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Cisco

CCNA(200-301)
問題ID : 37010
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図のネットワークにおいて、SW2が停止したときのSW1のMACアドレステーブルについて、正しい記述はどれか。
ただし、SW1のエージングタイムの設定はデフォルト値とする。

正解

300秒後にSW2のエントリが削除される

解説

スイッチは、動的にMACアドレスを学習した際に、MACアドレスとポートのマッピング情報(エントリ)をMACアドレステーブルに登録します。
登録後、一定時間そのMACアドレスに関するフレームの送受信が行われない場合、そのエントリは削除されます。
このように使用されていないエントリを削除していく機能をエージングと呼び、MACアドレスエントリを削除するまでの時間をエージングタイムと呼びます。

エージングタイムはデフォルトで300秒に設定されています。
「mac address-table aging-time」コマンドを使用して、エージングタイムを設定することもできます。

設問の場合、エージングタイムはデフォルト値なので、SW2が停止し、フレームの送受信が行われなくなって300秒経過すると、学習したSW2のエントリが削除されます。


よって、正解は
・300秒後にSW2のエントリが削除される
です。

その他の選択肢については、以下の通りです。
・60秒後にSW2のエントリが削除される
・24時間後にSW2のエントリが削除される
・即座にSW2のエントリが削除される
エージングタイムはデフォルトで300秒のため、誤りです。

・SW2のエントリは手動で削除するまで保持される
動的に学習したMACアドレスは、一定時間そのMACアドレスに関するフレームの送受信が行われない場合削除されるため、誤りです。

参考

【スイッチ】
スイッチはレイヤ2のデバイスです。スイッチの主な特徴は以下の通りです。
・受信したフレームの送信元MACアドレスを学習
・受信したフレームの宛先MACアドレスに従って転送
・VLANをサポート(論理的にLANを分割する機能)
・MACアドレステーブルはVLAN毎に管理

【MACアドレステーブル】
学習したMACアドレスは、MACアドレステーブルで管理されます。MACアドレステーブルは以下のコマンドで表示できます。
#show mac address-table
(機種によっては #show mac-address-table)

Vlan・・・MACアドレスに対応するVLAN番号
Mac Address・・・学習したMACアドレス
Type・・・学習方法(STATIC=静的に学習 DYNAMIC=動的に学習)
Ports・・・MACアドレスを学習したポート(この先に対象のMACアドレスを持つデバイスが存在することを意味する)
※機種によって表示が多少異なる場合もあります

【スイッチの動作】
スイッチはフレームを受信すると、送信元MACアドレスを学習します。


MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報が無ければ、そのフレームをフラッディング(受信ポート以外の全ポートから送信)します。


上記とは異なり、MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報があれば、そのポートから転送します。


【VLANを分けている場合のフラッディング】
下図のSwitchAでは「Fa0/1, 0/2, 0/3はVLAN10」に、「Fa0/4はVLAN20」に、「Fa0/12」はトランクポート(複数のVLANに対応したポート)にしています。
VLANを分けている場合は、同じVLANにのみフラッディングします。

トランクポートがある場合は、トランクポートもフラッディングの対象になります。
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解答間違い

投稿日 2025/12/10

エージングタイマーを根拠に300秒後に削除とありますが、SW2が停止した場合はSW1のGi0/1がリンクダウンするため、それに紐づくMACアドレステーブルのエントリーは即時に削除が正しいと考えます。
エージングタイマーに注目した問題にしたい場合は、「SW2が停止」の表現を「SW2からの5004.000e.0001宛のフレームが停止」に変更した方が良いと思います。

2025/12/10 16:21

SW2が停止した場合はSW1のGi0/1がリンクダウンするため、

とのことですが、その前提は正しくありません。
対向のSW2が停止したところで、SW1側のインターフェースのポート状態は変化しません。

もしSW1のGi0/1がシャットダウン状態になった場合には、その先につながるデバイスのエントリは即座に削除されますが
設問で問われているのは、その状況での話ではありません。

エージングタイムとは、「あるMACアドレスからのフレームの送受信が行われなくなってから、そのエントリを削除するまでの保持時間」です。
「SW2が停止」とは「5004.000e.0001(SW2)からフレームの送受信が行われなくなった状態」を指します。
したがって「SW2が停止」してからエージングタイムの設定値「300秒後」にエントリは削除されます。したがって、解答は正しいです。

また、

「SW2が停止」の表現を「SW2からの5004.000e.0001宛のフレームが停止」に変更した方が良いと思います。

とのことですが

・設問の図に表示されているのは「SW1」のMACアドレステーブル
・「SW1」のMACアドレステーブルに載っている「5004.000e.0001」は、SW1が学習した SW2のMACアドレス

なので、提案された「SW2からの5004.000e.0001宛のフレームが停止」とは
「SW2 → SW2宛のフレームの停止」という意味になるので、それはおかしいです。


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