助け合いフォーラム
LPIC Lv1-101(Ver5.0)
問題ID : 3477
問題を開く
プロセスIDが5884のプロセスをクリーンアップせずに強制的に終了させたい。適切なコマンドは次のうちどれか。(全て選択)
正解
kill -9 5884
kill -SIGKILL 5884
解説
プロセスにシグナルを送ることでプロセスを終了させたり、再起動させることができます。
プロセスID(PID)を使用してプロセスにシグナルを送るにはkillコマンドを利用します。
killコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
上記の書式および表より、正解は
・kill -9 5884
・kill -SIGKILL 5884
です。
KILL(SIGKILL)シグナルは、TERM(SIGTERM)シグナルでも終了できなかった異常な状態のプロセスを強制的に終了する場合などに使用します。
TERM(SIGTERM)シグナルは、プロセスが開いているファイルを閉じるなどの作業(クリーンアップ)を行ってからプロセスを終了しますが、KILL(SIGKILL)シグナルはクリーンアップを行わないため、データを失う可能性があります。
なお、以下のコマンドは全て同じ動作をします。
・kill -9 5884
・kill -KILL 5884
・kill -SIGKILL 5884
・kill -s 9 5884
・kill -s KILL 5884
・kill -s SIGKILL 5884
その他の選択肢については上記の書式および表をご確認ください。
プロセスID(PID)を使用してプロセスにシグナルを送るにはkillコマンドを利用します。
killコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
上記の書式および表より、正解は
・kill -9 5884
・kill -SIGKILL 5884
です。
KILL(SIGKILL)シグナルは、TERM(SIGTERM)シグナルでも終了できなかった異常な状態のプロセスを強制的に終了する場合などに使用します。
TERM(SIGTERM)シグナルは、プロセスが開いているファイルを閉じるなどの作業(クリーンアップ)を行ってからプロセスを終了しますが、KILL(SIGKILL)シグナルはクリーンアップを行わないため、データを失う可能性があります。
なお、以下のコマンドは全て同じ動作をします。
・kill -9 5884
・kill -KILL 5884
・kill -SIGKILL 5884
・kill -s 9 5884
・kill -s KILL 5884
・kill -s SIGKILL 5884
その他の選択肢については上記の書式および表をご確認ください。
参考
プロセスとは、システム上で動作しているプログラムの最小単位のことです。PID(プロセスID)およびプロセス名(コマンド名)はpsコマンドで調べることができます。
また、pgrepコマンドで実行中のプロセスから特定の名前を持つプロセスIDを検索することができます。
pgrepコマンドの書式は以下のとおりです。
pgrep [ オプション ] 検索パターン
実行例:
検索パターンには拡張正規表現が指定できます。-lオプションを使うと、検索パターンにマッチしたプロセス名も表示されます。
特定のユーザーや権限が実行したプロセスのみを検索対象とすることもできます。
-Uオプションにユーザー名やユーザー識別子(UID)を指定すると、そのユーザーが実行したプロセスを検索できます。
-uオプションに実効ユーザー(実際の権限)名や実効ユーザー識別子(EUID)を指定すると、その権限で動作しているプロセスを検索できます。
以下はプログラムのパーミッションなどによって実ユーザーや実効ユーザーが変わる例です。
kill、killall、pkillコマンドで、プロセスに終了や再起動などのシグナル(命令)を送ることができます。kill、killall、pkillコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
pkill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
pkill --signal [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
killコマンドはプロセスID(PID)を使用して単一のプロセスにシグナルを送りますが、killallコマンドはプロセス名(コマンド名)を使用して、同じプロセス名の全てのプロセスに対してシグナルを送ります。
例) kill -SIGHUP 1133
例) killall -SIGHUP mycommand
また、pkillコマンド、もしくはkillallの-rオプションを使うことで、プロセス名を拡張正規表現で指定してシグナルを送ることができます。
例)
また、killコマンドはジョブ番号を指定し、ジョブにシグナルを送る事もできます。ジョブ番号は「%ジョブ番号」と指定します。
例) kill %2
ジョブ番号はjobsコマンドで確認することができます。先頭の[ ]内の数値がジョブ番号です。
また、pgrepコマンドで実行中のプロセスから特定の名前を持つプロセスIDを検索することができます。
pgrepコマンドの書式は以下のとおりです。
pgrep [ オプション ] 検索パターン
実行例:
検索パターンには拡張正規表現が指定できます。-lオプションを使うと、検索パターンにマッチしたプロセス名も表示されます。
特定のユーザーや権限が実行したプロセスのみを検索対象とすることもできます。
-Uオプションにユーザー名やユーザー識別子(UID)を指定すると、そのユーザーが実行したプロセスを検索できます。
-uオプションに実効ユーザー(実際の権限)名や実効ユーザー識別子(EUID)を指定すると、その権限で動作しているプロセスを検索できます。
以下はプログラムのパーミッションなどによって実ユーザーや実効ユーザーが変わる例です。
kill、killall、pkillコマンドで、プロセスに終了や再起動などのシグナル(命令)を送ることができます。kill、killall、pkillコマンドの書式と主なシグナル名およびシグナル番号は以下のとおりです。
kill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセスID
または
kill -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセスID
killall [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
killall -s [シグナル名またはシグナル番号] プロセス名(コマンド名)
pkill [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
または
pkill --signal [-シグナル名または-シグナル番号] プロセス名(コマンド名)
killコマンドはプロセスID(PID)を使用して単一のプロセスにシグナルを送りますが、killallコマンドはプロセス名(コマンド名)を使用して、同じプロセス名の全てのプロセスに対してシグナルを送ります。
例) kill -SIGHUP 1133
例) killall -SIGHUP mycommand
また、pkillコマンド、もしくはkillallの-rオプションを使うことで、プロセス名を拡張正規表現で指定してシグナルを送ることができます。
例)
また、killコマンドはジョブ番号を指定し、ジョブにシグナルを送る事もできます。ジョブ番号は「%ジョブ番号」と指定します。
例) kill %2
ジョブ番号はjobsコマンドで確認することができます。先頭の[ ]内の数値がジョブ番号です。
HUP、INTのクリーンアップ有無について
k
kz5835
投稿日 2023/08/28
この問題は、プロセスをクリーンアップせずに強制的に終了する
コマンドについて問われています。
これに対して、kill -HUP 5884 が誤りとされています。
上記からは、HUPのシグナルは、「プロセスをクリーンアップして終了」
ということになると思うのですが、その様な理解で正しいでしょうか。
また、INTのシグナルについても、解説の表で、クリーンアップに
ついての情報は記載されていませんが、INTは、終了前に
プロセスをクリーンアップする/しないでいうと、どちらになる
でしょうか。
ご存じの方がおられましたら、教えて下さい。
宜しくお願いします。
2023/08/29 09:16
上記からは、HUPのシグナルは、「プロセスをクリーンアップして終了」
ということになると思うのですが、その様な理解で正しいでしょうか。
命題の逆が真になるとは限りません。
https://mondai.ping-t.com/g/posts/991 のご質問については、結局どのように理解されたのでしょうか?
コメント
この投稿に対して返信しませんか?
k kz5835
2023/09/18 14:18
arashi1977様 ご回答、有難うございます。連絡が遅くなりすみません。 >https://mondai.ping-t.com/g/posts/991 のご質問については >結局どのように理解されたのでしょうか? いただきました 「SIGHUPは「ハングアップ」の目的であって、終了させることはあっても 起動させるというものではない」との情報から、HUPはプロセスを終了させる ことが意図されたシグナルと理解しておりました。 また、受け取ったプロセスがどの様に動作するかはプログラム次第との 情報から、この問題は、実際に受け取ったプロセスがどう動くかではなく シグナルの定義を問うていると理解しました。 問題文は 「プロセスをクリーンアップせずに強制的に終了させたい」ものが 問われており、「プロセスを終了させるシグナル」--(A)については ①プロセスをクリーンアップせずに強制的に終了=>正解 ②プロセスをクリーンアップして強制的に終了=>誤答 のいずれかになると理解しました。 SIGHUPは(A)に該当し、①に該当しないということなので ②になる(②以外の可能性はない)と推測し、質問させて頂きました。 今回頂きました情報は、SIGHUPは①でも②でもないという ことでしょうか。 すみませんが、教えて下さい。