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AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA-C03)
問題ID : 33222
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ある会社は社内システムの本番環境をEC2インスタンスで運用している。システムはリアルタイム処理用アプリケーションとバッチ処理用アプリケーションに分かれており、それぞれCPU使用率が10~40%になるようにインスタンスをAuto Scalingでスケーリングしている。リアルタイム処理用アプリケーションの実行時間が毎日24時間である一方、バッチ処理用アプリケーションは繁忙期が12時間、閑散期が6時間と変動する。どちらのアプリケーションも処理の中断は許されない。
次のうち、どの購入オプションを選択すれば最もコストパフォーマンスが高くなるか。

正解

リアルタイム処理用アプリケーションにリザーブドインスタンス、バッチ処理用アプリケーションにオンデマンドインスタンス

解説

EC2インスタンスには、利用目的に基づいてコストを最適化するために複数の購入オプションがあります。


上記の表から、リアルタイム処理用アプリケーションはEC2インスタンスを毎日24時間利用するので、リザーブドインスタンスが適しています。一方、バッチ処理用アプリケーションは利用時間が1日6~12時間なので、従量課金制であるオンデマンドインスタンスが適しています。
なお、スポットインスタンスは利用中にインスタンスが中断する可能性があるので、「処理の中断は許されない」という条件に合いません。

したがって正解は
・リアルタイム処理用アプリケーションにリザーブドインスタンス、バッチ処理用アプリケーションにオンデマンドインスタンス
です。

その他の選択肢は前述の説明のとおり、購入オプションの組合せが適切ではないので誤りです。

参考

【EC2インスタンスの購入オプション】
EC2インスタンスには、利用目的に基づいてコストを最適化するために複数の購入オプションがあります。インスタンスが稼働するハードウェアを他AWSアカウントと共用するか否かで「共用ハードウェアを使用するインスタンス」と「ハードウェアを専有するインスタンス」に分けられます。

【共有ハードウェアを使用するインスタンスの購入オプション】
以下の購入オプションは、他のAWSアカウントとハードウェアを共有して利用します。

〇オンデマンドインスタンス
インスタンスの起動時間に基づいた料金体系で、EC2インスタンスのデフォルトの購入オプションです。開発環境など、利用が短期間のシステムに適しています。LinuxやWindowsなど主なEC2インスタンスを利用する場合は、秒単位で課金されます。

〇リザーブドインスタンス
1年もしくは3年の長期契約を結ぶことによって、オンデマンドインスタンスよりも低価格で利用できる購入オプションです。1年以上にわたり継続して稼働するシステムに適しています。リザーブドインスタンスは、1年契約より3年契約、前払い無しより前払い有りの方が割引率が高いです。
リザーブドインスタンスには2つの種類があります。

・スタンダードリザーブドインスタンス(標準RI)
契約の途中でOSやインスタンスタイプを変更できない代わりに、コンバーティブルリザーブドインスタンスと比較して割引率がより高くなっています。

・コンバーティブルリザーブドインスタンス(コンバーティブルRI)
スタンダードリザーブドインスタンスと比べて割引率が低い代わりに、条件が合えば契約の途中でOSやインスタンスタイプを変更できます。

〇Savings Plans
1年もしくは3年の期間、一定のサービス使用量(1時間あたりの利用料金)を決めて契約することで、オンデマンドインスタンスよりも低価格になる購入オプションです。リザーブドインスタンスは購入時にOSやインスタンスタイプを指定する必要がありますが、Savings Plansはそのような指定が不要で、契約途中に変更も可能です。
Savings PlansはEC2に加えてLambda、Fargate、SageMakerにも割引を適用させるプランがあり、柔軟性の高いオプションです。

〇スポットインスタンス
AWS内で使用されていないEC2インスタンスを低価格で利用できる購入オプションです。EC2インスタンスの購入オプションの中で、もっとも割引率が高いです。
スポットインスタンスの価格は、AZ内の各インスタンスタイプの需要と供給バランスに基づいて決定されます。インスタンスの需要が急増するか供給が不足する場合、インスタンスが中断されるリスクがあります。このため、インスタンスの中断が許容されるシステム(例:並列バッチ処理の一部のインスタンスなど)に向いています。

スポットインスタンスには複数のオプションがあります。その中の「スポットフリート」は必要なインスタンス数を指定することで、指定した数のスポットインスタンスが起動します。スポットインスタンスが中断されて必要なインスタンス数を下回った場合、自動的にインスタンスを補充してインスタンス数を維持します。補充されるインスタンスにはオンデマンドインスタンスも含まれます。

[共有ハードウェアを使用するインスタンスの購入オプション一覧]


【ハードウェアを専有するインスタンスの購入オプション】
以下の購入オプションは、AWSアカウント内でハードウェアを専有して利用します。

〇ハードウェア専有インスタンス
ハードウェア専有インスタンスは、他のAWSアカウントとは分離された専用ハードウェアでEC2インスタンスを利用できる購入オプションです。物理的なCPUソケット、コア数、ホストIDは確認できません。ハードウェア専有インスタンスは、同AWSアカウントのハードウェア専有インスタンスではないインスタンスと、ハードウェアを共有する可能性があります。

〇専有ホスト(Dedicated Hosts)
Dedicated Hosts(専有ホスト)は、他のEC2インスタンスとは分離された専用ハードウェアで利用できる購入オプションです。物理的なCPUソケット、コア数、ホストIDを確認できます。Dedicated Hostsのハードウェアには、ユーザーが指定したインスタンスのみ配置されます。
例えば、CPUソケットや物理コア、仮想マシンごとに割り当てられたソフトウェアライセンスを保有している場合に、Dedicated Hosts契約のインスタンスを利用します。
Dedicated HostsはEC2インスタンスを利用する上で、もっとも利用料金が高いオプションです。

[ハードウェアを専有するインスタンスの購入オプション一覧]


[共有ハードウェアインスタンスと、ハードウェアを専有するインスタンスのイメージ]
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インスタンス購入方法について

投稿日 2025/03/02

1~3年契約とは書いてないのに、なぜリザーブドインスタンスを使用するのですか。
いつまで使用するのか記載がない為、購入方法の判断が出来ませんでした。
もし、処理用アプリケーションが半年で終了する場合は、オンデマンドインスタンスの方がコストは抑えれますよね。
ご教示頂けると助かります。

スタッフからの返信

s staff_satomi

2025/03/03 17:10

aki_mogu様 ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告いただきまして、誠にありがとうございます。

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