助け合いフォーラム
この問題はプレミアムコンテンツです。
設問と解説の経路が異なっているように思います。
問題ID:29990(PBR)
-
設問
全てのルータでOSPFによるルーティングの設定が完了しており、PC1からPC2への通信は、「PC1→RA→RB→RE→PC3」の経路が最短経路になるようなコストの調整を行っている。 -
解説
正常時:RA→RC→REを通る経路を使用
RCの障害発生時:RA→RD→REを通る経路を使用
ルーティングテーブルを使った通常のルーティングよりも「set ip next-hop」や「set ip next-hop recursive」を使ったPBRが優先されるので、その辺の知識も問われているのではないでしょうか。
コストの調整を行っている。
コスト(メトリック)をいじった場合に影響があるのはルーティングテーブルなので、この情報からはルーティングテーブル上RAのネクストホップはRBになっていることが読み取れます。
ですが、設定にある「set ip next-hop」と「set ip next-hop recursive」はどちらもルーティングテーブルより優先されるので結果として解説の
したがって、設問では以下のような経路を使用する設定となります。
正常時:RA→RC→REを通る経路を使用 ←set ip next-hopの動き
RCの障害発生時:RA→RD→REを通る経路を使用 ←set ip next-hop recursiveの動き
というルーティングテーブルを使わない動きになります。
コメント
こちらの問題ですが、上のお二方のやりとりを見てもやはり納得できません。
この問題では、「ルーティングテーブル上では現状最適な経路でPC1→PC2へルーティングされているが、PBRによって最適ではない経路に変更する」という操作を行っていると理解してよいのでしょうか。最適ではないルートへルーティングしなおす意図がわかりません。
意味の通る解答は正答となっている【1】172.16.20.3【2】172.16.31.5のみですので解答自体は可能ですが、、。
コメント
IGPによる最適経路って「みんなそれを使う」ことになるんですよね。そうすると、「複数使えるパスがあるのに最適経路以外は使われない」ということです。
意図的にIGPでの最適経路「以外」の経路にトラフィックを流す、というのはありうることです。
確かにルーティングテーブルから何も変更しなければRB経由のルートしか使われませんね。
負荷分散的に考えれば問題なく解答できそうです。
ご回答ありがとうございました。
ふと思ったのですが、この問題の設問部のコンフィグは、
set ip next-hop [1]
set ip next-hop recursive [2]
ではなく、
set ip default next-hop [1]
set ip default next-hop recursive [2]
が正しいのではないでしょうか。
これでしたら、通常時はルーティングテーブルでRB経由でルーティングされ、
障害発生時にはRC,RDでルーティングが行われるので、「RBがコスト最小になるよう調整されている」の記載が理解できます。
コメント
この投稿に対して返信しませんか?
a arashi1977
2023/03/12 10:12
> 最適ではないルートへルーティングしなおす意図がわかりません。 最適ではないというのが難しいところですが…この問題でここまで意図されているかはわかりませんが一例として。 IGPによる最適経路って「みんなそれを使う」ことになるんですよね。そうすると、「複数使えるパスがあるのに最適経路以外は使われない」ということです。これは2つの面があって - 最適経路が輻輳して、遅延や帯域不足の元になる - 迂回可能な経路が通常時には使われないので「費用対効果が悪い」 ということが起こりえます。 なので、トラフィックエンジニアリング(SerivceProviderトラックだとよく出てくる)で、意図的にIGPでの最適経路「以外」の経路にトラフィックを流す、というのはありうることです。 ご興味があれば、MPLS-TEとかSR-TEとかその辺を調べてみてください。