : 30030
問題を開く
SCMシステムを構築する目的はどれか。

正解

商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で,商品の生産,在庫,販売などの情報を相互に共有して管理することによって,商品の流通在庫の削減や顧客満足の向上を図る。

解説

SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント)とは、資源調達・製品の製造・流通・販売などの一連の業務を、複数の企業間で統合的に管理していく経営手法のことです。これにより、プロセスの無駄を排除し利益を高めていくことができます。

以上より、商品の生産から消費に関係する部門や企業の間で,商品の生産,在庫,販売などの情報を相互に共有して管理することによって,商品の流通在庫の削減や顧客満足の向上を図る。が正解です。

[その他の選択肢]
×企業のもっている現在の強み,弱みを評価し,その弱みを補完するために,どの企業と提携すればよいかを決定する。
SWOT分析の説明です。
SWOT分析とは、組織内外の環境を分析する手法で、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの要素を分析・評価します。

 ●強み: 内部環境で有利な面(組織の持つ人材、資金、技術、IT環境、情報、拠点など)のことです。
 ●弱み: 内部環境で不利な面のことです。
 ●機会: 外部環境で有利な面(企業や組織を取り巻く経済状況、技術革新、規制、顧客や競合他社との関係、予測されるビジネスチャンスなど)のことです。
 ●脅威: 外部環境で不利な面のことです。


×顧客に提供する価値が調達,開発,製造,販売,サービスといった一連の企業活動のどこで生み出されているのかを明確化する。
バリューチェーン分析の説明です。
バリューチェーン分析とは、製品やサービスを顧客に提供する際に、購買、製造、出荷物流、販売、サービスなどの主活動と、人事管理、技術開発などの支援活動に分け、企業が提供する製品やサービスの付加価値が事業活動のどの部分で生み出されているかを分析する手法です。

×多種類の製品を生産及び販売している企業が,利益を最大化するために,最も効率的・効果的となる製品の製造・販売の組合せを決定する。
PPM分析の説明です。
PPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)とは、企業における各製品、各事業を、市場成長率と相対的市場占有率をそれぞれ縦軸横軸とするマトリックスに配置し、その配置から企業における製品・事業のポートフォリオ(組合せ)を把握し経営を行っていく手法のことです。自社の製品や事業がマトリックスのどの位置に分類されるかを把握し、今後投資すべき事業や撤退すべき事業の分析を行います。


上の図の様に、製品・サービスを、市場成長率と市場占有率により4つに分けて分析を行います。
 ●花形製品: 自社の市場占有率が高く、多くの収入を見込める分野ですが、市場の成長率も高いため他社との競争が激しい状況にある分野です。売上や利益が大きい反面、必要な投資額も大きく、市場の成長に合わせた投資を続けていくことが必要な事業です。
 ●金のなる木: 自社の市場占有率が高く、市場成長率が低いため、他社との競争が少なく安定した利益を見込める分野です。その反面、市場の成長が期待できないため投資は最小限に抑え、その他の事業等への投資を行う必要があります。
 ●問題児: 自社の市場占有率が低く、市場成長率が高いため、他社との競争が激しい状況にある分野です。シェア獲得のためには大きな投資が必要となります。市場占有率を高めることができれば花形製品になることが可能ですが、一方で他社との競争に敗れ負け犬となってしまう危険性もある分野です。
 ●負け犬: 市場占有率、市場成長率ともに低い分野で、事業の縮小・撤退を行うか検討が必要な分野です。
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図が表示されない

公開日 2024/05/24

解説中のSWOT分析の中の図が表示されない。

スタッフからの返信

s staff

2024/05/27 10:16

ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告、誠にありがとうございました。

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