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LinuC

LinuC Lv1-101(Ver10.0)
問題ID : 14806
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MBR方式のハードディスク「/dev/sda」デバイスのパーティションテーブルを確認したい。適切なコマンドは次のうちどれか。

正解

fdisk -l /dev/sda

解説

パーティションの情報はパーティションテーブルに格納されています。
MBR形式のパーティションテーブルはfdiskコマンドで確認することができます。

fdiskコマンドの書式は以下のとおりです。

fdisk [-l] デバイス名

「-l」オプションは指定したデバイスのパーティションテーブルを表示します。

したがって正解は
・fdisk -l /dev/sda
です。

その他の選択肢については次のとおりです。

・fdisk -p /dev/sda
無効なオプションなので誤りです。
なお、「fdisk デバイス名」で指定したデバイスのパーティションを対話的に操作できますが(参考を参照)、その際に指定できるサブコマンド「p」(パーティションテーブルの表示)とは異なりますのでご注意ください。

その他の選択肢も全て存在しないオプションです。

参考

fdiskコマンドはMBR方式のハードディスクにおけるパーティションの作成、削除、変更および情報表示を行うコマンドです。

fdiskコマンドの書式は以下のとおりです。

fdisk [-l] デバイス名

「-l」オプションは指定したデバイスのパーティションテーブルを表示します。パーティションテーブルにはパーティションの情報が格納されています。

「-l」オプションを指定しない場合は、指定したデバイスのパーティションを対話的に操作することができます。
その後、サブコマンド「m」を入力すると、パーティションの操作で使用できるサブコマンドの一覧が表示されます。


fdiskコマンドの主なサブコマンドは以下のとおりです。


なお、作成したパーティションを利用するには、「mkfs」や「mke2fs」コマンドを利用してパーティションにファイルシステムを作成する必要があります。
また、作成したパーティションをスワップ領域として使用するには「mkswap」コマンドを利用します。
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MBR方式のハードディスク「/dev/sda」デバイスのパーティションテーブルを確認について

投稿日 2025/04/22

パーティションテーブルを確認したい正しいコマンドはどれかについて。
答えが、fdisk -l /dev/sdaとなっているのですが認識としては以下の通りで間違いないでしょうか。

①fdisk -l デバイス名 と入力した場合パーティションテーブルが表示される。
②fdisk デバイス名と入力後 fdisk p デバイス名を入力することでパーティションテーブルが表示される。

ping-tでは適切=簡潔なコマンドとして正解を出していると認識しています。
その為今回の問題では①が適切な答えだが、実際はどちらでも同じ結果が表示されるという認識で間違いないでしょうか。
もしそれぞれで違う結果が出る場合何が違うのかお教え頂ければ幸いです。

2025/04/22 20:51

1 は fdisk コマンドとそのオプションの形式
2 は対話型の fdisk ツールでサブコマンドを実行した場合

の違いです。
この問題では選択肢も全て1の「コマンドとオプション」の形式ですので、 -p オプションは存在しない、という理由で不正解となっているものです。

実運用ではどちらでも同じ結果が表示されるという認識で間違いはありませんが、対話型ツールではなくコマンド実行のみで確認したい場合は1を使うことが多いです。例えばシェルスクリプト内で実行したい場合は対話型ではなくコマンドとして実行するために1の形式を選択するとかですね。

ちなみに

②fdisk デバイス名と入力後 fdisk p デバイス名を入力することでパーティションテーブルが表示される。

厳密には「 fdisk デバイス名 として対話型ツールに入った後 p」です。fdisk p デバイス名 ではありません。

■ 1の形式
$ sudo fdisk -l /dev/sda
Disk /dev/sda: 250 GiB, 268435456000 bytes, 524288000 sectors
Disk model: Virtual disk
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 434E0481-233D-407E-B2C7-6A4100C3C84F

Device       Start       End   Sectors  Size Type
/dev/sda1     2048      4095      2048    1M BIOS boot
/dev/sda2     4096   4198399   4194304    2G Linux filesystem
/dev/sda3  4198400 524285951 520087552  248G Linux filesystem

■ 2の形式の誤りのパターンと正しいパターン
$ sudo fdisk /dev/sda

Welcome to fdisk (util-linux 2.39.3).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.

This disk is currently in use - repartitioning is probably a bad idea.
It's recommended to umount all file systems, and swapoff all swap
partitions on this disk.


Command (m for help): fdisk p /dev/sda
f: unknown command ← そんなコマンドはない

Command (m for help): p

Disk /dev/sda: 250 GiB, 268435456000 bytes, 524288000 sectors
Disk model: Virtual disk
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 434E0481-233D-407E-B2C7-6A4100C3C84F

Device       Start       End   Sectors  Size Type
/dev/sda1     2048      4095      2048    1M BIOS boot
/dev/sda2     4096   4198399   4194304    2G Linux filesystem
/dev/sda3  4198400 524285951 520087552  248G Linux filesystem

誤答解説もあわせてご確認いただくと良いかと思います。


コメント

k kenchan04

2025/04/24 09:11

丁寧にお教えいただきありがとうございます!! すごくわかりやすくて勉強になりました!!

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