助け合いフォーラム
正解
作成したいLinux環境を設定ファイルに書き出して、IaaSクラウドへアップロードする
解説
テンプレート(ひな形)は、予めインスタンスの設定などをファイルに書き出しておくインスタンスの設定ファイルです。同じインスタンスを複数作成したい場合や設定が複雑なインスタンスを作成したいような場合に便利です。

以上より正解は、
・作成したいLinux環境を設定ファイルに書き出して、IaaSクラウドへアップロードする
です。
その他の選択肢については、IaaSクラウドを利用する際のユーザーの操作として誤りです。
参考
クラウドコンピューティングとは、サーバー、ストレージ(記録装置)、アプリケーション(ソフトウェア)、サービス等をすべてクラウド(インターネット、またはネットワークの向こうの見えない側)に置くことで、サービスとして迅速・柔軟な提供を実現し、必要な時に必要なだけ利用することを可能とした形態のコンピューティング環境です。

クラウドが一般的になる前は、例えば使用しているPCのハードディスクのディスク容量が少なくなってきた場合、外部記録装置などを電気屋へ購入しに行く必要がありました。また、企業が新しいシステムを導入したくなった際にも、まずはサーバー購入、更にはサーバー室の準備などが必要でしたが、クラウド化によってこれらの物理的なアプローチが不要になりました。
クラウドには、ユーザーに提供するサービスの範囲を表す3つのサービスモデルがあります。

●SaaS(Software as a Service)
ソフトウェアをサービスとして提供します。ユーザーはインフラも開発環境も意識することなく、単純にソフトウェアを利用する、というサービスを受けることができます。ストレージサービスDropboxや、Google社のGmailなどが該当します。
●PaaS(Platform as a Service)
ソフトウェアの開発、実行環境をサービスとして提供します。ユーザーは環境構築や保守に気を遣わずに、開発に専念できます。また、仮想化により、規模をあらかじめ把握できなくても柔軟に増減できるメリットがあります。
●IaaS(Infrastructure as a Service)/HaaS(Hardware as a Service)
サーバー、ストレージ、ネットワーク等、仮想化されたインフラ環境をサービスとして提供するサービスモデルです。HaaS(Hardware as a Service)と呼ばれることもあります。
企業などにおいては、例えば利用ユーザーの増加に合わせてサーバーを物理的に購入する必要はなく、利用率に合わせたシステムの拡張が容易に行えます。また、サーバーの負荷(利用者の多寡)に合わせて回線やサーバーを増やしたりすることもできるなど、非常に柔軟な対応が可能です。
【クラウドでのLinuxの利用】
利用するサービスモデルによってクラウド環境へのLinuxの展開方法が変わってきます。
●IaaS(HaaS)
ユーザーは「インスタンス」と呼ばれる仮想マシンを作成(プロビジョニング)します。インスタンスを作成する際は、スペック(メモリやCPUなど)やOSの種類などをブラウザなどの管理画面から設定するか、テンプレートを利用することができます。
テンプレート(ひな形)は、予めインスタンスの設定などをファイルに書き出しておくインスタンスの設定ファイルです。同じインスタンスを複数作成したい場合や設定が複雑なインスタンスを作成したいような場合に便利です。

●PaaS/SaaS
OSやミドルウェアはクラウドサービス側で提供されているものを利用し、ユーザーはその上で動作する環境を使用します。

「環境」について教えてください。
実際にインスタンスを立てたこともないですし、実務経験が乏しいため教えてください。
本問題で、自分の知識・感覚では以下選択肢を切り切ることができませんでした。
クラウド側に既に用意されている環境のうち、用途に合ったものを利用する
おそらくPaaSとの差別化ができているかの確認のための選択肢だとは思うので、
ここでいう「環境」とはミドルウェアとかまで含めたものだとは思っています。
参考に以下記載があります。
●IaaS(Infrastructure as a Service)/HaaS(Hardware as a Service)
サーバー、ストレージ、ネットワーク等、仮想化されたインフラ環境をサービスとして提供するサービスモデルです。
●IaaS(HaaS)
ユーザーは「インスタンス」と呼ばれる仮想マシンを作成(プロビジョニング)します。インスタンスを作成する際は、
スペック(メモリやCPUなど)やOSの種類などをブラウザなどの管理画面から設定するか、テンプレートを利用することができます。
インフラ「環境」
を提供しているサービスにおいて、スペックやOSの種類などをブラウザなどの管理画面から設定する
ことは
Linux環境を新たに構築したいときのユーザーの操作として、既に用意されている環境のうち、用途に合ったものを利用する
に含まれないのでしょうか?
試験対策用の問題なのでそこまで考える必要はないとは思っているのですが、
「環境」など、私などが日常的になんとなく使っている単語にもしかしたら熟練のIT技術者的にはここからここまでという明確な線引きが
あるのかもしれないと思い気になってしまいました。
もともと環境という言葉にはあいまいさがありますので、この問題文と選択肢の解釈は人や状況によって異なる余地はあると思います。
問題を解く上ではより適切な選択肢を選んだ方がよいので「作成したいLinux環境を設定ファイルに書き出して、IaaSクラウドへアップロードする」が正解ですが
もし、仮にこの正解の選択肢がなかったら
「クラウド側に既に用意されている環境のうち、用途に合ったものを利用する」の選択肢も明らかな誤りとはいいきれないと思います。
コメント
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t t-funaki
2025/06/02 11:04
ご返信ありがとうございます。 私の単語の理解にそこまでズレがなさそうで安心いたしました。 問題文には「正しいものはどれか」としか記載がないため不信感は残りますが、テスト対策としては、一番正しいであろう選択肢を選ぶというのはご指摘のとおりだと思いますので、そのような判断基準のもと回答しようと思います。