助け合いフォーラム
Linux Essentials(Ver1.6)
問題ID : 2902
問題を開く
DNSのリソースレコードのうち、ゾーン情報を管理するDNSサーバー名が格納されたものはどれか。
正解
NS
解説
DNSのリソースレコードはゾーンファイルに定義されています。以下は代表的なリソースレコードです。

以上より正解は
・NS
です。
以下は実際のゾーンファイルとリソースレコードの例です。

その他の選択肢については上表を参照してください。
なお、「DNS」というリソースレコードはありません。

以上より正解は
・NS
です。
以下は実際のゾーンファイルとリソースレコードの例です。

その他の選択肢については上表を参照してください。
なお、「DNS」というリソースレコードはありません。
参考
【DNS(Domain Name System)】
IPアドレスは、IP通信を利用する端末に割り当てられています。しかしIPアドレスは数字の羅列であるため、サーバー名と関連付けて覚えておくことは困難です。また、ネットワーク構成が変更されるとIPアドレスも変更される可能性があります。そこで、人間が覚えやすく利用しやすいようにIPアドレスに「名前」を付けることにしました。
この「名前」からIPアドレスを求めることを「名前解決」といい、名前解決を行うシステムを「DNS(Domain Name System)」といいます。
DNSは以下のような仕組みで動作しています。

(上図ではDNSサーバーは一つに見えますが、実際は役割ごとに細分化されており「DNSサーバー」といっても様々なサーバーがあります)
なお、DNSの「ドメイン」とは、"www.example.com"の場合の"example.com"の部分をいい、"www"はホスト名といいます。
ホスト名とドメイン名をすべて表記した"www.example.com"は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)といいます。
※厳密なFQDNは、末尾に「.(ドット)」が付与されたものをいいます("www.example.com.")。
●DNSサーバーの仕組み
DNSサーバーは、IPアドレスとドメイン名とを紐づけるためのデータベースを持っています。データ一つ一つを「リソースレコード」といい、リソースレコードは「ゾーンファイル」と呼ばれるファイルへ保存されています。
なお、DNSにおける「ゾーン」とは、一つのDNSサーバーが管理しているドメインの範囲のことをいいます。
ゾーンには以下の2つの種類があり、正引き用のゾーンファイルと、逆引き用のゾーンファイルがあります。
・正引き(resolve):名前(FQDN)からIPアドレスを検索する(例:ping-t.com→112.78.124.10)
・逆引き(reverse):IPアドレスから名前(FQDN)を検索する(例:112.78.124.10→ping-t.com)
以下は、代表的なDNSサーバー用ソフトウェア「BIND」のゾーンファイルの例です。
●正引き

●逆引き

逆引きの場合、「192.168.56.101」というIPアドレスを求めるために「101.56.168.192.in-addr.arpa.」という形式のレコードが用いられます(PTRレコード)。
以下は代表的なリソースレコードです。

【DNS・名前解決の設定と確認】
●/etc/resolv.conf
DNSサーバーへのアクセスができないと、「ping-t.com」などの文字列をIPアドレスに変換することができません。
「/etc/resolv.conf」は、利用するDNSサーバーを指定するファイルです。

●/etc/hosts
ホスト名とIPアドレスとを対応づける簡単なしくみに「/etc/hosts」ファイルがあります。
「/etc/hosts」は1行にIPアドレスとホスト名とを記述して対応付けを行います。

上図の例の場合、「centos71.myhost.com」でも「centos71」でも、「192.168.56.101」を求めることができます。
●hostコマンド
DNSの正引き・逆引きが行えるコマンドです。続けてドメイン名を指定した場合は正引きが、IPアドレスを指定した場合は逆引きの検索が行えます。

●nslookupコマンド
hostと同様に、DNSの正引き・逆引きを行えます。問い合わせるDNSサーバー名を指定することもできるので、DNSサーバーが適切に動作しているかを確認することもできます。
IPアドレスは、IP通信を利用する端末に割り当てられています。しかしIPアドレスは数字の羅列であるため、サーバー名と関連付けて覚えておくことは困難です。また、ネットワーク構成が変更されるとIPアドレスも変更される可能性があります。そこで、人間が覚えやすく利用しやすいようにIPアドレスに「名前」を付けることにしました。
この「名前」からIPアドレスを求めることを「名前解決」といい、名前解決を行うシステムを「DNS(Domain Name System)」といいます。
DNSは以下のような仕組みで動作しています。

(上図ではDNSサーバーは一つに見えますが、実際は役割ごとに細分化されており「DNSサーバー」といっても様々なサーバーがあります)
なお、DNSの「ドメイン」とは、"www.example.com"の場合の"example.com"の部分をいい、"www"はホスト名といいます。
ホスト名とドメイン名をすべて表記した"www.example.com"は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)といいます。
※厳密なFQDNは、末尾に「.(ドット)」が付与されたものをいいます("www.example.com.")。
●DNSサーバーの仕組み
DNSサーバーは、IPアドレスとドメイン名とを紐づけるためのデータベースを持っています。データ一つ一つを「リソースレコード」といい、リソースレコードは「ゾーンファイル」と呼ばれるファイルへ保存されています。
なお、DNSにおける「ゾーン」とは、一つのDNSサーバーが管理しているドメインの範囲のことをいいます。
ゾーンには以下の2つの種類があり、正引き用のゾーンファイルと、逆引き用のゾーンファイルがあります。
・正引き(resolve):名前(FQDN)からIPアドレスを検索する(例:ping-t.com→112.78.124.10)
・逆引き(reverse):IPアドレスから名前(FQDN)を検索する(例:112.78.124.10→ping-t.com)
以下は、代表的なDNSサーバー用ソフトウェア「BIND」のゾーンファイルの例です。
●正引き

●逆引き

逆引きの場合、「192.168.56.101」というIPアドレスを求めるために「101.56.168.192.in-addr.arpa.」という形式のレコードが用いられます(PTRレコード)。
以下は代表的なリソースレコードです。

【DNS・名前解決の設定と確認】
●/etc/resolv.conf
DNSサーバーへのアクセスができないと、「ping-t.com」などの文字列をIPアドレスに変換することができません。
「/etc/resolv.conf」は、利用するDNSサーバーを指定するファイルです。

●/etc/hosts
ホスト名とIPアドレスとを対応づける簡単なしくみに「/etc/hosts」ファイルがあります。
「/etc/hosts」は1行にIPアドレスとホスト名とを記述して対応付けを行います。

上図の例の場合、「centos71.myhost.com」でも「centos71」でも、「192.168.56.101」を求めることができます。
●hostコマンド
DNSの正引き・逆引きが行えるコマンドです。続けてドメイン名を指定した場合は正引きが、IPアドレスを指定した場合は逆引きの検索が行えます。

●nslookupコマンド
hostと同様に、DNSの正引き・逆引きを行えます。問い合わせるDNSサーバー名を指定することもできるので、DNSサーバーが適切に動作しているかを確認することもできます。
解説に出てくるゾーンファイルの中身
s
sudano
投稿日 2025/08/01
解説部分に貼られているゾーンファイルの中身についてですが、
NSレコードとMXレコードの左側に定義されている「example.com」に最後のドットが不足しているように感じます。(正しくは「example.com.」)
スタッフからの返信
この投稿に対して返信しませんか?
s staff_ueda
2025/08/05 16:19
sudano さん ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告、誠にありがとうございました。