SELECT文でデータの検索を行う際、SELECT句には表の列名だけではなく、算術式を指定できます。算術式には列名,定数値(リテラル),算術演算子を記述します。
SQL文で使用できる算術演算子は次の通りです。


算術式で複数の演算子を用いた計算を行う場合は、演算子の優先順位に従って計算が行われます。
演算子の優先順位は次の通りです。


同じ優先順位の演算子が複数使われている場合は、左側の計算から順番に行われます。

例)　10 * 5 + 10 / 2 - 1

　1) 10 * 5 を計算　->　結果は 50
　2) 10 / 2 を計算　->　結果は 5
　3) 50 + 5 を計算　->　結果は 55
　4) 55 - 1 を計算　->　結果は 54

算術式の優先順位を変更したい場合は()括弧を使用します。()括弧を用いることで優先順位が高くなります。


　

　

1つ目の例では 10 * 5 + 5 の計算を演算子の優先順位に従って計算しますので、 10 * 5 の計算結果に 5 を加算しますが、2つ目の例では ( 5 + 5 ) を先に計算し、その結果と 左の10 を乗算します。

なお、算術式はSELECT句だけではなく、FROM句を除く任意の句で使用できます。

※ dual表はDUMMYというVARCHAR2型の列に「X」というデータを持つ表です。データベースに接続できるユーザ(CREATE SESSION権限を持つ)なら誰でも使用できます。上記のように計算や関数の値を確認する場合などに使用します。