/var/log/dmesgは、システム起動時点のカーネルメッセージ（リングバッファの内容）が保存されるログファイルです。システムの起動障害を調査する際に役立ちます。
/var/log/dmesgは、起動のたびに新しい内容で置き換えられます。なお、このファイルはシステムによっては存在しない場合もあります。

したがって、正解は
・再起動時
です。

カーネルのリングバッファは、カーネルのログメッセージを一時的に保存する固定サイズのデータ領域であり、マシンの再起動やシャットダウンによってリセットされます。また、運用中に一杯になると古い情報から上書きされていきます。
リングバッファの現在の内容は、dmesgコマンドで確認できます。
システム起動直後は、/var/log/dmesgファイルとdmesgコマンドが表示する情報は同じ内容です。しかし、時間の経過とともにリングバッファ内の古い情報が上書きされる可能性があるため、dmesgコマンドでは起動時の情報を常に確認できるわけではありません。一方、/var/log/dmesgの内容は稼働中に変化しないので、いつでも起動時のカーネルメッセージが確認できます。

その他の選択肢については、以下のとおりです。

・dmesg --clear実行時
dmesg --clearコマンドはカーネルのリングバッファをクリアしますが、これにより/var/log/dmesgファイルの内容が変更されることはありませんので、誤りです。
リングバッファとログファイルは別個のものであり、一方を手動でクリアしても、もう一方には影響を与えません。

・ログイン時
/var/log/dmesgの内容は通常、システムの起動時に更新されます。既に起動しているシステムでログインやログアウトを行っても、/var/log/dmesgの変化は生じませんので、誤りです。

・ユーザによるカーネルメッセージ取得時
ユーザが/var/log/dmesgファイルの内容を表示したり、dmesgコマンドを実行したりしても、これによって/var/log/dmesgや現在のリングバッファの内容が失われることはありませんので、誤りです。