助け合いフォーラム
技術開発戦略において作成されるロードマップを説明しているものはどれか。
正解
横軸に時間,縦軸に市場,商品,技術などを示し,研究開発成果の商品化,事業化の方向性をそれらの要素間の関係で表す。
解説
ロードマップとは、目標に向けて、いつまでに何をするのかを示した計画や工程表のことです。
例えば、新しい商品を開発する際に、いつまでに企画を立て、設計を行い、試作品を作成し、テストを行い、販売を開始するのかを示したものがロードマップです。
ロードマップを作成することで、目標達成までの道筋が明確になり、計画的に進めることができます。
・技術の競争力レベルと技術のライフサイクルを2軸としたマトリックス上に、自社の技術や新しい技術をプロットする。
技術の競争力レベルと技術のライフサイクルを2軸としたマトリックスを作成し、そこに自社の技術や新しい技術をプロットすることで、自社の技術の現状や将来の方向性を把握することができます。
これにより、技術開発の優先順位を決定したり、技術投資の判断を行ったりすることができます。
ライフサイクル | 導入期 | 成長期 | 成熟期 | 衰退期 |
---|---|---|---|---|
高い競争力 | 技術A | 技術B | ||
中程度の競争力 | 技術C | |||
低い競争力 | 技術D |
・研究開発への投資とその成果を2軸とした座標上に、技術の成長過程をグラフ化し、旧技術から新技術への転換状況を表す。
研究開発への投資を横軸に、その成果を縦軸にとり、技術の成長過程をグラフ化することで、技術開発の効率性を評価することができます。
このグラフは「技術のSカーブ」と呼ばれ、初期は緩やかに立ち上がり、途中から急速に成長し、やがて頭打ちになるという技術の成長パターンを表しています。
旧技術のSカーブが頭打ちになる時期に、新技術のSカーブが立ち上がるようにすることで、スムーズな技術転換を図ることができます。
graph LR
A[旧技術 導入期] --> B[成長期] --> C[成熟期] --> D[衰退期]
E[新技術 導入期] --> F[成長期] --> G[成熟期]
・市場面からの有望度と技術面からの有望度を2軸としたマトリックス上に、技術開発プロジェクトをプロットする。
市場面からの有望度と技術面からの有望度を2軸としたマトリックス上に、技術開発プロジェクトをプロットすることで、プロジェクトの優先順位を決定することができます。
市場面と技術面の両方から有望なプロジェクトに注力することで、効果的な技術開発を行うことができます。
技術面の有望度 | 低い | 中程度 | 高い |
---|---|---|---|
高い市場の有望度 | プロジェクトA | ||
中程度の市場の有望度 | プロジェクトB | プロジェクトC | |
低い市場の有望度 |
・横軸に時間、縦軸に市場、商品、技術などを示し、研究開発成果の商品化、事業化の方向性をそれらの要素間の関係で表す。
この選択肢が正解です。横軸に時間軸をとり、縦軸に市場、商品、技術などの要素を示すことで、時間の経過に伴う各要素の変化や関係性を表現しているため、まさにロードマップと言えます。研究開発成果を商品化・事業化していく方向性を、市場、商品、技術の関係性とともに時系列で示すことで、目標達成に向けた道筋が明確になります。
また、市場、商品、技術の関係性を可視化することで、それぞれの要素に応じた技術開発戦略を立てることができます。
gantt
title 技術開発ロードマップ
dateFormat YYYY-MM
section 市場
市場調査 :a1, 2023-01, 2023-03
市場動向分析 :a2, 2023-04, 2023-06
section 商品
商品企画 :b1, 2023-04, 2023-06
商品設計 :b2, 2023-07, 2023-09
試作品作成 :b3, 2023-10, 2023-12
section 技術
要素技術開発 :c1, 2023-01, 2023-06
技術統合 :c2, 2023-07, 2023-09
技術検証 :c3, 2023-10, 2023-12
解説の末文の誤りについて
解説の末文の【以上の解説から、正解は「エ」となります。】
となっておりました。
問題文がアイウエオ回答形式のものではないため、解説文の誤りではと思い送らせていただきました。
ご確認お願いいたします。
この投稿に対して返信しませんか?
s staff
2024/06/21 17:49
ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告、誠にありがとうございました。