助け合いフォーラム
正解
Fa0/3
Fa0/4
解説
スイッチのポートは、どのVLANに対応しているかという観点で「アクセスポート」と「トランクポート」に分類されます。
・アクセスポート
1つのVLANに対応。エンドユーザーのPCを接続するポートなどに利用される。(デフォルトはVLAN1)
・トランクポート
複数のVLANに対応。スイッチ同士やスイッチとルータを接続(VLAN間通信の際に利用)するポートなどに利用される。
つまり、VLAN10(MACアドレス「3333.3333.3333」を持つデバイスのフレーム)は、VLAN10のアクセスポート、またはトランクポートから転送されることになります。
「show vlan」の情報から、VLAN10のアクセスポートはFa0/1とFa0/3であることがわかります。(ここに表示されていないポートはトランクポート)
「show interfaces trunk」の情報から、現在トランクポートに設定されているポートがFa0/4であることがわかります。
「Fa0/5」 「Fa0/6」はVLAN1の、「Fa0/2」はVLAN20のアクセスポートになっているので、VLAN10(MACアドレス「3333.3333.3333」を持つデバイス)のフレームは転送されません。
参考
スイッチはレイヤ2のデバイスです。スイッチの主な特徴は以下の通りです。
・受信したフレームの送信元MACアドレスを学習
・受信したフレームの宛先MACアドレスに従って転送
・VLANをサポート(論理的にLANを分割する機能)
・MACアドレステーブルはVLAN毎に管理
【MACアドレステーブル】
学習したMACアドレスは、MACアドレステーブルで管理されます。MACアドレステーブルは以下のコマンドで表示できます。
#show mac address-table
(機種によっては #show mac-address-table)
Vlan・・・MACアドレスに対応するVLAN番号
Mac Address・・・学習したMACアドレス
Type・・・学習方法(STATIC=静的に学習 DYNAMIC=動的に学習)
Ports・・・MACアドレスを学習したポート(この先に対象のMACアドレスを持つデバイスが存在することを意味する)
※機種によって表示が多少異なる場合もあります
【スイッチの動作】
スイッチはフレームを受信すると、送信元MACアドレスを学習します。
MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報が無ければ、そのフレームをフラッディング(受信ポート以外の全ポートから送信)します。
上記とは異なり、MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報があれば、そのポートから転送します。
【VLANを分けている場合のフラッディング】
下図のSwitchAでは「Fa0/1, 0/2, 0/3はVLAN10」に、「Fa0/4はVLAN20」に、「Fa0/12」はトランクポート(複数のVLANに対応したポート)にしています。
VLANを分けている場合は、同じVLANにのみフラッディングします。
トランクポートがある場合は、トランクポートもフラッディングの対象になります。
答えにFa0/1がないのはなぜ??
デバイス3333.3333.3333.3333はFa0/1にアクセスポートでつながっていると思うのですが、答えにFa0/1がないのはなぜでしょうか。
回答は、デバイス2222.2222.2222.2222がつながっているFa0/3となっています。すみませんが、どなたかわかる方いらっしゃいますでしょうか。
デバイス3333.3333.3333.3333は送信元で、スイッチは送信元へはフレームを転送しないから、ですね。
問題に、””””送信元””””MACアドレス「3333.3333.3333」と書いてあるので、デバイス3333....が「これを他の機器に転送してー」とスイッチにフレームを送ったということですね。(宛先のMACアドレスは明示されてない)
上を前提として、、、、下を見てほしいんですが(Ping-tのコピペです)
【スイッチの動作】
スイッチはフレームを受信すると、送信元MACアドレスを学習します。
→mac-address-tableを見ると3333....が学習されてますね。
MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報が無ければ、そのフレームをフラッディング(”””受信ポート以外の””””全ポートから送信)します。
→宛先MACアドレスが明示されてないのでこの動作になる可能性がありますね。そしてこの問題だとVLANを使っているので、フラッディングは受信したFa0/1と同じVLAN10のポートと、トランクポートだけになります。(デバイス3333...はVLAN10。show vlanを見ると、VLAN10になってるのはFa0/1, Fa0/3だとわかります。Fa0/1は3333...がつながってる受信ポートなので、Fa0/1からは送信しません。)トランクポートはshow interfaces trunkで出てきてるポートです。(Fa0/4)
上記とは異なり、MACアドレステーブルに受信したフレームの宛先MACアドレスと一致する情報があれば、そのポートから転送します。
→宛先MACアドレスが明示されてないのでこの可能性もありますね。この場合でも、さっきと同じで、3333....から受け取ったフレームを送信するのは同じVLANだけなので、フレームが転送される可能性があるのは、VLAN10のポートで受信ポート以外のFa0/3とトランクポートだけですね。
【VLANを分けている場合のフラッディング】
VLANを分けている場合は、同じVLANにのみフラッディングします。
トランクポートがある場合は、トランクポートもフラッディングの対象になります。
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ということで、なんで答えにFa0/1がないのかというと、Fa0/1は受信ポートだから、ということになります。
答えがFa0/3になっているのは、Fa0/3は受信ポート(Fa0/1)と同じVLANだから、ということになります。(Fa0/4も答えなのは、トランクポートだからですね)
なにか疑問あれば聞いてください、、、
コメント
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n nnnnnomi
2022/05/29 09:32
回答を読ませていただき、自分が当たり前のようなことを聞いてしまっていたようでした...!理解しました。 ご回答いただけて大変助かりました。ありがとうございました。