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Cisco

CCNA(200-301)
問題ID : 7770
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マルチレイヤスイッチを使用してVLAN間ルーティングを行うために、マルチレイヤスイッチに設定する必要があるのはどれか(3つ選択)

正解

ルーティングの有効化

SVIの作成

インターフェースへのVLAN割り当て

解説

マルチレイヤスイッチを使用してVLAN間ルーティングを行うには、以下3つの設定が必要になります。

・ルーティングの有効化
ルータはデフォルトでルーティング機能が有効になっていますが、マルチレイヤスイッチはルーティング機能が無効になっているのでルーティングを有効にする必要があります。

・SVI(Switch Virtual Interface)の作成
SVIというスイッチの仮想インターフェースを作成してIPアドレスを割り当てます。SVIは、各VLANのデフォルトゲートウェイになります。

・インターフェースへのVLAN割り当て
PCを接続する物理インターフェースにVLANを割り当てます。

よって正解は
・ルーティングの有効化
・SVIの作成
・インターフェースへのVLAN割り当て
です。

その他の選択肢については、以下の通りです。
・CDPの無効化
・STPの無効化
CDPやSTPの有効/無効はVLAN間ルーティングに関係ありません。

・サブインターフェースの作成
サブインターフェースを作成する必要があるのは、VLAN間ルーティングでルータを使用する場合です。

参考

【VLAN】
VLAN(Virtual LAN)とはユーザの物理的な位置に関係なく、ユーザを論理的にグループ分けできる技術です。
VLANで論理的にグループ分けすることにより、異なるVLANに属しているユーザとは通信できないようになります。


【コマンド構文:VLAN作成】
(config)#vlan {vlan番号}
(config-vlan)#name {vlan名} (任意)

【コマンド構文:VLANの割り当て】
(config-if)#switchport access vlan {VLAN番号}

【VLAN番号】
・1~4094から指定(作成)可能
・デフォルトでVLAN1とVLAN1002~1005が作成済み
・デフォルトで作成されているVLANは削除できない
・デフォルトで全てのポートはVLAN1に所属(デフォルトVLANと呼ばれる)

【VLAN間ルーティング】
通常、異なるVLANに属するデバイスとの通信は出来ません。

異なるVLANに属するデバイスと通信するには、VLAN間ルーティングの設定が必要になります。
VLAN間ルーティングには「マルチレイヤスイッチを使った方法」や、1本のリンクでルータとL2スイッチを接続する「ルータ・オン・ア・スティック」(ROAS:Router-On-A-Stick)などがあります。

【マルチレイヤスイッチによるVLAN間ルーティング設定例】

マルチレイヤスイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルーティングの有効化
・SVI(Switch Virtual Interface)の作成
・インターフェースへのVLAN割り当て


【ルータ・オン・ア・スティックによるVLAN間ルーティングの設定例】(ROAS:Router-On-A-Stick)

スイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルータとの接続ポートをトランクポートに設定


ルータに必要な設定は以下の通りです。
・VLANごとのサブインターフェースを作成
・VLANカプセル化方式の指定とVLAN IDの指定
・サブインターフェースにIPアドレスを設定


なお、ルータ・オン・ア・スティックには、以下のような欠点があります。
・トランクリンク一箇所の障害がネットワーク全体に影響する(シングルポイント障害)
・トランクリンクにアクセスが集中するため、輻輳の原因になる(帯域幅問題)

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PCを接続する物理インターフェースにVLANを割り当て?

公開日 2022/10/09

「インターフェースへのVLAN割り当て」に対する解説文が、「PCを接続する物理インターフェースにVLANを割り当てます」とあります。
どういう事でしょうか?

私が認識している基本的なL3スイッチルーティング設定
①ルーティング有効化 :S(config)#ip routing
②SVI作成     :S(config)#interface vlan <VLAN番号>
②〃         :S(config-if)#ip address <IPアドレス> <サブネットマスク>
②〃         :S(config-if)#no shutdown
           :S(config-if)#exit
②SVI作成      :S(config)#interface vlan <VLAN番号>
②〃         :S(config-if)#ip address <IPアドレス> <サブネットマスク>
②〃         :S(config-if)no shutdown
③ルーテッドポート作成:S(config)#interface <ルーテッドポート名>
③〃         :S(config-if)#no switchport
③〃         :S(config-if)#ip address <IPアドレス> <サブネットマスク>

2022/10/10 10:30

作成したSVIはスイッチ内部にあるものですが、ではスイッチに接続したPCはどうやってルーティング対象として扱ってもらえば良いのでしょうか?と言う点かと思います。
SVI同士の通信ならL3スイッチ内で完結するので良いですが。


コメント

s silva708

2022/10/10 12:49

マルチレイヤスイッチってL2スイッチでもあるんですね。 L3スイッチだけだと思っていました。 ありがとうございます。

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