助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 23405
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アクセス層とディストリビューション層について正しい記述はどれか。(3つ選択)
正解
ディストリビューション層はレイヤ3ルーティングに対応する必要がある
アクセス層にはエンドユーザが直接接続する
ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容する
解説
アクセス層、ディストリビューション層はキャンパスLANの設計モデルにおける階層の名称です。
各ティア(階層)の主な特徴は以下の通りです。
上表より、ディストリビューション層はVLAN間ルーティングを行うためレイヤ3ルーティングに対応する必要があることがわかります。
また、ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容し、アクセス層にはエンドユーザが直接接続します。
よって正解は
・ディストリビューション層はレイヤ3ルーティングに対応する必要がある
・ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容する
・アクセス層にはエンドユーザが直接接続する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・ディストリビューション層にはエンドユーザが直接接続する
ディストリビューション層にエンドユーザは直接接続しないため誤りです。エンドユーザが直接接続するのはアクセス層です。
・アクセス層はレイヤ3ルーティングに対応する必要がある
レイヤ3の動作(ルーティング)は、ディストリビューション層とコア層の機器が行います。アクセス層のスイッチはレイヤ3の機能をサポートしている必要はないので誤りです。
・アクセス層はディストリビューション層のスイッチを収容する
ディストリビューション層のスイッチを収容するのはコア層なので誤りです。また、2階層キャンパス設計モデルの場合はコア層がないので、収容されません。
各ティア(階層)の主な特徴は以下の通りです。
上表より、ディストリビューション層はVLAN間ルーティングを行うためレイヤ3ルーティングに対応する必要があることがわかります。
また、ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容し、アクセス層にはエンドユーザが直接接続します。
よって正解は
・ディストリビューション層はレイヤ3ルーティングに対応する必要がある
・ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容する
・アクセス層にはエンドユーザが直接接続する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・ディストリビューション層にはエンドユーザが直接接続する
ディストリビューション層にエンドユーザは直接接続しないため誤りです。エンドユーザが直接接続するのはアクセス層です。
・アクセス層はレイヤ3ルーティングに対応する必要がある
レイヤ3の動作(ルーティング)は、ディストリビューション層とコア層の機器が行います。アクセス層のスイッチはレイヤ3の機能をサポートしている必要はないので誤りです。
・アクセス層はディストリビューション層のスイッチを収容する
ディストリビューション層のスイッチを収容するのはコア層なので誤りです。また、2階層キャンパス設計モデルの場合はコア層がないので、収容されません。
参考
キャンパスLAN(構内LAN)の設計において、Ciscoは2階層、または3階層のモデルを提唱しています。
【2階層キャンパス設計モデル】
2階層キャンパス設計(Two-Tier Campus Design)とは以下の2つの層で構成される小規模な環境向けのネットワーク設計です。
・アクセス層:ユーザを直接収容する
・ディストリビューション層:アクセス層のスイッチを収容する
コア層がなくなっていることから、コラプストコア(Collapsed core:つぶれたコア)設計とも呼びます。
【3階層キャンパス設計モデル】
3階層キャンパス設計(Three-Tier Campus Design)とは以下の3つの層で構成される大規模な環境向けのネットワーク設計です。
・アクセス層:ユーザを直接収容する
・ディストリビューション層:アクセス層のスイッチを収容する
・コア層:ディストリビューション層のスイッチを収容する
2階層キャンパス設計を採用した拠点同士を接続する場合、設計にもよりますが接続拠点が増えるたびに拠点間を接続するケーブル数が極端に増加します。
このような場合、各拠点のディストリビューションスイッチを収容するコアスイッチを用意し、追加された拠点はコアスイッチにのみ接続するようにします。こうすることで、拠点間を接続するケーブルを用意する必要がなくなります。
なお、コアスイッチは核となる拠点に配置されるのが一般的です。
各ティア(階層)の主な特徴は以下の通りです。
アクセススイッチ同士を直接接続しないことで、ケーブルの本数、使用するスイッチポートを減らすことができます。なお、冗長化のために、各アクセススイッチは複数のディストリビューションスイッチに接続する構成が一般的です。
【SOHO(Small Office/Home Office)】
SOHO(Small Office/Home Office)とは、小規模オフィスや自宅兼事務所(在宅ワークなど)のような小規模なネットワーク構成を指します。
SOHOで使用される主な機器
・サービス統合型ルータ(スイッチやファイアウォールなどの機能も併せ持つルータ)
・自律型AP(WLC無しでWLANを構築できるアクセスポイント)
インターネットに接続するための回線は、帯域幅が大きく費用も抑えられるブロードバンドと呼ばれる回線が適しています。
主なブロードバンド回線サービスには、光回線やケーブルテレビやWiMAXなどがあります。
【2階層キャンパス設計モデル】
2階層キャンパス設計(Two-Tier Campus Design)とは以下の2つの層で構成される小規模な環境向けのネットワーク設計です。
・アクセス層:ユーザを直接収容する
・ディストリビューション層:アクセス層のスイッチを収容する
コア層がなくなっていることから、コラプストコア(Collapsed core:つぶれたコア)設計とも呼びます。
【3階層キャンパス設計モデル】
3階層キャンパス設計(Three-Tier Campus Design)とは以下の3つの層で構成される大規模な環境向けのネットワーク設計です。
・アクセス層:ユーザを直接収容する
・ディストリビューション層:アクセス層のスイッチを収容する
・コア層:ディストリビューション層のスイッチを収容する
2階層キャンパス設計を採用した拠点同士を接続する場合、設計にもよりますが接続拠点が増えるたびに拠点間を接続するケーブル数が極端に増加します。
このような場合、各拠点のディストリビューションスイッチを収容するコアスイッチを用意し、追加された拠点はコアスイッチにのみ接続するようにします。こうすることで、拠点間を接続するケーブルを用意する必要がなくなります。
なお、コアスイッチは核となる拠点に配置されるのが一般的です。
各ティア(階層)の主な特徴は以下の通りです。
アクセススイッチ同士を直接接続しないことで、ケーブルの本数、使用するスイッチポートを減らすことができます。なお、冗長化のために、各アクセススイッチは複数のディストリビューションスイッチに接続する構成が一般的です。
【SOHO(Small Office/Home Office)】
SOHO(Small Office/Home Office)とは、小規模オフィスや自宅兼事務所(在宅ワークなど)のような小規模なネットワーク構成を指します。
SOHOで使用される主な機器
・サービス統合型ルータ(スイッチやファイアウォールなどの機能も併せ持つルータ)
・自律型AP(WLC無しでWLANを構築できるアクセスポイント)
インターネットに接続するための回線は、帯域幅が大きく費用も抑えられるブロードバンドと呼ばれる回線が適しています。
主なブロードバンド回線サービスには、光回線やケーブルテレビやWiMAXなどがあります。
アクセス層とディストリビューション層についての問題の解説
m
mao31
投稿日 2024/05/25
この問題の選択肢に
・ディストリビューション層はアクセス層のスイッチを収容する
・アクセス層はディストリビューション層のスイッチを収容する
とあり、理解できなくて参考URLを開いて勉強したのですが、「収容する」ではなくて「集約する」ではないかと思いました。
この認識で合っていますでしょうか?
2024/05/26 12:50
同じ意味だと思います。要は、「ディストリビューション層でアクセススイッチをまとめている」ということかと。
Ciscoに以下の原文がありました。
The primary function of the distribution layer is to aggregate access layer switches in a given building or campus.
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