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Cisco

CCNA(200-301)
問題ID : 8401
問題を開く
EtherChannelについて正しい記述はどれか(3つ選択)

正解

2つのスイッチ間の帯域幅を増強できる

2つのスイッチ間のケーブルを冗長化できる

ロードバランシングに対応している

解説

EtherChannelとは、複数の物理インターフェースを一つの論理インターフェースとして利用する技術です。

単純にスイッチ間を2本のケーブルで接続した場合、ループを防ぐためSTPの働きによって片方がブロックされることになります。
つまり、100Mの全二重として動作します。


EtherChannelを使用した場合は論理的に一つのインターフェースとして扱われるので、ループは発生しません。
つまり、200Mの全二重として動作することになります。

また、EtherChannelはロードバランシング(負荷分散)をサポートしています。

よって正解は
・2つのスイッチ間の帯域幅を増強できる
・2つのスイッチ間のケーブルを冗長化できる
・ロードバランシングに対応している
です。

その他の選択肢については、以下の通りです。
・ループが無いようにブロッキングポートを作成する
STPについての記述なので誤りです。

・仮想IPアドレスと仮想MACアドレスを用いてデフォルトゲートウェイを冗長化する
FHRP(HSRPやVRRPなど)についての記述なので誤りです。

・最大で24のインターフェースを1つの論理インターフェースとして利用できる
EtherChannelでまとめられる最大数は最大で8つまでなので誤りです。

参考

【EtherChannel】
EtherChannelとは、複数の物理インターフェースを一つの論理インターフェースとして利用する技術です。

単純にスイッチ間を2本のケーブルで接続した場合、ループを防ぐためSTPの働きによって片方がブロックされることになります。
つまり、100Mの全二重として動作します。


EtherChannelを使用した場合は論理的に一つのインターフェースとして扱われるので、ループは発生しません。
つまり、200Mの全二重として動作することになります。

【コマンド構文:EtherChannelの設定】


【EtherChannelモードと組み合わせ】(○がEtherChannel形成)

EtherChannelを形成するには、対向のデバイスとEtherChannelモードを正しく組み合わせる必要があります。

【LACPとPAgP】
LACPはIEEE 802.3ad標準のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続で使用できます。
PAgPはCisco独自のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続は出来ません。

【ロードバランシング方式】
EtherChannelはロードバランシング(負荷分散)をサポートしています。
(config)#port-channel load-balance {src-ip | dst-ip | src-dst-ip | src-mac | dst-mac | src-dst-mac}


【レイヤ2 EtherChannelの設定例】

上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。

【レイヤ3 EtherChannelの設定例】

上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。

【EtherChannelでポートをバンドルする際にデバイス内、および対向のデバイスと共通にする必要がある設定】
・イーサーネットメディアタイプ
・速度とデュプレックス
・スイッチポートの種類(アクセスポート/トランクポート/レイヤ3ポート)
・割り当てるVLAN(アクセスポートの場合)
・ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲(トランクポートの場合)
・トランキングモード(トランクポートの場合)
EtherChannelを形成した後にポートで上記の設定を変更すると、そのポートはバンドルから外れます。

【EtherChannelの確認】
EtherChannelを確認する主なコマンドは以下の通りです。
・show etherchannel
・show etherchannel summary
・show interfaces port-channel
・show etherchannel port
・show {pagp | lacp} neighbor
・show {pagp | lacp} internal
・show {pagp | lacp} counters

以下を設定した状況でそれぞれの表示を確認します。

・チャネルグループ5は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/1と0/2が所属」、「静的に設定」
・チャネルグループ7は「レイヤ3 EtherChannel」、「Fa0/3と0/4と0/5が所属」、「PAgPを使用」
・チャネルグループ10は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/6と0/7が所属」、「LACPを使用」
※状態確認のため、Fa0/2とFa0/5~7にはケーブルを接続しません

「show etherchannel」を使用すると、作成しているチャネルグループや、使用しているプロトコルなど情報が表示されます。


「show etherchannel summary」を使用すると、作成しているチャネルグループの状態や、使用しているプロトコルなどの簡易情報が表示されます。



「show interfaces port-channel {ポートチャネル番号}」を使用すると、指定したポートチャネル(論理インターフェース)の情報が表示されます。


「show etherchannel port」を使用すると、チャネルグループごとに各ポートの情報が表示されます。


「show pagp neighbor」を使用すると、PAgPネイバーの情報が表示されます。


「show lacp neighbor」を使用すると、LACPネイバーの情報が表示されます。


「show pagp internal」を使用すると、自身のPAgP情報が表示されます。


「show lacp internal」を使用すると、自身のLACP情報が表示されます。


「show pagp counters」を使用すると、送受信しているPAgPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。

カウントしているPAgPパケットの数は「clear pagp counters」コマンドでクリアできます。

「show lacp counters」を使用すると、送受信しているLACPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。

カウントしているLACPパケットの数は「clear lacp counters」コマンドでクリアできます。
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「ケーブルを冗長化」という表現について

投稿日 2025/04/24

選択肢の「2つのスイッチ間のケーブルを冗長化できる」のケーブルを冗長化って表現としておかしいと思います。

「2つのスイッチ間のリンクを冗長化できる」が表現として的確ではないでしょうか?

ケーブルの冗長化ってピンとこなくて、変なひっかけ問題かなと思ってしまいました(;'∀')

2025/04/24 16:42

「ケーブルを冗長化」は表現として問題ないと思います。
SW間を2本以上のケーブルでつないでEtherchannnelを有効にすればケーブルの冗長化ができますよね。
実際にSW間でEtherchannnelの設定をしてみれば、イメージできるようになりますよ。


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