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LPIC

LPIC Lv1-101(Ver5.0)
問題ID : 3614
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partedを使って、新しいハードディスクに以下の要件の通りパーティションを作成した。
・先頭に一つの1000MBの基本パーティション
・ファイルシステムはext4
・パーティションテーブルはMBR形式

空欄に当てはまるものを選べ

正解

mklabel msdos

print

mkpart primary ext4 1 1000MB

解説

partedコマンドで新しいハードディスクにパーティションを作成するには、以下の順に作業を行います。

1.パーティションテーブルの指定
mklabel サブコマンドで、パーティションテーブルの方式を指定します。未指定の場合MBR形式として動作します。
mklabel サブコマンドの書式は以下のとおりです。

(parted) mklabel [ パーティションテーブル ]

MBR形式を明示的に指定するには、msdosを指定します。
(parted) mklabel msdos

2.パーティションの作成
mkpartサブコマンドで、パーティションを作成します。
mkpartサブコマンドの書式は以下の通りです。

(parted) mkpart [ パーティションタイプ ファイルシステム種別 パーティション名 ] 開始位置 終了位置

パーティションタイプはMBR形式で指定可能で、primary(基本)、extended(拡張)、logical(論理)を指定します。
先頭にext4ファイルシステムとして利用する一つの1000MBの基本パーティションを作成するには、以下のように指定します。
(parted) mkpart primary ext4 1 1000MB

作成されたパーティションの情報は、print サブコマンドで確認します。


したがって正解は
・mklabel msdos
・mkpart primary ext4 1 1000MB
・print
です。

その他の選択肢は、設問の要件に合いませんので誤りです。

参考

MBR形式、GPT形式のパーティションテーブルをサポートするパーティション操作コマンドはpartedです。partedは以下のパーティションテーブルをサポートしています。
・bsd
・loop (raw disk access)
・gpt
・mac
・msdos
・pc98
・sun

partedコマンドの書式は以下のとおりです。
parted [ -l ] デバイスファイル名

「-l」オプションはすべてのデバイスのパーティションテーブルを表示します。パーティションテーブルにはパーティションの情報が格納されています。
実行例:


partedコマンドの呼び出しは、以下の点でfdiskと異なりますので注意が必要です。
・デバイスファイル名を指定しない場合、fdiskは処理を行わずコマンドヘルプを表示しますが、partedでは検出した最初のブロックデバイスを自動で選択します。
・「-l」オプションは、fdiskは表示するデバイスを指定できますが、partedでは指定は無視され、すべてのハードディスクの情報を表示します(上記実行例をご参照ください)。

partedはfdiskと同様の対話型ツールです。起動すると以下のとおりpartedのプロンプトが表示されます。


help を入力すると、使用できるサブコマンドの一覧が表示されます。


主なサブコマンド:


partedコマンドで新しいハードディスクにパーティションを作成するには、以下の順に作業を行います。

1.パーティションテーブルの指定
mklabel サブコマンドで、パーティションテーブルの方式を指定します。未指定の場合MBR形式として動作します。
mklabel サブコマンドの書式は以下のとおりです。

(parted) mklabel [ パーティションテーブル ]

MBR形式を明示的に指定するには、msdosを指定します。


GPT形式とする場合はgptを指定します。


2.パーティションの作成
mkpartサブコマンドで、パーティションを作成します。
mkpartサブコマンドの書式は以下の通りです。

(parted) mkpart [ パーティションタイプ ファイルシステム種別 パーティション名 ] 開始位置 終了位置

パーティションタイプはMBR形式で指定可能で、primary(基本)、extended(拡張)、logical(論理)を指定します。

以下の例ではGPT形式のハードディスクに100MBの領域を2つ作成しています。作成されたパーティションの情報は、printサブコマンドで確認します。


partedでの編集結果は即時反映されます。そのため、特に書き込み指示などなしで quit で終了させます。


このあとは従来通り、作成したパーティション上にmkfsコマンドによるファイルシステムの作成を行います。

なお、partedコマンドは対話形式ではなくサブコマンド指定で直接パーティション編集を行うことも可能です。以下の例ではハードディスクのパーティションテーブルをMBR形式とし、100MBの領域を2つ作成しています。

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parted-mkpartの開始位置の指定方法について

公開日 2023/08/13

この問題の正解である
mkpart primary ext4 1 1000MB
について、教えて下さい。

上記mkpart設定の「1」の部分は
解説
2.パーティションの作成
(parted) mkpart [ パーティションタイプ ファイルシステム種別 パーティション名 ] 開始位置 終了位置
の「開始位置」と理解しております。

この「1」は、単位が記載されていませんが、問題文のprint結果では
開始位置は「1049kB」になっています。

これは「1」の様に、単位を記載しない場合、設定される単位は
MiBになり、1049kBの1049kは、1024*1024=1049k という
意味との理解で、正しいでしょうか。

また、この「1」の指定は、問題文の
「先頭に一つの1000MBの基本パーティション」の「先頭に」
の要件によるものと推測しております。
この「先頭に」という条件は
・mkpartの開始位置を単位のなしの「1」を指定する
(その結果、開始位置を1049kBとする)
ということと同じと理解して正しいでしょうか。
(開始位置は1049kBより前にはできず、1049kBが
最も早い開始位置との理解なのですが、あっているでしょうか)

ご存じの方がおられたら、教えて下さい。
宜しくお願いします。

2023/08/22 10:20

全てご理解の通りでよいと思います。

mkpart設定の「1」の部分は
解説
2.パーティションの作成
(parted) mkpart [ パーティションタイプ ファイルシステム種別 パーティション名 ] 開始位置 終了位置
の「開始位置」

はい。

「1」の様に、単位を記載しない場合、設定される単位は
MiBになり、1049kBの1049kは、1024*1024=1049k という
意味との理解で、正しいでしょうか。

そうです。

開始位置は1049kBより前にはできず、1049kBが
最も早い開始位置との理解なのですが、あっているでしょうか

はい。どのようにしてもそうなるようです。マシンやデバイスにとっての都合だとか。


コメント

k kz5835

2023/08/22 17:43

m7jgc様 ご回答、有難うございます。おかげさまで、理解することができました。 宜しくお願いします。

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