助け合いフォーラム
AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA-C03)
問題ID : 30336
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AWSの管理コンソールへ不正なログインが行われていないかを監視するため、ログインに3回以上失敗した場合に管理用のメーリングリストへメール通知が行われるようにしたい。
必要な設定は次のうちどれか。
必要な設定は次のうちどれか。
正解
CloudTrailとCloudWatch Logsを連携し、ログインイベントのフィルタを設定する。CloudWatchのアラームにメール通知を設定する
解説
AWS CloudTrailは、AWSサービスのログを一元管理するサービスAmazon CloudWatch Logsと連携できます。CloudWatch LogsとCloudTrailを連携することにより、操作ログに特定のキーワードが登場した際にメール通知を行うことができます。例えば、キーワードにログインイベント「ConsoleLogin」を指定すると、管理コンソールへのログインを検知します。さらに、フィルタに認証失敗イベント「Failed authentication」を設定するとログインの失敗を検知できます。
※CloudWatch Logsについての詳細は分野「CloudWatch」を参照してください。
以上より正解は
・CloudTrailとCloudWatch Logsを連携し、ログインイベントのフィルタを設定する。CloudWatchのアラームにメール通知を設定する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・CloudTrailとEventBridgeを連携し、ログインイベントをメトリクスとして登録する。EventBridgeのアクションにメール通知を設定する
EventBridgeは、AWSリソースの状態変化やスケジュールに応じてアクションを実行できるサービスです。CloudTrailのログインイベントをEventBridgeのトリガーにすることは可能ですが、メトリクスとして登録する機能はありません。よって、誤りです。
・EventBridgeの監視対象にログインイベントを設定する。EventBridgeのアクションにメール通知を設定する
EventBridgeにログインイベントを監視する機能はないので、誤りです。
・CloudWatch Logs Insightsのクエリにログインイベントを指定する。CloudWatchのアラームにメール通知を設定する
CloudWatch Logs Insightsはクエリの実行による柔軟なログ解析を行うサービスです。イベントの発生を監視するサービスではないので、誤りです。
※CloudWatch Logsについての詳細は分野「CloudWatch」を参照してください。
以上より正解は
・CloudTrailとCloudWatch Logsを連携し、ログインイベントのフィルタを設定する。CloudWatchのアラームにメール通知を設定する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・CloudTrailとEventBridgeを連携し、ログインイベントをメトリクスとして登録する。EventBridgeのアクションにメール通知を設定する
EventBridgeは、AWSリソースの状態変化やスケジュールに応じてアクションを実行できるサービスです。CloudTrailのログインイベントをEventBridgeのトリガーにすることは可能ですが、メトリクスとして登録する機能はありません。よって、誤りです。
・EventBridgeの監視対象にログインイベントを設定する。EventBridgeのアクションにメール通知を設定する
EventBridgeにログインイベントを監視する機能はないので、誤りです。
・CloudWatch Logs Insightsのクエリにログインイベントを指定する。CloudWatchのアラームにメール通知を設定する
CloudWatch Logs Insightsはクエリの実行による柔軟なログ解析を行うサービスです。イベントの発生を監視するサービスではないので、誤りです。
参考
【AWS CloudTrail】
AWS上でサービスを適切に運用し続けるには、運用担当者がAWSの各種サービスをどのように操作しているか、その操作は適切か、といったオペレーション監視、運用監査が必要です。
AWS CloudTrailは、AWSサービスに対して「いつ」「誰によって」「どのような操作が行われたのか」を記録・保存するサービスです。利用登録なしに過去90日間のログを無料で参照することができます。
以下はCloudTrailのダッシュボードの画面です。
イベントの発生日時と操作したユーザー、対象のリソース名などが表示されているのがわかります。また左端の「▶」マークをクリックすることで、詳細情報を参照することもできます。
例えば、操作した覚えがないのにリソースが増減されていたりインスタンスが削除されていたような場合でも、CloudTrailのログを参照することで誰がどのような操作を行ったのかを確認できます。
監視対象となるイベントは以下の通りです:
・管理イベント ... ユーザーのログイン、EC2インスタンスの作成 など
・データイベント ... S3上のオブジェクト(データ)の操作、Lambda関数(※)の実行
・インサイトイベント ... 通常と異なる操作(書き込みAPIの呼び出し)
管理イベントとは具体的には管理コンソールからの操作やAWS CLI(コマンド)、APIによる操作です。これらはデフォルトでダッシュボードから参照できます。
データイベントおよびインサイトイベントはデフォルトでは有効になっておらず、「証跡情報」を登録しそれぞれのイベントの記録を有効にするか否かを選択します。
※Lambda ... サーバーレスでプログラムの実行が可能なAWSサービス。他サービスと連携でき、イベントが発生したタイミングでプログラムを起動させることができる。Lambdaで起動するコードをLambda関数(Lambda Function)と呼ぶ。
●証跡情報
CloudTrailのログは「証跡情報」を登録することによりS3バケットへ保存することができます。S3バケットへログを保存することにより、90日を超えてもCloudTrailのログを保存しておくことができます。
以下は証跡情報の登録画面です。
上述したインサイト(Insights)イベント、データイベントについては本画面から記録するか否かを選択します。
S3へ保存するログの内容はJSON形式で出力され、gz形式で圧縮されます。保存する際はAmazon KMS(Key Management Service)を利用して暗号化することも可能です。
以下はS3バケットへ保存したCloudTrailのログです。
●複数アカウントのログ保存
企業や組織などにおいて複数のAWSアカウントを管理している場合、それぞれのCloudTrailのログを1つのS3バケットで管理することができます。例えばアカウントA、B、Cの操作ログを監査用のアカウントDに属するバケットに集約することで、監査を容易に行えたり、各アカウントによるログの改ざんを防ぐことができます。
複数アカウントのCloudTrailログを集約する際は、証跡情報の作成時に「ストレージの場所」を既存のS3バケットに指定します。なお指定するS3バケットは、他のアカウントからアクセスが可能になるように事前にバケットポリシーを設定しておく必要があります。
●CloudTrailとCloudWatch Logsの連携
CloudTrailは、AWSサービスのログを一元管理するサービスAmazon CloudWatch Logsと連携することができます。
CloudWatch LogsとCloudTrailを連携することにより、操作ログに特定のキーワードが登場した際に管理者宛に通知を行うことができます。キーワードには例えば、ログインイベント「ConsoleLogin」を指定したり、EC2インスタンスの変更(作成・終了・停止など)イベント「EC2InstanceChanges」などを指定することができます。これにより管理コンソールへ不正なログインが行われたときに検知したり、意図しないインスタンスの変更が行われていないかをアクティブに監視することができるようになります。
※CloudWatch Logsについての詳細は分野「CloudWatch」を参照してください。
AWS上でサービスを適切に運用し続けるには、運用担当者がAWSの各種サービスをどのように操作しているか、その操作は適切か、といったオペレーション監視、運用監査が必要です。
AWS CloudTrailは、AWSサービスに対して「いつ」「誰によって」「どのような操作が行われたのか」を記録・保存するサービスです。利用登録なしに過去90日間のログを無料で参照することができます。
以下はCloudTrailのダッシュボードの画面です。
イベントの発生日時と操作したユーザー、対象のリソース名などが表示されているのがわかります。また左端の「▶」マークをクリックすることで、詳細情報を参照することもできます。
例えば、操作した覚えがないのにリソースが増減されていたりインスタンスが削除されていたような場合でも、CloudTrailのログを参照することで誰がどのような操作を行ったのかを確認できます。
監視対象となるイベントは以下の通りです:
・管理イベント ... ユーザーのログイン、EC2インスタンスの作成 など
・データイベント ... S3上のオブジェクト(データ)の操作、Lambda関数(※)の実行
・インサイトイベント ... 通常と異なる操作(書き込みAPIの呼び出し)
管理イベントとは具体的には管理コンソールからの操作やAWS CLI(コマンド)、APIによる操作です。これらはデフォルトでダッシュボードから参照できます。
データイベントおよびインサイトイベントはデフォルトでは有効になっておらず、「証跡情報」を登録しそれぞれのイベントの記録を有効にするか否かを選択します。
※Lambda ... サーバーレスでプログラムの実行が可能なAWSサービス。他サービスと連携でき、イベントが発生したタイミングでプログラムを起動させることができる。Lambdaで起動するコードをLambda関数(Lambda Function)と呼ぶ。
●証跡情報
CloudTrailのログは「証跡情報」を登録することによりS3バケットへ保存することができます。S3バケットへログを保存することにより、90日を超えてもCloudTrailのログを保存しておくことができます。
以下は証跡情報の登録画面です。
上述したインサイト(Insights)イベント、データイベントについては本画面から記録するか否かを選択します。
S3へ保存するログの内容はJSON形式で出力され、gz形式で圧縮されます。保存する際はAmazon KMS(Key Management Service)を利用して暗号化することも可能です。
以下はS3バケットへ保存したCloudTrailのログです。
●複数アカウントのログ保存
企業や組織などにおいて複数のAWSアカウントを管理している場合、それぞれのCloudTrailのログを1つのS3バケットで管理することができます。例えばアカウントA、B、Cの操作ログを監査用のアカウントDに属するバケットに集約することで、監査を容易に行えたり、各アカウントによるログの改ざんを防ぐことができます。
複数アカウントのCloudTrailログを集約する際は、証跡情報の作成時に「ストレージの場所」を既存のS3バケットに指定します。なお指定するS3バケットは、他のアカウントからアクセスが可能になるように事前にバケットポリシーを設定しておく必要があります。
●CloudTrailとCloudWatch Logsの連携
CloudTrailは、AWSサービスのログを一元管理するサービスAmazon CloudWatch Logsと連携することができます。
CloudWatch LogsとCloudTrailを連携することにより、操作ログに特定のキーワードが登場した際に管理者宛に通知を行うことができます。キーワードには例えば、ログインイベント「ConsoleLogin」を指定したり、EC2インスタンスの変更(作成・終了・停止など)イベント「EC2InstanceChanges」などを指定することができます。これにより管理コンソールへ不正なログインが行われたときに検知したり、意図しないインスタンスの変更が行われていないかをアクティブに監視することができるようになります。
※CloudWatch Logsについての詳細は分野「CloudWatch」を参照してください。
回答についての疑問点
公開日 2024/07/04
正解の回答は、cloudtrailとCloudWatchlogsの連携になっていますが?
cloudtrailとeventbridgeでも、同じ動作を設定できるのではと感じました。
問いの回答にメタリックを設定するとかいてあるので不正解なのでしょうか?
なぜ誤りになるのかを、知りたいです。
自身で調べてもわからなかったので、
知識かと思いますが、確認をお願いします。
スタッフからの返信
この投稿に対して返信しませんか?
s staff_satomi
2024/07/05 14:18
kaiyou701様 ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告いただきまして、誠にありがとうございます。