助け合いフォーラム
LPIC Lv1-101(Ver5.0)
問題ID : 3381
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大容量記憶装置の特徴として正しいものはどれか(4つ選択)
正解
SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない
容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDである
OSの起動ディスクとして使用できる
SSDはSATAインターフェース以上の速度でアクセスできる
解説
大量のデータのための記憶装置を「大容量記憶装置(mass storage device)」といいます。OSをインストールして起動ディスクとして使用したり、大容量のデータを保管するために使用します。
大容量記憶装置には主に以下のものがあります。
・HDD(Hard Disk Drive)
容量が大きくコストパフォーマンスが高い記憶装置です。データの記録には磁気を使用します。
コンピュータに内蔵できるものと外付けできるものがあります。装置内部の「プラッタ」という回転する円盤に対してデータの読み書きを行いますので、衝撃によりプラッタに傷がついてデータが破損する場合があります。そのため、慎重に取り扱う必要があります。
・USBフラッシュドライブ
「USBメモリ」とも呼ばれる記憶装置です。内部の「フラッシュメモリ(不揮発性の半導体メモリ)」にデータの読み書きを行います。
小型で軽量なことからデータの持ち運びによく利用されています。フラッシュメモリには書き換え回数やデータ保持期間に制限があり、長期保存には向いていません。
・SSD(Solid State Drive)
ディスクという名前がついていますが、記憶装置として半導体メモリを用いており、実際にはフラッシュメモリに属する機器です。USBフラッシュドライブと同様に、書き換え回数やデータ保持期間の制限があるため、長期保存には向いていません。
ランダムアクセス性能に優れており、省電力で静音、非接触メディアであるため耐振動・衝撃性が高く、近年ではHDDの代わりに使用されることも多くなりました。フラッシュメモリの高速性を引き出すため、SATAより高速な「NVMe」インターフェースで接続するタイプのものもあります。
それでは、選択肢を確認していきます。
・SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない
SSDとUSBフラッシュドライブは「フラッシュメモリ」をデータの読み書きに使用しており、HDDのように機械的な部品を使用していないため、機械的な故障は起きません。
正しいです。
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDである
HDDはコストパフォーマンスが高い記憶装置です。2020年5月時点で1台で16TB(約8万円)といった製品もあります。対して、SSDは最大で4TB(約7万円)、USBフラッシュドライブは最大で2TB(約20万円)です。
正しいです。
・OSの起動ディスクとして使用できる
大容量記憶装置はOSをインストールして起動ディスクとして使用できます。
正しいです。
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはSSDである
容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDですので、誤りです。
・SSDはSATAインターフェース以上の速度でアクセスできる
SATAより高速なインターフェースである「NVMe」を使用することで、SATAより高いアクセス性能を得ることができます。
正しいです。
・データの長期保存に適している
HDDは機械的な故障が起こりうること、USBフラッシュドライブやSSDは書き換え回数やデータ保持期間に制限があり、いずれも長期保存には向いていませんので、誤りです。
データの長期保存には、別途テープデバイスなどの長期保存に向いたバックアップ策を講じることが望ましいです。
よって正解は
・SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDである
・OSの起動ディスクとして使用できる
・SSDはSATAインターフェース以上の速度でアクセスできる
です。
なお、大容量記憶装置にはCD-ROM/DVD-ROM/Blue-Rayといった光学ドライブも含まれます。
大容量記憶装置には主に以下のものがあります。
・HDD(Hard Disk Drive)
容量が大きくコストパフォーマンスが高い記憶装置です。データの記録には磁気を使用します。
コンピュータに内蔵できるものと外付けできるものがあります。装置内部の「プラッタ」という回転する円盤に対してデータの読み書きを行いますので、衝撃によりプラッタに傷がついてデータが破損する場合があります。そのため、慎重に取り扱う必要があります。
・USBフラッシュドライブ
「USBメモリ」とも呼ばれる記憶装置です。内部の「フラッシュメモリ(不揮発性の半導体メモリ)」にデータの読み書きを行います。
小型で軽量なことからデータの持ち運びによく利用されています。フラッシュメモリには書き換え回数やデータ保持期間に制限があり、長期保存には向いていません。
・SSD(Solid State Drive)
ディスクという名前がついていますが、記憶装置として半導体メモリを用いており、実際にはフラッシュメモリに属する機器です。USBフラッシュドライブと同様に、書き換え回数やデータ保持期間の制限があるため、長期保存には向いていません。
ランダムアクセス性能に優れており、省電力で静音、非接触メディアであるため耐振動・衝撃性が高く、近年ではHDDの代わりに使用されることも多くなりました。フラッシュメモリの高速性を引き出すため、SATAより高速な「NVMe」インターフェースで接続するタイプのものもあります。
それでは、選択肢を確認していきます。
・SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない
SSDとUSBフラッシュドライブは「フラッシュメモリ」をデータの読み書きに使用しており、HDDのように機械的な部品を使用していないため、機械的な故障は起きません。
正しいです。
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDである
HDDはコストパフォーマンスが高い記憶装置です。2020年5月時点で1台で16TB(約8万円)といった製品もあります。対して、SSDは最大で4TB(約7万円)、USBフラッシュドライブは最大で2TB(約20万円)です。
正しいです。
・OSの起動ディスクとして使用できる
大容量記憶装置はOSをインストールして起動ディスクとして使用できます。
正しいです。
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはSSDである
容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDですので、誤りです。
・SSDはSATAインターフェース以上の速度でアクセスできる
SATAより高速なインターフェースである「NVMe」を使用することで、SATAより高いアクセス性能を得ることができます。
正しいです。
・データの長期保存に適している
HDDは機械的な故障が起こりうること、USBフラッシュドライブやSSDは書き換え回数やデータ保持期間に制限があり、いずれも長期保存には向いていませんので、誤りです。
データの長期保存には、別途テープデバイスなどの長期保存に向いたバックアップ策を講じることが望ましいです。
よって正解は
・SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない
・容量あたりのコストパフォーマンスが高いのはHDDである
・OSの起動ディスクとして使用できる
・SSDはSATAインターフェース以上の速度でアクセスできる
です。
なお、大容量記憶装置にはCD-ROM/DVD-ROM/Blue-Rayといった光学ドライブも含まれます。
機械的に壊れにくいが、機械的に壊れないわけではない
h
harmo
公開日 2024/06/22
「SSDとUSBフラッシュドライブは、HDDのような機械的な故障が起きない」という正答の選択肢に含まれていますが、SSDやUSBフラッシュメモリは可動部品がないので機械的に壊れにくいだけで、機械的には壊れないわけではないです。
USBフラッシュドライブの端子を折ったり曲げたりした経験のある方は多いでしょう。
したがって、
・この選択肢を正答に含めないようにして、故障が起きないわけではない理由を説明する
・選択肢文の「機械的な故障が起きない」を「機械的な故障が起きにくい」に訂正する
といった変更が必要であると思われます。
2024/06/22 12:36
個人的な意見になり恐縮ですが、「HDDのような機械的な故障が起きない」と記載があるので
HDDの磁気ディスクによる故障が起きないというHDDと故障の原因が違うことを明記しているのではないでしょうか。
コメント
2024/06/22 17:36
ドライブ(記憶装置)と端子(インターフェース)を同一視してませんか?
また、折ったり曲げたりといった「破壊」と、劣化やエージングによる「故障」もちょっとちがう気がするなぁと感じました。
もし修正するとしたら、曖昧さ回避のために「SSDとUSBフラッシュドライブは」を「SSDは」として「頻回な抜き差しや意図していない操作による破壊」を考慮外にできるようにしても良いのかなと思います。
コメント
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h harmo
2024/06/22 15:37
回答ありがとうございます。 私も改めて考えてみましたが、例えばデータ転送部の端子の破損など、HDD,SSD,USBメモリで似た性質の箇所の機械的な故障も存在する中で、あえて磁気ディスクのようなHDDに特有の故障のみを指す、とは文章から読めない為違うのではないかと思いました。 しかし「HDDのような機械的な故障が起きない」を「HDDのような可動部の故障が起きない」といったHDDに特有の故障に限定する記述に訂正するのはよいと思います。