助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 7464
問題を開く
上記のようにルータに設定したところ、「% 192.168.1.240 overlaps with Serial1/0」という表示が出た。
このメッセージを表示させず、ルータを正しく設定するにはどうすれば良いか。
正解
Serial 1/0の設定を「ip address 192.168.1.1 255.255.255.240」に変更する
解説
ルータは、インターフェースごとに異なるネットワークアドレスを割り当てる必要があります。
設問では、Serial 1/0に「192.168.1.1/24」 FastEthernet 0/0に「192.168.1.254/28」のIPアドレスを設定しようとしているため、ネットワークアドレスがSerial1/0と重複しているという警告文が表示されています。
解決するためには、Serial1/0のサブネットマスクを「255.255.255.240」にするなどして、別のネットワークにする必要があります。
なお、その他の選択肢の設定を行っても、ネットワークアドレスは重複したままなので解決できません。
-補足解説-
Serial 1/0に割り当てているホストアドレス「192.168.1.1 255.255.255.0」のネットワークアドレスは「192.168.1.0/24」になります。
「192.168.1.0/24」は「192.168.1.0 ~ 192.168.1.255」の範囲を表します。
FastEthernet 0/0に割り当てようとしている「192.168.1.254 255.255.255.240」のネットワークアドレスは「192.168.1.240/28」になります。
「192.168.1.240/28」は「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」の範囲を表します。
「192.168.1.0 ~ 192.168.1.255」(Se1/0)と「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」(Fa0/0)の範囲は重複する部分があるため、ネットワークアドレスがSerial1/0と重複しているという警告文が表示されることになります。
そこで、正解の選択肢である「Serial 1/0の設定を「ip address 192.168.1.1 255.255.255.240」に変更する」ことで以下のようになり、問題を解決できます。
「192.168.1.1 255.255.255.240」のネットワークアドレスは「192.168.1.0/28」になります。
「192.168.1.0/28」は「192.168.1.0 ~ 192.168.1.15」の範囲を表します。
「192.168.1.0 ~ 192.168.1.15」(Se1/0)と「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」(Fa0/0)の範囲は重複していません。
設問では、Serial 1/0に「192.168.1.1/24」 FastEthernet 0/0に「192.168.1.254/28」のIPアドレスを設定しようとしているため、ネットワークアドレスがSerial1/0と重複しているという警告文が表示されています。
解決するためには、Serial1/0のサブネットマスクを「255.255.255.240」にするなどして、別のネットワークにする必要があります。
なお、その他の選択肢の設定を行っても、ネットワークアドレスは重複したままなので解決できません。
-補足解説-
Serial 1/0に割り当てているホストアドレス「192.168.1.1 255.255.255.0」のネットワークアドレスは「192.168.1.0/24」になります。
「192.168.1.0/24」は「192.168.1.0 ~ 192.168.1.255」の範囲を表します。
FastEthernet 0/0に割り当てようとしている「192.168.1.254 255.255.255.240」のネットワークアドレスは「192.168.1.240/28」になります。
「192.168.1.240/28」は「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」の範囲を表します。
「192.168.1.0 ~ 192.168.1.255」(Se1/0)と「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」(Fa0/0)の範囲は重複する部分があるため、ネットワークアドレスがSerial1/0と重複しているという警告文が表示されることになります。
そこで、正解の選択肢である「Serial 1/0の設定を「ip address 192.168.1.1 255.255.255.240」に変更する」ことで以下のようになり、問題を解決できます。
「192.168.1.1 255.255.255.240」のネットワークアドレスは「192.168.1.0/28」になります。
「192.168.1.0/28」は「192.168.1.0 ~ 192.168.1.15」の範囲を表します。
「192.168.1.0 ~ 192.168.1.15」(Se1/0)と「192.168.1.240 ~ 192.168.1.255」(Fa0/0)の範囲は重複していません。
参考
【インターフェースコンフィグレーションモードで使用する主なコマンド】
Cisco機器のインターフェースコンフィグレーションモードで使用する主なコマンドは以下の通りです。
[コマンド構文:インターフェースコンフィグレーションモードへの移行]
(config)#interface {インターフェース}
[コマンド構文:IPアドレスの設定]
(config-if)#ip address {IPアドレス} {サブネットマスク}
[コマンド構文:インターフェースの有効化]
(config-if)#no shutdown
[コマンド構文:インターフェースの無効化]
(config-if)#shutdown
[コマンド構文:インターフェース説明文の作成]
(config-if)#description {テキスト}
[コマンド構文:インターフェースの通信方式の指定]
(config-if)#duplex {full | half | auto}
full… 全二重通信にする
half… 半二重通信にする
auto… 対向インターフェースとネゴシエーションして通信方式を決める(デフォルト)
※ネゴシエーションに失敗した場合は、速度によって半二重または全二重になります(10Mbpsまたは100Mbpsの場合は半二重、1Gbps以上であれば全二重)
[コマンド構文:インターフェースの通信速度の指定]
(config-if)#speed {1000 | 100 | 10 | auto}
1000… 1Gbpsにする
100… 100Mbpsにする
10… 10Mbpsにする
auto… 対向インターフェースとネゴシエーションして通信方式を決める(デフォルト)
※ネゴシエーションに失敗した場合は、サポートしている最も遅い速度で動作します(例:1000/100/10をサポートしている場合は10Mbpsで動作)
【イーサネットインターフェースの主な種類】
イーサネットインターフェースには、主に以下のような種類があります。
・Gigabit Ethernet
最大1Gbps(1000Mbps)の速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「Gi」のように省略して表現されることがあります。
・Fast Ethernet
最大100Mbpsの速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「Fa」のように省略して表現されることがあります。
・Ethernet
最大10Mbpsの速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「E」や「Eth」のように省略して表現されることがあります。
そのため、それぞれを接続した際の通信速度は以下のようになります。
※対向と異なるインターフェースで接続している場合は、通信速度の遅い方にあわせて動作します。
Cisco機器のインターフェースコンフィグレーションモードで使用する主なコマンドは以下の通りです。
[コマンド構文:インターフェースコンフィグレーションモードへの移行]
(config)#interface {インターフェース}
[コマンド構文:IPアドレスの設定]
(config-if)#ip address {IPアドレス} {サブネットマスク}
[コマンド構文:インターフェースの有効化]
(config-if)#no shutdown
[コマンド構文:インターフェースの無効化]
(config-if)#shutdown
[コマンド構文:インターフェース説明文の作成]
(config-if)#description {テキスト}
[コマンド構文:インターフェースの通信方式の指定]
(config-if)#duplex {full | half | auto}
full… 全二重通信にする
half… 半二重通信にする
auto… 対向インターフェースとネゴシエーションして通信方式を決める(デフォルト)
※ネゴシエーションに失敗した場合は、速度によって半二重または全二重になります(10Mbpsまたは100Mbpsの場合は半二重、1Gbps以上であれば全二重)
[コマンド構文:インターフェースの通信速度の指定]
(config-if)#speed {1000 | 100 | 10 | auto}
1000… 1Gbpsにする
100… 100Mbpsにする
10… 10Mbpsにする
auto… 対向インターフェースとネゴシエーションして通信方式を決める(デフォルト)
※ネゴシエーションに失敗した場合は、サポートしている最も遅い速度で動作します(例:1000/100/10をサポートしている場合は10Mbpsで動作)
【イーサネットインターフェースの主な種類】
イーサネットインターフェースには、主に以下のような種類があります。
・Gigabit Ethernet
最大1Gbps(1000Mbps)の速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「Gi」のように省略して表現されることがあります。
・Fast Ethernet
最大100Mbpsの速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「Fa」のように省略して表現されることがあります。
・Ethernet
最大10Mbpsの速度に対応しているインターフェースです。各種showコマンドの出力やネットワーク図では「E」や「Eth」のように省略して表現されることがあります。
そのため、それぞれを接続した際の通信速度は以下のようになります。
※対向と異なるインターフェースで接続している場合は、通信速度の遅い方にあわせて動作します。
【問題ID:7464】ルーターの設定時のオーバーラップ問題
投稿日 2022/08/16
回答の下記ワードがどうしても気になってしまいます・・・。
【ルータは、インターフェースごとに異なるネットワークアドレスを割り当てる必要があります。】
Serial 1/0「192.168.1.1/24」のネットワークアドレス = 192.168.1.0/24
FastEthernet 0/0「192.168.1.254/28」のネットワークアドレス = 192.168.1.240/28
インターフェスごとでネットワークアドレス違うじゃないか!!!ってなって引っかかってしまいます・・・。
ネットワーク範囲でかぶっているから違うんだなってなるのですが。
Serial 1/0「192.168.1.1/24」 = .0-255
FastEthernet 0/0「192.168.1.254/28」 = .240-255
ここでいうネットワークアドレスとは、どういうことを指しているのでしょうか?
2022/08/17 10:27
異なるネットワークのアドレス
ぐらいの意味だと思います。
「ホストアドレスの範囲が被らないようにインターフェースにIPアドレスとサブネットマスクを設定する」
ということを言いたい問題のようなので、そこが理解できるなら全然気にしないで、次へ進んでOKじゃないですかね?
コメント
この投稿に対して返信しませんか?
o okamoto1234
2022/08/17 10:36
訂正します。正しくは ホストアドレスの範囲+ネットワークアドレス+ブロードキャストアドレス でしたね。