助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 32645
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下図SwitchAB間はCDPが動作している。正しい記述はどれか。
正解
SwitchBはSwitchAの情報を最大180秒保持する
解説
CDPまたはLLDPで送信した情報を対向デバイスに保持させる時間はホールドタイムと呼ばれます。
ホールドタイムはCDPによって対向デバイスへ伝えられます。CDPを受け取った対向デバイスは最大でホールドタイムの秒数その情報を保持します。
設問SwitchAのホールドタイムは180秒に設定されています。
したがってSwitchBはSwitchAからCDPを受け取ると、その情報を最大180秒保持します。
よって正解は
・SwitchBはSwitchAの情報を最大180秒保持する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・SwitchAはSwitchBの情報を最大180秒保持する
SwitchBが送信するCDPパケットのホールドタイムは20秒です。
したがってSwitchAはSwitchBの情報を最大20秒保持します。よって誤りです。
・SwitchAはSwitchBの情報を最大60秒保持する
・SwitchBはSwitchAの情報を最大60秒保持する
SwitchAのホールドタイムは180秒、SwitchBのホールドタイムは20秒です。よって誤りです。
なお、「Sending CDP packets every...」の行はCDPパケットの送信間隔を表します。
・CDPv1が動作している
CDPv1ではなくCDPv2が動作しているので、誤りです。
ホールドタイムはCDPによって対向デバイスへ伝えられます。CDPを受け取った対向デバイスは最大でホールドタイムの秒数その情報を保持します。
設問SwitchAのホールドタイムは180秒に設定されています。
したがってSwitchBはSwitchAからCDPを受け取ると、その情報を最大180秒保持します。
よって正解は
・SwitchBはSwitchAの情報を最大180秒保持する
です。
その他の選択肢については、以下の通りです。
・SwitchAはSwitchBの情報を最大180秒保持する
SwitchBが送信するCDPパケットのホールドタイムは20秒です。
したがってSwitchAはSwitchBの情報を最大20秒保持します。よって誤りです。
・SwitchAはSwitchBの情報を最大60秒保持する
・SwitchBはSwitchAの情報を最大60秒保持する
SwitchAのホールドタイムは180秒、SwitchBのホールドタイムは20秒です。よって誤りです。
なお、「Sending CDP packets every...」の行はCDPパケットの送信間隔を表します。
・CDPv1が動作している
CDPv1ではなくCDPv2が動作しているので、誤りです。
参考
【CDP】(Cisco Discovery Protocol)
CDPは隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「Cisco独自のプロトコル」です。
CDPを使うことで、隣接しているCiscoデバイスの情報を確認できます。
【LLDP】(Link Layer Discovery Protocol)
LLDPは隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「IEEE標準のプロトコル」です。
LLDPを使うことで、隣接デバイスの情報を確認できます。(Cisco以外のデバイスの情報も確認できる)
【CDPとLLDPの主な特徴】
【CDPとLLDPの主な伝達情報】
【CDPとLLDPの主な設定コマンド】
[コマンド構文:CDPまたはLLDPパケット送信間隔の変更]
(config)#{cdp | lldp} timer {秒}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで得た情報の保持期間の変更]
(config)#{cdp | lldp} holdtime {秒}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPを有効/無効にする]
(config)#[no] {cdp | lldp} run
[コマンド構文:特定のインターフェースでCDPを有効/無効にする]
(config-if)#[no] cdp enable
[コマンド構文:特定のインターフェースでLLDPの送信を有効/無効にする]
(config-if)#[no] lldp transmit
[コマンド構文:特定のインターフェースでLLDPの受信を有効/無効にする]
(config-if)#[no] lldp receive
[コマンド構文:LLDPの初期化の遅延時間の変更]
(config)#lldp reinit {秒}
【CDPとLLDPの確認コマンド】
上図のSwitchCで取得した情報を以下に記します。
[コマンド構文:CDPまたはLLDPの情報]
#show {cdp | lldp}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPの情報(インターフェースごとに表示)]
#show {cdp | lldp} interface [インターフェース]
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の簡易情報]
#show {cdp | lldp} neighbors
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の詳細情報]
#show {cdp | lldp} neighbors detail
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の詳細情報(特定の機器のみ表示)]
#show {cdp | lldp} entry {ホスト名}
なお、ホスト名を「*」と入力した場合は全ての機器が対象になるので「show {cdp | lldp} neighbors detail」と同じ表示結果になります。
[コマンド構文:送受信したCDPまたはLLDPパケットの情報]
#show {cdp | lldp} traffic
CDPは隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「Cisco独自のプロトコル」です。
CDPを使うことで、隣接しているCiscoデバイスの情報を確認できます。
【LLDP】(Link Layer Discovery Protocol)
LLDPは隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「IEEE標準のプロトコル」です。
LLDPを使うことで、隣接デバイスの情報を確認できます。(Cisco以外のデバイスの情報も確認できる)
【CDPとLLDPの主な特徴】
【CDPとLLDPの主な伝達情報】
【CDPとLLDPの主な設定コマンド】
[コマンド構文:CDPまたはLLDPパケット送信間隔の変更]
(config)#{cdp | lldp} timer {秒}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで得た情報の保持期間の変更]
(config)#{cdp | lldp} holdtime {秒}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPを有効/無効にする]
(config)#[no] {cdp | lldp} run
[コマンド構文:特定のインターフェースでCDPを有効/無効にする]
(config-if)#[no] cdp enable
[コマンド構文:特定のインターフェースでLLDPの送信を有効/無効にする]
(config-if)#[no] lldp transmit
[コマンド構文:特定のインターフェースでLLDPの受信を有効/無効にする]
(config-if)#[no] lldp receive
[コマンド構文:LLDPの初期化の遅延時間の変更]
(config)#lldp reinit {秒}
【CDPとLLDPの確認コマンド】
上図のSwitchCで取得した情報を以下に記します。
[コマンド構文:CDPまたはLLDPの情報]
#show {cdp | lldp}
[コマンド構文:CDPまたはLLDPの情報(インターフェースごとに表示)]
#show {cdp | lldp} interface [インターフェース]
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の簡易情報]
#show {cdp | lldp} neighbors
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の詳細情報]
#show {cdp | lldp} neighbors detail
[コマンド構文:CDPまたはLLDPで取得した隣接機器の詳細情報(特定の機器のみ表示)]
#show {cdp | lldp} entry {ホスト名}
なお、ホスト名を「*」と入力した場合は全ての機器が対象になるので「show {cdp | lldp} neighbors detail」と同じ表示結果になります。
[コマンド構文:送受信したCDPまたはLLDPパケットの情報]
#show {cdp | lldp} traffic
CDPのホールドタイムについて
投稿日 2025/01/08
#SwitchA
catalyst#show cdp
Global CDP information:
Sending CDP packets every 60 seconds
Sending a holdtime value of 180 seconds
Sending CDPv2 advertisements is enabled
#SwitchB
catalyst#show cdp
Global CDP information:
Sending CDP packets every 10 seconds
Sending a holdtime value of 20 seconds
Sending CDPv2 advertisements is enabled
上記のように、SwitchAB間でCDPが動作している場合
SwitchBはSwitchAの情報を最大180秒保持する
が解答として挙げられていましたが、
SwitchAがSwicthBの情報を最大180秒保持するだと思っています
解答のほうが正しいのでしょうか
もし解答通りなら、接続先のホールドタイムを指定できることになるかと思います
holdtimeとは何かを調べたら、CDPで送られてきた情報を保持する時間と書かれていたので、自身のホールドタイムを示していると思っています
2025/01/08 23:51
ここは解説の通りなんですね。例えば直結した R1-R2 において、 R1 側で R1(config)#cdp holdtime 30
ってすると、R2側ではこんな感じで
R1 の Sending 時間経過後にいきなり Holdtime が変わって見えます。
■ 変更前
R2#sh cdp nei
Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater, P - Phone,
D - Remote, C - CVTA, M - Two-port Mac Relay
Device ID Local Intrfce Holdtme Capability Platform Port ID
R1 Gig 0/1 131 R B Gig 0/0
Total cdp entries displayed : 1
■ 変更後
R2#sh cdp nei
Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater, P - Phone,
D - Remote, C - CVTA, M - Two-port Mac Relay
Device ID Local Intrfce Holdtme Capability Platform Port ID
R1 Gig 0/1 29 R B Gig 0/0
Total cdp entries displayed : 1
https://learningnetwork.cisco.com/s/article/cisco-discovery-protocol-cdp-x をみていただきたいのですが
- CDP Frame Format にある通り、送信する CDP Frame には Time-to-Live のフィールドがあり、そこが「受信した情報をどれだけの時間保持して良いか」を通知する値になっている
- 上記の値は
cdp holdtime {sec}
で指定できるSpecifies time limit for which a receiving device should hold information before discarding. Default 180 sec
ですので、ご認識の通り
もし解答通りなら、接続先のホールドタイムを指定できることになるかと思います
接続先のホールドタイムを指定することができる、という挙動で間違いありません。
コメント
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a arashi1977
2025/01/08 23:54
補足ですが、 > 接続先のホールドタイムを指定することができる、という挙動で間違いありません。 ネイバ単位にホールドタイムが異なりますので、全てがこの値になるわけではありません。また、上記の記載の通り、CDP のホールドタイムは「自身が送信する CDP Frame にセットする値」ですので、「接続先のホールドタイム」という捉え方だとちょっと違うかな、と思います。