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AWS

AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA-C02)
問題ID : 24567
問題を開く
AWS CloudTrailにおいて、証跡情報を登録することによって実現できるものはどれか。3つ選べ。

正解

90日以上の操作ログの保存

ログを記録するイベントの種類の設定

保存する先のS3バケットの設定

解説

AWS CloudTrailのログは「証跡情報」を登録することによりS3バケットへ保存することができます。S3バケットへログを保存することにより、90日を超えてもCloudTrailのログを保存しておくことができます。
以下は証跡情報の登録画面です。


以上より正解は
・90日以上の操作ログの保存
・ログを記録するイベントの種類の設定
・保存する先のS3バケットの設定
です。

その他の選択肢については以下の通りです。

・操作ログの詳細情報の参照
証跡情報を登録するまでもなく、デフォルトで有効になっている機能ですので誤りです。

・AWS Lambdaとの連携
CloudTrailではLambdaの呼び出しを記録することはできますが、Lambdaとの連携機能はありませんので誤りです。
※Lambda ... サーバーレスでプログラムの実行が可能なAWSサービス。他サービスと連携でき、イベントが発生したタイミングでプログラムを起動させることができる。Lambdaで起動するコードをLambda関数(Lambda Function)と呼ぶ。

参考

【AWS CloudTrail】
AWS上でサービスを適切に運用し続けるには、運用担当者がAWSの各種サービスをどのように操作しているか、その操作は適切か、といったオペレーション監視、運用監査が必要です。
AWS CloudTrailは、AWSサービスに対して「いつ」「誰によって」「どのような操作が行われたのか」を記録・保存するサービスです。利用登録なしに過去90日間のログを無料で参照することができます。

以下はCloudTrailのダッシュボードの画面です。


イベントの発生日時と操作したユーザー、対象のリソース名などが表示されているのがわかります。また左端の「▶」マークをクリックすることで、詳細情報を参照することもできます。
例えば、操作した覚えがないのにリソースが増減されていたりインスタンスが削除されていたような場合でも、CloudTrailのログを参照することで誰がどのような操作を行ったのかを確認できます。

監視対象となるイベントは以下の通りです:
・管理イベント ... ユーザーのログイン、EC2インスタンスの作成 など
・データイベント ... S3上のオブジェクト(データ)の操作、Lambda関数(※)の実行
・インサイトイベント ... 通常と異なる操作(書き込みAPIの呼び出し)

管理イベントとは具体的には管理コンソールからの操作やAWS CLI(コマンド)、APIによる操作です。これらはデフォルトでダッシュボードから参照できます。
データイベントおよびインサイトイベントはデフォルトでは有効になっておらず、「証跡情報」を登録しそれぞれのイベントの記録を有効にするか否かを選択します。
※Lambda ... サーバーレスでプログラムの実行が可能なAWSサービス。他サービスと連携でき、イベントが発生したタイミングでプログラムを起動させることができる。Lambdaで起動するコードをLambda関数(Lambda Function)と呼ぶ。

●証跡情報
CloudTrailのログは「証跡情報」を登録することによりS3バケットへ保存することができます。S3バケットへログを保存することにより、90日を超えてもCloudTrailのログを保存しておくことができます。
以下は証跡情報の登録画面です。

上述したインサイト(Insights)イベント、データイベントについては本画面から記録するか否かを選択します。

S3へ保存するログの内容はJSON形式で出力され、gz形式で圧縮されます。保存する際はAmazon KMS(Key Management Service)を利用して暗号化することも可能です。
以下はS3バケットへ保存したCloudTrailのログです。


●複数アカウントのログ保存
企業や組織などにおいて複数のAWSアカウントを管理している場合、それぞれのCloudTrailのログを1つのS3バケットで管理することができます。例えばアカウントA、B、Cの操作ログを監査用のアカウントDに属するバケットに集約することで、監査を容易に行えたり、各アカウントによるログの改ざんを防ぐことができます。
複数アカウントのCloudTrailログを集約する際は、証跡情報の作成時に「ストレージの場所」を既存のS3バケットに指定します。なお指定するS3バケットは、他のアカウントからアクセスが可能になるように事前にバケットポリシーを設定しておく必要があります。

●CloudTrailとCloudWatch Logsの連携
CloudTrailは、AWSサービスのログを一元管理するサービスAmazon CloudWatch Logsと連携することができます。
CloudWatch LogsとCloudTrailを連携することにより、操作ログに特定のキーワードが登場した際に管理者宛に通知を行うことができます。キーワードには例えば、ログインイベント「ConsoleLogin」を指定したり、EC2インスタンスの変更(作成・終了・停止など)イベント「EC2InstanceChanges」などを指定することができます。これにより管理コンソールへ不正なログインが行われたときに検知したり、意図しないインスタンスの変更が行われていないかをアクティブに監視することができるようになります。
※CloudWatch Logsについての詳細は分野「CloudWatch」を参照してください。

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[CloudTrail] 軽微な誤りの報告

公開日 2022/08/24

「解説」のところにて、

[誤] CloudTrailではLambdaの呼び出しを記録する設定ことはできますが、
[正] CloudTrailではLambdaの呼び出しを記録する設定はできますが、
または
[正] CloudTrailではLambdaの呼び出しを記録することはできますが、

スタッフからの返信

s staff_satomi

2022/08/25 10:38

tnishita2様 ご指摘の点を修正いたしました。 ご報告下さり、誠にありがとうございます。

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