助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 7277
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ホストAとホストBの間の通信を確立させる為にCatAのFa0/1に必要な設定は下記のうちどれか。
正解
CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q
CatA(config-if)#switchport mode trunk
解説
異なるVLANのホスト同士の通信を確立させる為には、VLAN間ルーティングが必要です。図の場合、CatAのFa0/1とCatBのFa0/2、CatBのFa0/1とRAのFa0/0の間は複数のVLAN(VLAN10とVLAN20)を通過させるため、それぞれの機器でトランクポートの設定を入れる必要があります。
【コマンド構文:スイッチポートモード変更(DTPの設定)】
(config-if)#switchport mode {access | trunk | dynamic {auto | desirable}}
CatAのトランクポートの設定は以下の通りです。
CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q ・・・トランクのカプセル化タイプをIEEE 802.1Qに設定
CatA(config-if)#switchport mode trunk ・・・トランクポートの設定
(CatBのFa0/1とFa0/2も同様にトランクポートの設定をします。)
選択肢にはありませんが、CatAでは他に以下の設定を入れます。
CatA(config)#interface FastEthernet 0/3
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 10
CatA(config-if)#interface FastEthernet 0/4
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 20
RAのトランクポートの設定は以下の通りです。なお、サブインターフェースに割り当てるIPアドレスは、ホストAとホストBのそれぞれの(デフォルト)ゲートウェイのアドレスとなります。
RA(config)#interface FastEthernet 0/0
RA(config-if)#no shutdown
RA(config-if)#interface FastEthernet 0/0.10 ・・・サブインターフェース0/0.10の設定
RA(config-subif)#encapsulation dot1Q 10 ・・・VLAN10を割り当て(トランクのカプセル化タイプはIEEE 802.1Q)
RA(config-subif)#ip address 100.1.10.254 255.255.255.0 ・・・IPアドレスの割り当て
RA(config-subif)#interface FastEthernet 0/0.20 ・・・サブインターフェース0/0.20の設定
RA(config-subif)#encapsulation dot1Q 20 ・・・VLAN20を割り当て(トランクのカプセル化タイプはIEEE 802.1Q)
RA(config-subif)#ip address 100.1.20.254 255.255.255.0 ・・・IPアドレスの割り当て
その他の選択肢については、以下の通りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q
CatA(config-if)#switchport mode access
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#ip default-gateway 100.1.1.254
CatA(config)#interface vlan 1
CatA(config-if)#ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
CatA(config-if)#no shutdown
上記はCatAにデフォルトゲートウェイとIPアドレスを設定しています。
CatA自体へアクセスする際に必要な設定ですが、ホストAとホストBの通信は確立できるようにならないので、誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 10
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 20
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 1
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode trunk vlan 10
CatA(config-if)#switchport mode trunk vlan 20
上記は存在しないコマンドなので誤りです。
【コマンド構文:スイッチポートモード変更(DTPの設定)】
(config-if)#switchport mode {access | trunk | dynamic {auto | desirable}}
CatAのトランクポートの設定は以下の通りです。
CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q ・・・トランクのカプセル化タイプをIEEE 802.1Qに設定
CatA(config-if)#switchport mode trunk ・・・トランクポートの設定
(CatBのFa0/1とFa0/2も同様にトランクポートの設定をします。)
選択肢にはありませんが、CatAでは他に以下の設定を入れます。
CatA(config)#interface FastEthernet 0/3
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 10
CatA(config-if)#interface FastEthernet 0/4
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 20
RAのトランクポートの設定は以下の通りです。なお、サブインターフェースに割り当てるIPアドレスは、ホストAとホストBのそれぞれの(デフォルト)ゲートウェイのアドレスとなります。
RA(config)#interface FastEthernet 0/0
RA(config-if)#no shutdown
RA(config-if)#interface FastEthernet 0/0.10 ・・・サブインターフェース0/0.10の設定
RA(config-subif)#encapsulation dot1Q 10 ・・・VLAN10を割り当て(トランクのカプセル化タイプはIEEE 802.1Q)
RA(config-subif)#ip address 100.1.10.254 255.255.255.0 ・・・IPアドレスの割り当て
RA(config-subif)#interface FastEthernet 0/0.20 ・・・サブインターフェース0/0.20の設定
RA(config-subif)#encapsulation dot1Q 20 ・・・VLAN20を割り当て(トランクのカプセル化タイプはIEEE 802.1Q)
RA(config-subif)#ip address 100.1.20.254 255.255.255.0 ・・・IPアドレスの割り当て
その他の選択肢については、以下の通りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport trunk encapsulation dot1q
CatA(config-if)#switchport mode access
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#ip default-gateway 100.1.1.254
CatA(config)#interface vlan 1
CatA(config-if)#ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
CatA(config-if)#no shutdown
上記はCatAにデフォルトゲートウェイとIPアドレスを設定しています。
CatA自体へアクセスする際に必要な設定ですが、ホストAとホストBの通信は確立できるようにならないので、誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 10
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 20
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode access
CatA(config-if)#switchport access vlan 1
アクセスポートにする設定なので誤りです。
・CatA(config)#interface FastEthernet 0/1
CatA(config-if)#switchport mode trunk vlan 10
CatA(config-if)#switchport mode trunk vlan 20
上記は存在しないコマンドなので誤りです。
参考
【VLAN】
VLAN(Virtual LAN)とはユーザの物理的な位置に関係なく、ユーザを論理的にグループ分けできる技術です。
VLANで論理的にグループ分けすることにより、異なるVLANに属しているユーザとは通信できないようになります。
【コマンド構文:VLAN作成】
(config)#vlan {vlan番号}
(config-vlan)#name {vlan名} (任意)
【コマンド構文:VLANの割り当て】
(config-if)#switchport access vlan {VLAN番号}
【VLAN番号】
・1~4094から指定(作成)可能
・デフォルトでVLAN1とVLAN1002~1005が作成済み
・デフォルトで作成されているVLANは削除できない
・デフォルトで全てのポートはVLAN1に所属(デフォルトVLANと呼ばれる)
【VLAN間ルーティング】
通常、異なるVLANに属するデバイスとの通信は出来ません。
異なるVLANに属するデバイスと通信するには、VLAN間ルーティングの設定が必要になります。
VLAN間ルーティングには「マルチレイヤスイッチを使った方法」や、1本のリンクでルータとL2スイッチを接続する「ルータ・オン・ア・スティック」(ROAS:Router-On-A-Stick)などがあります。
【マルチレイヤスイッチによるVLAN間ルーティング設定例】
マルチレイヤスイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルーティングの有効化
・SVI(Switch Virtual Interface)の作成
・インターフェースへのVLAN割り当て
【ルータ・オン・ア・スティックによるVLAN間ルーティングの設定例】(ROAS:Router-On-A-Stick)
スイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルータとの接続ポートをトランクポートに設定
ルータに必要な設定は以下の通りです。
・VLANごとのサブインターフェースを作成
・VLANカプセル化方式の指定とVLAN IDの指定
・サブインターフェースにIPアドレスを設定
なお、ルータ・オン・ア・スティックには、以下のような欠点があります。
・トランクリンク一箇所の障害がネットワーク全体に影響する(シングルポイント障害)
・トランクリンクにアクセスが集中するため、輻輳の原因になる(帯域幅問題)
VLAN(Virtual LAN)とはユーザの物理的な位置に関係なく、ユーザを論理的にグループ分けできる技術です。
VLANで論理的にグループ分けすることにより、異なるVLANに属しているユーザとは通信できないようになります。
【コマンド構文:VLAN作成】
(config)#vlan {vlan番号}
(config-vlan)#name {vlan名} (任意)
【コマンド構文:VLANの割り当て】
(config-if)#switchport access vlan {VLAN番号}
【VLAN番号】
・1~4094から指定(作成)可能
・デフォルトでVLAN1とVLAN1002~1005が作成済み
・デフォルトで作成されているVLANは削除できない
・デフォルトで全てのポートはVLAN1に所属(デフォルトVLANと呼ばれる)
【VLAN間ルーティング】
通常、異なるVLANに属するデバイスとの通信は出来ません。
異なるVLANに属するデバイスと通信するには、VLAN間ルーティングの設定が必要になります。
VLAN間ルーティングには「マルチレイヤスイッチを使った方法」や、1本のリンクでルータとL2スイッチを接続する「ルータ・オン・ア・スティック」(ROAS:Router-On-A-Stick)などがあります。
【マルチレイヤスイッチによるVLAN間ルーティング設定例】
マルチレイヤスイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルーティングの有効化
・SVI(Switch Virtual Interface)の作成
・インターフェースへのVLAN割り当て
【ルータ・オン・ア・スティックによるVLAN間ルーティングの設定例】(ROAS:Router-On-A-Stick)
スイッチに必要な設定は以下の通りです。
・ルータとの接続ポートをトランクポートに設定
ルータに必要な設定は以下の通りです。
・VLANごとのサブインターフェースを作成
・VLANカプセル化方式の指定とVLAN IDの指定
・サブインターフェースにIPアドレスを設定
なお、ルータ・オン・ア・スティックには、以下のような欠点があります。
・トランクリンク一箇所の障害がネットワーク全体に影響する(シングルポイント障害)
・トランクリンクにアクセスが集中するため、輻輳の原因になる(帯域幅問題)
switchport mode trunkをなぜ最後に入力しているのか
投稿日 2023/04/02
switchport mode trunkでトランクポートを有効にした後にswitchport trunk encapsulation dot1qを入力する必要があると認識しています。
ご教授いただければ幸いです。
2023/04/03 09:12
カプセル化方式は、トランクモードの設定前に設定します。
機器によっては、カプセル化設定前にトランクモードに設定するとエラーになる機器もあります。
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Command rejected: An interface whose trunk encapsulation is "Auto" can not be configured to "trunk" mode.
(↑カプセル化方式が未設定のため、トランクモードの設定に失敗しています。)
コメント
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P Pnt399_191
2023/04/03 15:54
ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。