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Oracle Master Silver SQL 2019(1Z0-071)
問題ID : 26720
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EMPLOYEES表の構造を確認して下さい。
次の問合せのうち、正常に実行されるものはどれですか。
なお、EMPLOYEES表には以下の件数のデータが登録されています。
次の問合せのうち、正常に実行されるものはどれですか。
なお、EMPLOYEES表には以下の件数のデータが登録されています。
正解
SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary >= (SELECT AVG(salary) FROM employees);
SELECT department_id, AVG(salary) FROM employees WHERE salary > (SELECT MIN(salary) FROM employees) GROUP BY department_id;
解説
副問合せがWHERE句などに指定する条件の一部として使用される場合、単一行副問合せでは単一行演算子を、複数行副問合せでは複数行演算子を使用して条件の判定を行います。
比較演算子に単一行演算子を使用している場合、副問合せから複数件のデータが返されるとエラーとなります。また、1件のデータでも比較演算子の左辺と右辺で列数が異なる場合はエラーとなります。
以上より、
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary >= (SELECT AVG(salary) FROM employees);
・SELECT department_id, AVG(salary) FROM employees WHERE salary > (SELECT MIN(salary) FROM employees) GROUP BY department_id;
が正解となります。
その他の選択肢については次のとおりです。
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT AVG(salary) FROM employees GROUP BY department_id);
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT salary FROM employees WHERE department_id = 5);
これらは下記の副問合せの結果では複数行が戻されますが、条件の判定に単一行演算子を使用しているのでエラーとなります。
SELECT AVG(salary) FROM employees GROUP BY department_id;
SELECT salary FROM employees WHERE department_id = 5;
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT employee_id, employee_name FROM employees);
副問合せの結果、複数の列(employee_id, employee_name)の値が戻されますが、条件の判定に単一行演算子を使用しているのでエラーとなります。
比較演算子に単一行演算子を使用している場合、副問合せから複数件のデータが返されるとエラーとなります。また、1件のデータでも比較演算子の左辺と右辺で列数が異なる場合はエラーとなります。
以上より、
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary >= (SELECT AVG(salary) FROM employees);
・SELECT department_id, AVG(salary) FROM employees WHERE salary > (SELECT MIN(salary) FROM employees) GROUP BY department_id;
が正解となります。
その他の選択肢については次のとおりです。
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT AVG(salary) FROM employees GROUP BY department_id);
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT salary FROM employees WHERE department_id = 5);
これらは下記の副問合せの結果では複数行が戻されますが、条件の判定に単一行演算子を使用しているのでエラーとなります。
SELECT AVG(salary) FROM employees GROUP BY department_id;
SELECT salary FROM employees WHERE department_id = 5;
・SELECT employee_id, employee_name, salary FROM employees WHERE salary = (SELECT employee_id, employee_name FROM employees);
副問合せの結果、複数の列(employee_id, employee_name)の値が戻されますが、条件の判定に単一行演算子を使用しているのでエラーとなります。
参考
Oracle DatabaseではSQL文の中に別のSQL文を入れ子にして実行することができ、入れ子の内側の問合せのことを副問合せといいます(副問合せに対し、外側の問合せを主問合せといいます)。
副問合せは次のように記述します。
SELECT 列名[, 列名 ...]
FROM 表名
WHERE 列名 比較演算子 (SELECT 列名 FROM 表名 [WHERE 条件]);
副問合せの部分は()括弧で囲みます。(INSERT文で副問合せを使用してデータの追加を行う場合は、()は必須ではありません。分野「DML文」のINSERT文の参考をご参照ください。)
上記では比較演算子の右辺に副問合せを記述していますが、副問合せを左辺に定義してもかまいません。
通常の副問合せを使用したSQL文ではまず副問合せが実行され、副問合せの実行結果をもとに主問合せが実行されます。
副問合せからNULL値が戻された場合、主問合せの実行結果は0件となります(エラーとはなりません)。
次のような場合に、副問合せは主問合せにNULL値を返します。
[副問合せの結果、データが1件も取り出されない場合]
[副問合せの結果がNULL値である場合]
副問合せには、次のようにいろいろな使用方法があります。
・SELECT文のSELECT句、FROM句、WHERE句、HAVING句、ORDER BY句や、INSERT文、UPDATE文等のDML文で使用できる
・主問合せと副問合せで異なる表にアクセスできる
・1つの主問合せに対し、複数の副問合せを指定できる
・副問合せをネストできる(WHERE句に指定した副問合せでは255レベルのネストが可能)
・副問合せの中でGROUP BY句やHAVIMG句、ORDER BY句を使用できる
なお、副問合せは主問合せに戻すデータの件数により、単一行副問合せと複数行副問合せに分類されます。
副問合せがWHERE句などに指定する条件の一部として使用される場合、単一行副問合せでは単一行演算子を、複数行副問合せでは複数行演算子を使用して条件の判定を行います。
[単一行副問合せ]
[複数行副問合せ]
なお、単一行副問合せの場合、比較演算子に複数行演算子を使用してもエラーにならず正常に実行されます。しかし、複数行副問合せに単一行演算子を使用するとエラーとなります。
また、副問合せでは複数の列を返し、その値の組合せで比較する事もできます。複数の列を返す副問合せを、複数列副問合せといいます。
複数列副問合せは、単一行副問合せ、複数行副問合せのどちらとも組合せて使用できます。
副問合せは次のように記述します。
SELECT 列名[, 列名 ...]
FROM 表名
WHERE 列名 比較演算子 (SELECT 列名 FROM 表名 [WHERE 条件]);
副問合せの部分は()括弧で囲みます。(INSERT文で副問合せを使用してデータの追加を行う場合は、()は必須ではありません。分野「DML文」のINSERT文の参考をご参照ください。)
上記では比較演算子の右辺に副問合せを記述していますが、副問合せを左辺に定義してもかまいません。
通常の副問合せを使用したSQL文ではまず副問合せが実行され、副問合せの実行結果をもとに主問合せが実行されます。
SQLを表示
SELECT employee_name, salary
FROM employees
WHERE salary > (SELECT AVG(NVL(salary, 0)) FROM employees);
FROM employees
WHERE salary > (SELECT AVG(NVL(salary, 0)) FROM employees);
副問合せからNULL値が戻された場合、主問合せの実行結果は0件となります(エラーとはなりません)。
次のような場合に、副問合せは主問合せにNULL値を返します。
[副問合せの結果、データが1件も取り出されない場合]
SQLを表示
SELECT * FROM employees WHERE employee_id = 1;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT salary FROM employees WHERE employee_id = 1);
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT salary FROM employees WHERE employee_id = 1);
[副問合せの結果がNULL値である場合]
SQLを表示
SELECT employee_id FROM employees
WHERE salary IS NULL;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT salary FROM employees
WHERE employee_id = 1017);
WHERE salary IS NULL;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT salary FROM employees
WHERE employee_id = 1017);
副問合せには、次のようにいろいろな使用方法があります。
・SELECT文のSELECT句、FROM句、WHERE句、HAVING句、ORDER BY句や、INSERT文、UPDATE文等のDML文で使用できる
・主問合せと副問合せで異なる表にアクセスできる
・1つの主問合せに対し、複数の副問合せを指定できる
・副問合せをネストできる(WHERE句に指定した副問合せでは255レベルのネストが可能)
・副問合せの中でGROUP BY句やHAVIMG句、ORDER BY句を使用できる
なお、副問合せは主問合せに戻すデータの件数により、単一行副問合せと複数行副問合せに分類されます。
副問合せがWHERE句などに指定する条件の一部として使用される場合、単一行副問合せでは単一行演算子を、複数行副問合せでは複数行演算子を使用して条件の判定を行います。
[単一行副問合せ]
SQLを表示
SELECT AVG(salary) FROM employees;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT AVG(salary) FROM employees);
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT AVG(salary) FROM employees);
[複数行副問合せ]
SQLを表示
SELECT MIN(salary) FROM employees
GROUP BY department_id;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary =ANY
(SELECT MIN(salary) FROM employees
GROUP BY department_id);
GROUP BY department_id;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary =ANY
(SELECT MIN(salary) FROM employees
GROUP BY department_id);
なお、単一行副問合せの場合、比較演算子に複数行演算子を使用してもエラーにならず正常に実行されます。しかし、複数行副問合せに単一行演算子を使用するとエラーとなります。
SQLを表示
SELECT AVG(salary) FROM employees;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >ANY
(SELECT AVG(salary) FROM employees);
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >ANY
(SELECT AVG(salary) FROM employees);
SQLを表示
SELECT AVG(salary) FROM employees
GROUP BY department_id;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT AVG(salary) FROM employees
GROUP BY department_id);
GROUP BY department_id;
SELECT employee_name, hiredate, salary
FROM employees
WHERE salary >
(SELECT AVG(salary) FROM employees
GROUP BY department_id);
また、副問合せでは複数の列を返し、その値の組合せで比較する事もできます。複数の列を返す副問合せを、複数列副問合せといいます。
複数列副問合せは、単一行副問合せ、複数行副問合せのどちらとも組合せて使用できます。
SQLを表示
SELECT employee_id, employee_name
FROM employees
WHERE (department_id, employee_id) IN
(SELECT department_id, manager_id
FROM departments);
FROM employees
WHERE (department_id, employee_id) IN
(SELECT department_id, manager_id
FROM departments);
WHERE文で用いられる>とはなんでしょうか。
M
Mottchan
投稿日 2023/02/01
以下の文は正解のクエリとなっていますが、>の解説がありませんのでよくわかりませんでした。
SELECT department_id, AVG(salary) FROM employees WHERE salary > (SELECT MIN(salary) FROM employees) GROUP BY department_id
どなたかご教授いただけると幸いです。
スタッフからの返信
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s staff
2023/02/01 12:19
Mottchanさん、ご指摘の点を修正致しました。 ご報告、誠にありがとうございました。