助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 8090
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「show etherchannel」と「show etherchannel summary」で確認できることはどれか(3つ選択)
正解
参加しているポートの数
LACPを使用しているかどうか
PAgPを使用しているかどうか
解説
EtherChannelの設定状況は「show etherchannel」や「show etherchannel summary」で確認できます。
以下を設定した状況でそれぞれの表示を確認します。
・チャネルグループ5は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/1と0/2が所属」、「静的に設定」
・チャネルグループ7は「レイヤ3 EtherChannel」、「Fa0/3と0/4と0/5が所属」、「PAgPを使用」
※状態確認のため、Fa0/2とFa0/4にはケーブルを接続しません
表示例:show etherchannel
表示例:show etherchannel summary
上記のように、show etherchannel summaryでは状態も確認できます。
よって正解は
・参加しているポートの数
・LACPを使用しているかどうか
・PAgPを使用しているかどうか
です。
その他の選択肢については、上記情報の通り確認できないので誤りです。
以下を設定した状況でそれぞれの表示を確認します。
・チャネルグループ5は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/1と0/2が所属」、「静的に設定」
・チャネルグループ7は「レイヤ3 EtherChannel」、「Fa0/3と0/4と0/5が所属」、「PAgPを使用」
※状態確認のため、Fa0/2とFa0/4にはケーブルを接続しません
表示例:show etherchannel
表示例:show etherchannel summary
上記のように、show etherchannel summaryでは状態も確認できます。
よって正解は
・参加しているポートの数
・LACPを使用しているかどうか
・PAgPを使用しているかどうか
です。
その他の選択肢については、上記情報の通り確認できないので誤りです。
参考
【EtherChannel】
EtherChannelとは、複数の物理インターフェースを一つの論理インターフェースとして利用する技術です。
単純にスイッチ間を2本のケーブルで接続した場合、ループを防ぐためSTPの働きによって片方がブロックされることになります。
つまり、100Mの全二重として動作します。
EtherChannelを使用した場合は論理的に一つのインターフェースとして扱われるので、ループは発生しません。
つまり、200Mの全二重として動作することになります。
【コマンド構文:EtherChannelの設定】
【EtherChannelモードと組み合わせ】(○がEtherChannel形成)
【PAgPとLACP】
PAgPはCisco独自のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続は出来ません。また、1つのEtherChannelに最大8のポートをバンドル(束に)出来ます。
LACPはIEEE 802.3ad標準のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続で使用できます。また、1つのEtherChannelに最大16のポートをリンクの候補にできますが、実際にアクティブなポートになるのは、最大8つのプライオリティ値の低いポートです。プライオリティ値の高いポートはスタンバイ状態となり、アクティブなポートがダウンした場合に有効になります。
【コマンド構文:ロードバランシング方式】
(config)#port-channel load-balance {src-ip | dst-ip | src-dst-ip | src-mac | dst-mac | src-dst-mac}
デフォルトは「src-mac」になっています。
【レイヤ2 EtherChannelの設定例】
上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。
【レイヤ3 EtherChannelの設定例】
上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。
【EtherChannelでポートをバンドルする際にデバイス内、および対向のデバイスと共通にする必要がある設定】
・イーサネットメディアタイプ(インターフェースの種類)
・速度とデュプレックス
・スイッチポートの種類(アクセスポート/トランクポート/レイヤ3ポート)
・割り当てるVLAN(アクセスポートの場合)
・ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲(トランクポートの場合)
・トランキングモード(トランクポートの場合)
EtherChannelを形成した後にポートで上記の設定を変更すると、そのポートはバンドルから外れます。
【EtherChannelの確認】
EtherChannelを確認する主なコマンドは以下の通りです。
・show etherchannel
・show etherchannel summary
・show interface port-channel
・show etherchannel port
・show {pagp | lacp} neighbor
・show {pagp | lacp} internal
・show {pagp | lacp} counters
以下を設定した状況でそれぞれの表示を確認します。
・チャネルグループ5は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/1と0/2が所属」、「静的に設定」
・チャネルグループ7は「レイヤ3 EtherChannel」、「Fa0/3と0/4と0/5が所属」、「PAgPを使用」
・チャネルグループ10は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/6と0/7が所属」、「LACPを使用」
※状態確認のため、Fa0/2とFa0/5~7にはケーブルを接続しません
「show etherchannel」を使用すると、作成しているチャネルグループや、使用しているプロトコルなど情報が表示されます。
「show etherchannel summary」を使用すると、作成しているチャネルグループの状態や、使用しているプロトコルなどの簡易情報が表示されます。
「show interface port-channel {ポートチャネル番号}」を使用すると、指定したポートチャネル(論理インターフェース)の情報が表示されます。
「show etherchannel port」を使用すると、チャネルグループごとに各ポートの情報が表示されます。
「show pagp neighbor」を使用すると、PAgPネイバーの情報が表示されます。
「show lacp neighbor」を使用すると、LACPネイバーの情報が表示されます。
「show pagp internal」を使用すると、自身のPAgPに関する情報が表示されます。
「show lacp internal」を使用すると、自身のLACPに関する情報が表示されます。
「show pagp counters」を使用すると、送受信しているPAgPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。
カウントしているPAgPパケットの数は「clear pagp counters」コマンドでクリアできます。
「show lacp counters」を使用すると、送受信しているLACPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。
カウントしているLACPパケットの数は「clear lacp counters」コマンドでクリアできます。
【LACPのアクティブリンク】
LACPでアクティブリンクは以下の順に判定を行い、低い値を優先順位が高いものとしてアクティブリンクを選出します。
1. LACPシステムプライオリティ
2. システムID(LACPシステムプライオリティとスイッチMACアドレスの組み合わせ)
3. LACPポートプライオリティ
4. ポート番号
アクティブリンクの指定など、主なLACPのオプション設定を以下に記します。
[コマンド構文:LACPシステムプライオリティの設定]
(config)#lacp system-priority {システムプライオリティ値}
プライオリティ値の低いスイッチが優先されます。優先されるスイッチがアクティブとなるリンクを選出します。
[コマンド構文:LACPポートプライオリティの設定]
(config)#interface {インターフェース}
(config-if)#lacp port-priority {ポートプライオリティ値}
プライオリティ値の低いポートが優先的にアクティブとして選出されます。
[コマンド構文:LACPポートチャネルの最大リンク数の設定]
(config)#interface port-channel {ポートチャネル番号}
(config-if)#lacp max-bundle {最大リンク数}
ポートチャネルでアクティブになるリンクの最大数を指定します。
有効なバンドル数が指定した数を上回った場合は、プライオリティ値の低いポートがアクティブになり、プライオリティ値の高いポートはスタンバイ状態になります。
[コマンド構文:LACPポートチャネルの最少リンク数の設定]
(config)#interface port-channel {ポートチャネル番号}
(config-if)#port-channel min-links {最少リンク数}
ポートチャネルが有効になるために最低限必要なリンクの数を指定します。
アクティブなリンクの数が指定した数を下回ると、無効と判断して、そのポートチャネルを使用しなくなります。
これにより、低速な経路の使用を防ぐことができます。
[コマンド構文:LACP高速タイマーの設定]
(config)#interface {インターフェース}
(config-if)#lacp rate fast
上記コマンドを入力することで、LACPパケットの送信間隔がデフォルトの低速タイマー(30秒ごとに送信)から、高速タイマー(1秒ごとに送信)になります。
これにより、リンクダウンを検知するまでの時間が早くなります。
EtherChannelとは、複数の物理インターフェースを一つの論理インターフェースとして利用する技術です。
単純にスイッチ間を2本のケーブルで接続した場合、ループを防ぐためSTPの働きによって片方がブロックされることになります。
つまり、100Mの全二重として動作します。
EtherChannelを使用した場合は論理的に一つのインターフェースとして扱われるので、ループは発生しません。
つまり、200Mの全二重として動作することになります。
【コマンド構文:EtherChannelの設定】
【EtherChannelモードと組み合わせ】(○がEtherChannel形成)
【PAgPとLACP】
PAgPはCisco独自のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続は出来ません。また、1つのEtherChannelに最大8のポートをバンドル(束に)出来ます。
LACPはIEEE 802.3ad標準のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続で使用できます。また、1つのEtherChannelに最大16のポートをリンクの候補にできますが、実際にアクティブなポートになるのは、最大8つのプライオリティ値の低いポートです。プライオリティ値の高いポートはスタンバイ状態となり、アクティブなポートがダウンした場合に有効になります。
【コマンド構文:ロードバランシング方式】
(config)#port-channel load-balance {src-ip | dst-ip | src-dst-ip | src-mac | dst-mac | src-dst-mac}
デフォルトは「src-mac」になっています。
【レイヤ2 EtherChannelの設定例】
上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。
【レイヤ3 EtherChannelの設定例】
上記の設定を、対向のデバイスでも行う必要があります。
【EtherChannelでポートをバンドルする際にデバイス内、および対向のデバイスと共通にする必要がある設定】
・イーサネットメディアタイプ(インターフェースの種類)
・速度とデュプレックス
・スイッチポートの種類(アクセスポート/トランクポート/レイヤ3ポート)
・割り当てるVLAN(アクセスポートの場合)
・ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲(トランクポートの場合)
・トランキングモード(トランクポートの場合)
EtherChannelを形成した後にポートで上記の設定を変更すると、そのポートはバンドルから外れます。
【EtherChannelの確認】
EtherChannelを確認する主なコマンドは以下の通りです。
・show etherchannel
・show etherchannel summary
・show interface port-channel
・show etherchannel port
・show {pagp | lacp} neighbor
・show {pagp | lacp} internal
・show {pagp | lacp} counters
以下を設定した状況でそれぞれの表示を確認します。
・チャネルグループ5は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/1と0/2が所属」、「静的に設定」
・チャネルグループ7は「レイヤ3 EtherChannel」、「Fa0/3と0/4と0/5が所属」、「PAgPを使用」
・チャネルグループ10は「レイヤ2 EtherChannel」、「Fa0/6と0/7が所属」、「LACPを使用」
※状態確認のため、Fa0/2とFa0/5~7にはケーブルを接続しません
「show etherchannel」を使用すると、作成しているチャネルグループや、使用しているプロトコルなど情報が表示されます。
「show etherchannel summary」を使用すると、作成しているチャネルグループの状態や、使用しているプロトコルなどの簡易情報が表示されます。
「show interface port-channel {ポートチャネル番号}」を使用すると、指定したポートチャネル(論理インターフェース)の情報が表示されます。
「show etherchannel port」を使用すると、チャネルグループごとに各ポートの情報が表示されます。
「show pagp neighbor」を使用すると、PAgPネイバーの情報が表示されます。
「show lacp neighbor」を使用すると、LACPネイバーの情報が表示されます。
「show pagp internal」を使用すると、自身のPAgPに関する情報が表示されます。
「show lacp internal」を使用すると、自身のLACPに関する情報が表示されます。
「show pagp counters」を使用すると、送受信しているPAgPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。
カウントしているPAgPパケットの数は「clear pagp counters」コマンドでクリアできます。
「show lacp counters」を使用すると、送受信しているLACPパケットの数とエラーとなったパケットの数が表示されます。
カウントしているLACPパケットの数は「clear lacp counters」コマンドでクリアできます。
【LACPのアクティブリンク】
LACPでアクティブリンクは以下の順に判定を行い、低い値を優先順位が高いものとしてアクティブリンクを選出します。
1. LACPシステムプライオリティ
2. システムID(LACPシステムプライオリティとスイッチMACアドレスの組み合わせ)
3. LACPポートプライオリティ
4. ポート番号
アクティブリンクの指定など、主なLACPのオプション設定を以下に記します。
[コマンド構文:LACPシステムプライオリティの設定]
(config)#lacp system-priority {システムプライオリティ値}
プライオリティ値の低いスイッチが優先されます。優先されるスイッチがアクティブとなるリンクを選出します。
[コマンド構文:LACPポートプライオリティの設定]
(config)#interface {インターフェース}
(config-if)#lacp port-priority {ポートプライオリティ値}
プライオリティ値の低いポートが優先的にアクティブとして選出されます。
[コマンド構文:LACPポートチャネルの最大リンク数の設定]
(config)#interface port-channel {ポートチャネル番号}
(config-if)#lacp max-bundle {最大リンク数}
ポートチャネルでアクティブになるリンクの最大数を指定します。
有効なバンドル数が指定した数を上回った場合は、プライオリティ値の低いポートがアクティブになり、プライオリティ値の高いポートはスタンバイ状態になります。
[コマンド構文:LACPポートチャネルの最少リンク数の設定]
(config)#interface port-channel {ポートチャネル番号}
(config-if)#port-channel min-links {最少リンク数}
ポートチャネルが有効になるために最低限必要なリンクの数を指定します。
アクティブなリンクの数が指定した数を下回ると、無効と判断して、そのポートチャネルを使用しなくなります。
これにより、低速な経路の使用を防ぐことができます。
[コマンド構文:LACP高速タイマーの設定]
(config)#interface {インターフェース}
(config-if)#lacp rate fast
上記コマンドを入力することで、LACPパケットの送信間隔がデフォルトの低速タイマー(30秒ごとに送信)から、高速タイマー(1秒ごとに送信)になります。
これにより、リンクダウンを検知するまでの時間が早くなります。
[EtherChannel] 誤りの報告
投稿日 2022/12/01
「解説」にて、「※状態確認のため、Fa0/2とFa0/5にはケーブルを接続しません」という条件設定があります。
しかし「表示例:show etherchannel summary」の画像内では「Fa0/4(D)」「Fa0/5(P)」となっており、ケーブルを接続していないFa0/5が動作状態になっています。条件設定か画像のどちらかが誤っていると思われます。
スタッフからの返信
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s staff_koba
2022/12/02 11:30
tnishita2さん ご指摘の点を修正致しました。 ご報告、誠にありがとうございました。