Pnt399_165さんの投稿一覧
SDNでは、ネットワークの制御プレーンをコントローラが一元的に担います。具体的な役割は:
ネットワーク機器(スイッチ等)の制御・管理
ルーティングやフロー制御の集中管理
設定変更の指示
トラフィックの最適化
ネットワークポリシーの適用 など
■ 該当しないとされる「ネットワークの障害検出」について
たしかに、近年のSDNコントローラには、AIや機械学習を活用してネットワークの異常検知を行う機能を持つものがあります。あなたの解釈はその点で正しいです。
しかし、資格試験や基本的な問題設定では、**「コントローラの“本質的”・“主要”な役割」に限定して問われることが多いです。
つまり「障害検出」は“本来はネットワーク監視システム(例:SNMP, NetFlow)や外部連携のAIシステムの役割”**であり、コントローラの本来の中心的機能ではないと判断されて除外されるケースが多いです。
■ 例として正解になりやすいもの(2つ選ぶなら):
・ネットワーク機器の設定変更
→ コントローラはOpenFlowなどを通じてスイッチ等の設定を集中管理します。
増減するトラフィックの調整
→ トラフィックの流れを制御することで、輻輳やボトルネックを避けます。
■ 誤答とされる理由まとめ:
・ネットワークの障害検出:
→ 近年では行えるが、伝統的には監視系の別機能扱い。
→ 問題の意図は「基本機能」にフォーカスしている可能性が高い。
データプレーンを担当する:
→ データプレーンはスイッチ(機器)側の仕事。コントローラはあくまで制御プレーン。
分散配置され、各ネットワーク機器上で動作する:
→ コントローラは集中管理型が基本設計(もちろんHA構成はありうるが、問題では主に集中型として扱う)。
まとめ
AIによる障害検出機能が「コントローラに搭載されうる」のは事実ですが、
問題が問うているのは「コントローラが本来的に担うべき役割」です。
ですので、混乱してしまう気持ちもとてもよく分かりますが、試験問題ではその点を切り分けて判断すると良いですよ。