助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 7252
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PC-AがFTPサーバとの通信を行っている。そのパケットの、図の①の時点の送信元と宛先のIPアドレス及びMACアドレスについて、正しいものはどれか。(全て選択)
正解
宛先MAC:FTPサーバ
送信元MAC:RBのFa0/0
宛先IP:FTPサーバ
送信元IP:PC-A
解説
図の①の時点のパケットは、以下のようになっています。
宛先MAC:FTPサーバ
送信元MAC:RBのFa0/0
宛先IP:FTPサーバ
送信元IP:PC-A
MACアドレスは直近の宛先(送信元)アドレスを指します。IPアドレスは最終の宛先(大元の送信元)を指すアドレスです。なお、スイッチはパケットが通過するだけであれば、パケットの宛先/送信元アドレスに影響を与える事はありません。(スイッチ自身にアクセスする場合にだけ、スイッチのIPアドレスやMACアドレスが使用されます。)
宛先MAC:FTPサーバ
送信元MAC:RBのFa0/0
宛先IP:FTPサーバ
送信元IP:PC-A
MACアドレスは直近の宛先(送信元)アドレスを指します。IPアドレスは最終の宛先(大元の送信元)を指すアドレスです。なお、スイッチはパケットが通過するだけであれば、パケットの宛先/送信元アドレスに影響を与える事はありません。(スイッチ自身にアクセスする場合にだけ、スイッチのIPアドレスやMACアドレスが使用されます。)
参考
【OSI参照モデルとルータ】
ルータがデータを受信するとレイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダにある宛先IPアドレスを確認し、新しいレイヤ2ヘッダを付けて転送します。
【OSI参照モデルと主な名称と主なヘッダ】
※パケットやフレーム等の名称は厳密に使い分けられていない場合や、一括りに PDU(Protocol Data Unit)と呼ばれる場合があります
【ルータの転送処理】
ルータは送られてきたデータを転送するために以下の処理を行います。
1.着信データのレイヤ2ヘッダを確認する
・「宛先MAC」が自身になっているか、FCS(データが壊れていないかを確認する情報)が正しいかを確認
・自身宛ではなかったり、FCSに異常があればフレームを破棄する
2.レイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダを確認して自身のどのインターフェースから転送すれば良いかを調べる
・「宛先IPアドレス」を基に、自身のルーティングテーブルから、次に転送するルータのIPアドレスや、出力インターフェースを調べる
・ルーティングテーブルに「宛先IPアドレス」に該当する情報が無い場合は受信したパケットを破棄する
3.パケットを転送するために必要となる転送先(ネクストホップ)の「MACアドレス」を調べる
・次に転送するルータのIPアドレスを基に、ARPテーブルからMACアドレスを調べる
・ARPテーブルに「次に転送するルータのIPアドレス」に該当する情報が無い場合はARPによって該当のMACアドレスを調べる
4.転送するパケットにレイヤ2ヘッダを付け、出力インターフェースからパケットを出力する
・送信元MACアドレスは自身の出力インターフェースのMACアドレスになる
・宛先MACアドレスは3で調べた転送先のMACアドレスになる
【MACアドレスとIPアドレス】
「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)の宛先や送信元アドレスを指し、「IPアドレス」は最終の宛先や大元の送信元を指すアドレスです。
上図の状況でPCからサーバにパケットを送信した場合は以下のようになります。
・「1」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:2222.2222.22222
送信元MAC:1111.1111.1111
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
・「2」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:4444.4444.4444
送信元MAC:3333.3333.3333
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
レイヤ2ヘッダに含まれる宛先・送信元「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)のアドレスを指すのでネットワークをまたぐ際に付け替えられますが、レイヤ3ヘッダに含まれる宛先・送信元「IPアドレス」は最終のアドレスを指すのでネットワークをまたいだ後も変わりません。
なお、ハブやスイッチを経由してもネットワークはまたがないので、宛先MACアドレスも送信元MACアドレスも変わりません。
ルータがデータを受信するとレイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダにある宛先IPアドレスを確認し、新しいレイヤ2ヘッダを付けて転送します。
【OSI参照モデルと主な名称と主なヘッダ】
※パケットやフレーム等の名称は厳密に使い分けられていない場合や、一括りに PDU(Protocol Data Unit)と呼ばれる場合があります
【ルータの転送処理】
ルータは送られてきたデータを転送するために以下の処理を行います。
1.着信データのレイヤ2ヘッダを確認する
・「宛先MAC」が自身になっているか、FCS(データが壊れていないかを確認する情報)が正しいかを確認
・自身宛ではなかったり、FCSに異常があればフレームを破棄する
2.レイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダを確認して自身のどのインターフェースから転送すれば良いかを調べる
・「宛先IPアドレス」を基に、自身のルーティングテーブルから、次に転送するルータのIPアドレスや、出力インターフェースを調べる
・ルーティングテーブルに「宛先IPアドレス」に該当する情報が無い場合は受信したパケットを破棄する
3.パケットを転送するために必要となる転送先(ネクストホップ)の「MACアドレス」を調べる
・次に転送するルータのIPアドレスを基に、ARPテーブルからMACアドレスを調べる
・ARPテーブルに「次に転送するルータのIPアドレス」に該当する情報が無い場合はARPによって該当のMACアドレスを調べる
4.転送するパケットにレイヤ2ヘッダを付け、出力インターフェースからパケットを出力する
・送信元MACアドレスは自身の出力インターフェースのMACアドレスになる
・宛先MACアドレスは3で調べた転送先のMACアドレスになる
【MACアドレスとIPアドレス】
「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)の宛先や送信元アドレスを指し、「IPアドレス」は最終の宛先や大元の送信元を指すアドレスです。
上図の状況でPCからサーバにパケットを送信した場合は以下のようになります。
・「1」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:2222.2222.22222
送信元MAC:1111.1111.1111
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
・「2」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:4444.4444.4444
送信元MAC:3333.3333.3333
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
レイヤ2ヘッダに含まれる宛先・送信元「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)のアドレスを指すのでネットワークをまたぐ際に付け替えられますが、レイヤ3ヘッダに含まれる宛先・送信元「IPアドレス」は最終のアドレスを指すのでネットワークをまたいだ後も変わりません。
なお、ハブやスイッチを経由してもネットワークはまたがないので、宛先MACアドレスも送信元MACアドレスも変わりません。
解説を読んでもよく理解できません
J
Jemichan
投稿日 2024/04/17
①の時点での宛先MACアドレスが「FTPサーバ」という解答についてです。
宛先IPはずっと変わらないとして、宛先MACアドレスは途中でネットワーク機器を通る度に
変わっていく認識だったのですが、この設問の場合は、RBに着いた時点で、
RBがFTPサーバのMACアドレスを知っていたので宛先MACアドレスがFTPサーバのものだったということでしょうか?
よくわからないのでどなたか教えてください。
2024/04/19 07:51
RB⇔FTPサーバは同一ネットワークなので、RBのARP要求にFTPサーバが応答します。
そのためRBはFTPサーバのMACアドレスを知っていますし、宛先MACはFTPサーバとなります。
宛先IPはずっと変わらないとして、宛先MACアドレスは途中でネットワーク機器を通る度に
変わっていく認識だったのですが、
いえ、解説にもある通り、ハブやスイッチを経由してもネットワークはまたがないので、宛先MACアドレスも送信元MACアドレスも変わりません。
コメント
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J Jemichan
2024/04/19 21:17
違うネットワークをまたがない限り、MACアドレスも変わらないのですね。 間違えて覚えていました。よく理解できました。ありがとうございます!