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Essentials

Linux Essentials(Ver1.6)
問題ID : 2920
問題を開く
「/etc/passwd」「/etc/group」「/etc/shadow」について正しく説明しているものはどれか。三つ選べ。

正解

「/etc/passwd」にはユーザー名やUID、デフォルトシェルなどが含まれる

「/etc/group」にはグループ名やGID、グループパスワードなどが含まれる

「/etc/shadow」には暗号化されたユーザーパスワードやパスワードの有効期限が含まれる

解説

ユーザーやグループの情報が格納されているファイルに「/etc/passwd」「/etc/group」「/etc/shadow」があります。
それぞれのファイルには以下のような情報が含まれています。

・/etc/passwd ... ユーザーのアカウント情報

(ログインシェルはデフォルトシェルともいいます)

・/etc/group ... グループに関する情報


・/etc/shadow ... 暗号化されたパスワードやパスワードの有効期限など


以上より正解は
・「/etc/passwd」にはユーザー名やUID、デフォルトシェルなどが含まれる
・「/etc/group」にはグループ名やGID、グループパスワードなどが含まれる
・「/etc/shadow」には暗号化されたユーザーパスワードやパスワードの有効期限が含まれる
です。

その他の選択肢については以下の通りです。

・「/etc/shadow」には「/etc/passwd」と同じ情報が暗号化されて格納されている
・「/etc/shadow」には「/etc/group」の暗号化されたパスワードが含まれる
「/etc/shadow」には、上述の通り暗号化されたユーザーパスワードが含まれます。
暗号化されたグループパスワードは、「/etc/gshadow」へ格納されています。

参考

【Liuxのユーザーとユーザー管理】
Linuxには、大きく分けて「管理ユーザー(root)」と「一般ユーザー」があります。また、ログインはできませんがアプリケーションが使用する「システムユーザー(システムアカウント)」があります。

・管理ユーザー(root)
WindowsのAdministratorと同等で、システムの管理者の権限を持ちます。
全てのファイル・ディレクトリへアクセスでき、また、システムの動作を変更したり、システムを停止することができます。

・一般ユーザー
システムを利用するためのユーザーです。システムに関するファイルやディレクトリに対しては、参照のみかアクセスができないよう制御されています。

・システムユーザー(システムアカウント)
特定のアプリケーションを動作させるためのユーザーです。基本的にはユーザーが直接動かすことはないため、ログインできないように設定されています。

ユーザーの種別を分け、一般ユーザーに余計な権限を与えないことによって、システムがオペレーションミスや外部の攻撃者によって破壊される可能性を減らし、セキュリティを高めることができます。

●ユーザーとグループ
ユーザーは、何かしらのグループに属しています。所属グループは一つだけでなく、複数グループに属することもできます。
例)会社の支社、部署、役職 など
どのようにグループ分けを行うかは、所属している組織などのポリシーによってシステム管理者が設定します。
ユーザーをグループに所属させることにより、ディレクトリへのアクセス権をグループ単位で設定できるなど、複数ユーザーに対する権限をまとめて設定する際に便利です。

【ユーザーとグループの情報】
ユーザーやグループの情報が格納されているファイルには以下の三つがあります。

UID(ユーザーID)、GID(グループID)とは、それぞれユーザー、グループに割り当てられる一意の値です。
rootユーザーには、必ずUID、GIDともに0が割り当てられます。

・/etc/passwd
ユーザーのアカウント情報が格納されています。


・/etc/group
グループに関する情報が格納されています。


・/etc/shadow
暗号化されたパスワードや、パスワードの有効期限が格納されています。
「/etc/shadow」は一般ユーザーによる参照も書き込みもできないように権限が設定されています。
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スペル誤り

投稿日 2025/06/21

「/etc/gruop」⇒「/etc/group」

スタッフからの返信

s staff_ueda

2025/06/22 12:05

yamazaki0911 さん、 ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告、誠にありがとうございました。

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