助け合いフォーラム
CCNA(200-301)
問題ID : 7251
問題を開く
PC-AがFTPサーバとの通信を行っている。そのパケットの、図の①の時点の送信元と宛先のIPアドレス及びMACアドレスについて、正しいものはどれか。(全て選択)
正解
宛先MAC:RAのFa0/0
送信元IP:PC-A
宛先IP:FTPサーバ
送信元MAC:PC-A
解説
図の①の時点のパケットは、以下のようになっています。
宛先MAC:RAのFa0/0
送信元MAC:PC-A
宛先IP:FTPサーバ
送信元IP:PC-A
MACアドレスは直近の宛先(送信元)アドレスを指します。IPアドレスは最終の宛先(大元の送信元)を指すアドレスです。なお、スイッチはパケットが通過するだけであれば、パケットの宛先/送信元アドレスに影響を与える事はありません。(スイッチ自身にアクセスする場合にだけ、スイッチのIPアドレスやMACアドレスが使用されます。)
宛先MAC:RAのFa0/0
送信元MAC:PC-A
宛先IP:FTPサーバ
送信元IP:PC-A
MACアドレスは直近の宛先(送信元)アドレスを指します。IPアドレスは最終の宛先(大元の送信元)を指すアドレスです。なお、スイッチはパケットが通過するだけであれば、パケットの宛先/送信元アドレスに影響を与える事はありません。(スイッチ自身にアクセスする場合にだけ、スイッチのIPアドレスやMACアドレスが使用されます。)
参考
【OSI参照モデルとルータ】
ルータがデータを受信するとレイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダにある宛先IPアドレスを確認し、新しいレイヤ2ヘッダを付けて転送します。
【OSI参照モデルと主な名称と主なヘッダ】
※パケットやフレーム等の名称は厳密に使い分けられていない場合や、一括りに PDU(Protocol Data Unit)と呼ばれる場合があります
【ルータの転送処理】
ルータは送られてきたデータを転送するために以下の処理を行います。
1.着信データのレイヤ2ヘッダを確認する
・「宛先MAC」が自身になっているか、FCS(データが壊れていないかを確認する情報)が正しいかを確認
・自身宛ではなかったり、FCSに異常があればフレームを破棄する
2.レイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダを確認して自身のどのインターフェースから転送すれば良いかを調べる
・「宛先IPアドレス」を基に、自身のルーティングテーブルから、次に転送するルータのIPアドレスや、出力インターフェースを調べる
・ルーティングテーブルに「宛先IPアドレス」に該当する情報が無い場合は受信したパケットを破棄する
3.パケットを転送するために必要となる転送先(ネクストホップ)の「MACアドレス」を調べる
・次に転送するルータのIPアドレスを基に、ARPテーブルからMACアドレスを調べる
・ARPテーブルに「次に転送するルータのIPアドレス」に該当する情報が無い場合はARPによって該当のMACアドレスを調べる
4.転送するパケットにレイヤ2ヘッダを付け、出力インターフェースからパケットを出力する
・送信元MACアドレスは自身の出力インターフェースのMACアドレスになる
・宛先MACアドレスは3で調べた転送先のMACアドレスになる
【MACアドレスとIPアドレス】
「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)の宛先や送信元アドレスを指し、「IPアドレス」は最終の宛先や大元の送信元を指すアドレスです。
上図の状況でPCからサーバにパケットを送信した場合は以下のようになります。
・「1」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:2222.2222.22222
送信元MAC:1111.1111.1111
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
・「2」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:4444.4444.4444
送信元MAC:3333.3333.3333
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
レイヤ2ヘッダに含まれる宛先・送信元「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)のアドレスを指すのでネットワークをまたぐ際に付け替えられますが、レイヤ3ヘッダに含まれる宛先・送信元「IPアドレス」は最終のアドレスを指すのでネットワークをまたいだ後も変わりません。
なお、ハブやスイッチを経由してもネットワークはまたがないので、宛先MACアドレスも送信元MACアドレスも変わりません。
ルータがデータを受信するとレイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダにある宛先IPアドレスを確認し、新しいレイヤ2ヘッダを付けて転送します。
【OSI参照モデルと主な名称と主なヘッダ】
※パケットやフレーム等の名称は厳密に使い分けられていない場合や、一括りに PDU(Protocol Data Unit)と呼ばれる場合があります
【ルータの転送処理】
ルータは送られてきたデータを転送するために以下の処理を行います。
1.着信データのレイヤ2ヘッダを確認する
・「宛先MAC」が自身になっているか、FCS(データが壊れていないかを確認する情報)が正しいかを確認
・自身宛ではなかったり、FCSに異常があればフレームを破棄する
2.レイヤ2ヘッダを外し、レイヤ3ヘッダを確認して自身のどのインターフェースから転送すれば良いかを調べる
・「宛先IPアドレス」を基に、自身のルーティングテーブルから、次に転送するルータのIPアドレスや、出力インターフェースを調べる
・ルーティングテーブルに「宛先IPアドレス」に該当する情報が無い場合は受信したパケットを破棄する
3.パケットを転送するために必要となる転送先(ネクストホップ)の「MACアドレス」を調べる
・次に転送するルータのIPアドレスを基に、ARPテーブルからMACアドレスを調べる
・ARPテーブルに「次に転送するルータのIPアドレス」に該当する情報が無い場合はARPによって該当のMACアドレスを調べる
4.転送するパケットにレイヤ2ヘッダを付け、出力インターフェースからパケットを出力する
・送信元MACアドレスは自身の出力インターフェースのMACアドレスになる
・宛先MACアドレスは3で調べた転送先のMACアドレスになる
【MACアドレスとIPアドレス】
「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)の宛先や送信元アドレスを指し、「IPアドレス」は最終の宛先や大元の送信元を指すアドレスです。
上図の状況でPCからサーバにパケットを送信した場合は以下のようになります。
・「1」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:2222.2222.22222
送信元MAC:1111.1111.1111
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
・「2」の位置のパケットが持つアドレス
宛先MAC:4444.4444.4444
送信元MAC:3333.3333.3333
宛先IP:192.168.2.1
送信元IP:192.168.1.1
レイヤ2ヘッダに含まれる宛先・送信元「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)のアドレスを指すのでネットワークをまたぐ際に付け替えられますが、レイヤ3ヘッダに含まれる宛先・送信元「IPアドレス」は最終のアドレスを指すのでネットワークをまたいだ後も変わりません。
なお、ハブやスイッチを経由してもネットワークはまたがないので、宛先MACアドレスも送信元MACアドレスも変わりません。
回答間違ってませんか?
投稿日 2022/09/26
送信元MACは、「CAT-AのFa0/1」になるのではないでしょうか。
回答は、「PC-A」となっております。
2022/09/26 09:04
送信元MACアドレスの付け替えを行うのは、レイヤ3機器になります。
Cat-Aはレイヤ2機器(スイッチ)になるので、MACアドレスの付け替えは行いません。
コメント
2024/06/25 06:06
お世話になります、
解説にあるこの一文はどのような時、場合に適用されますか?
”「MACアドレス」は直近(同一ネットワーク)の宛先や送信元アドレスを指し、「IPアドレス」は最終の宛先や大元の送信元を指すアドレスです。”
また、MACアドレスの付け替えをCat-Aが行わないのであれば、
PC-Aは元々RAのMACアドレスを宛先として送信したという認識で合っていますか?
コメント
この投稿に対して返信しませんか?
p p_yuichi_07
2022/10/02 16:22
ご教示頂きまして、ありがとうございました。