助け合いフォーラム
AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA-C03)
問題ID : 30418
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AWS Storage Gatewayのボリュームゲートウェイ(保管型)とボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)について正しく述べているものはどれか。(2つ選択)
正解
ボリュームゲートウェイ(保管型)は全データのアクセス先がオンプレミスなので、低レイテンシーでのアクセスが可能である
ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)はアクセス頻度の高いデータのみをオンプレミスに保持するため、オンプレミスのボリュームストレージの容量を最小限にできる
解説
AWS Storage Gatewayのボリュームゲートウェイには「キャッシュ型」と「保管型」があります。
〇キャッシュ型(キャッシュボリューム)
すべてのデータをS3に保存し、高頻度アクセスのデータのみオンプレミスのキャッシュストレージにコピーします。データがキャッシュ上に存在しない場合はS3へアクセスするので遅延が発生しますが、オンプレミスのストレージ容量を抑えることができます。
〇保管型(ストアドボリューム)
すべてのデータをオンプレミスのボリュームストレージに保存し、S3に非同期でバックアップを保存します。キャッシュ型とは異なり全データへのアクセス先がオンプレミスになるので、S3へのアクセスによる遅延が発生しません。
したがって正解は
・ボリュームゲートウェイ(保管型)は全データのアクセス先がオンプレミスなので、低レイテンシーでのアクセスが可能である
・ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)はアクセス頻度の高いデータのみをオンプレミスに保持するため、オンプレミスのボリュームストレージの容量を最小限にできる
です。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
・ボリュームゲートウェイ(保管型)のリストア先はオンプレミスのボリュームストレージのみである
ボリュームゲートウェイ(保管型)のリストアはオンプレミスの他、EBSへも可能なので誤りです。
・ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)のリストア先はAmazon Elastic Block StoreかAmazon Elastic File Systemを選択できる
ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)のリストア先はオンプレミスまたはEBSであり、EFSを選択することはできませんので誤りです。
・ボリュームゲートウェイでは保管型・キャッシュ型に関わらずNFS、SMB、iSCSIを選んで利用できる
ボリュームゲートウェイではNFS、SMBは利用できませんので誤りです。
なお、ボリュームゲートウェイはiSCSI(Internet Small Computer System Interface)というプロトコルでストレージ(S3)へ接続します。
〇キャッシュ型(キャッシュボリューム)
すべてのデータをS3に保存し、高頻度アクセスのデータのみオンプレミスのキャッシュストレージにコピーします。データがキャッシュ上に存在しない場合はS3へアクセスするので遅延が発生しますが、オンプレミスのストレージ容量を抑えることができます。
〇保管型(ストアドボリューム)
すべてのデータをオンプレミスのボリュームストレージに保存し、S3に非同期でバックアップを保存します。キャッシュ型とは異なり全データへのアクセス先がオンプレミスになるので、S3へのアクセスによる遅延が発生しません。
したがって正解は
・ボリュームゲートウェイ(保管型)は全データのアクセス先がオンプレミスなので、低レイテンシーでのアクセスが可能である
・ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)はアクセス頻度の高いデータのみをオンプレミスに保持するため、オンプレミスのボリュームストレージの容量を最小限にできる
です。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
・ボリュームゲートウェイ(保管型)のリストア先はオンプレミスのボリュームストレージのみである
ボリュームゲートウェイ(保管型)のリストアはオンプレミスの他、EBSへも可能なので誤りです。
・ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)のリストア先はAmazon Elastic Block StoreかAmazon Elastic File Systemを選択できる
ボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)のリストア先はオンプレミスまたはEBSであり、EFSを選択することはできませんので誤りです。
・ボリュームゲートウェイでは保管型・キャッシュ型に関わらずNFS、SMB、iSCSIを選んで利用できる
ボリュームゲートウェイではNFS、SMBは利用できませんので誤りです。
なお、ボリュームゲートウェイはiSCSI(Internet Small Computer System Interface)というプロトコルでストレージ(S3)へ接続します。
参考
【AWS Storage Gateway】
AWS Storage Gatewayは、オンプレミスからAWSのストレージサービスへのアクセスを高速かつセキュアに行うことができるサービスです。堅牢性・耐久性に優れたS3をファイル共有ストレージとして利用したり、災害対策を目的としたバックアップやアーカイブを行ったり、あまりアクセスされないデータを自社サーバーからAWSへ移動させるなど、様々なケースで利用できます。
Storage GatewayそのものはAmazon S3やAmazon FSxなどのようなストレージサービスではありません。Gateway(規格の異なるネットワーク間を中継して接続する機器)の名が示す通り、オンプレミスとAWSストレージサービスとを橋渡しする役目を持つサービスです。ユーザーはStorage Gatewayを利用することによって、オンプレミスからS3やFSxなどのストレージサービスをデータ保存先として利用できます。
Storage Gatewayには、使用するプロトコルが異なる複数のゲートウェイタイプが用意されています。
■ファイルゲートウェイ
オンプレミスからNFS(Network File System)またはSMB(Server Message Block)を使用してAWSストレージへアクセスできるサービスです。NFSとSMBは、どちらもサーバーなどへ保存されたファイルを複数のクライアントで共有するためのネットワークプロトコル(通信手順)です。NFSは主にLinuxを含むUNIX系OSに使用されており、SMBは主にWindows系OSに使用されています。
ファイルゲートウェイには、使用するAWSストレージによって2つの種類があります。
〇S3ファイルゲートウェイ
オンプレミスからNFSまたはSMBを使用して、S3バケットへアクセスできるようにするゲートウェイタイプです。ローカル(オンプレミス)にキャッシュストレージを持つため低レイテンシでのアクセスも可能です。
〇FSxファイルゲートウェイ
オンプレミスからSMBを使用して、FSx for Windows File Serverへアクセスできるようにするゲートウェイタイプです。S3ファイルゲートウェイと同じく、ローカルにキャッシュストレージを持つため低レイテンシでのアクセスも可能です。
■ボリュームゲートウェイ
オンプレミスからiSCSI(Internet Small Computer System Interface)を使用して、S3をブロックストレージボリュームとして利用できるサービスです。iSCSIとはコンピュータのストレージを接続するSCSIをTCP/IPで実現したプロトコルのことで、サーバーはiSCSIで接続されたストレージ(Storage Gatewayの場合はS3)をローカルディスクとして利用できます。
ボリュームストレージ上のデータはS3にEBSスナップショットとして保存可能なので、災害対策や定期的なバックアップに利用できます。
ボリュームゲートウェイには2つの種類があります。
〇キャッシュ型(キャッシュボリューム)
すべてのデータをS3に保存し、高頻度アクセスのデータのみオンプレミスのキャッシュストレージにコピーします。データがキャッシュ上に存在しない場合はS3へアクセスするので遅延が発生しますが、オンプレミスのストレージ容量を抑えることができます。
〇保管型(ストアドボリューム)
すべてのデータをオンプレミスのボリュームストレージに保存し、S3に非同期でバックアップを保存します。キャッシュ型とは異なり全データへのアクセス先がオンプレミスになるので、S3へのアクセスによる遅延が発生しません。
■テープゲートウェイ
オンプレミスから物理テープストレージの代替として利用できるサービスです。VTL(Virtual Tape Library:仮想テープライブラリ)に対応したソフトウェアを介して、S3やS3 Glacierにバックアップデータを保存できます。
テープ(テープストレージ)とは磁気テープを用いたストレージです。大容量で安価、かつ長期的なデータ保存に向いているため、アーカイブやバックアップ用途として利用されます。
テープゲートウェイを利用することにより、オンプレミスで新規に物理テープを用意したりテープの切り替えを行うなど、テープの操作や管理が不要になります。また、アーカイブ先としてS3 Glacierとも連携しているため、よりコストを削減できます。
AWS Storage Gatewayは、オンプレミスからAWSのストレージサービスへのアクセスを高速かつセキュアに行うことができるサービスです。堅牢性・耐久性に優れたS3をファイル共有ストレージとして利用したり、災害対策を目的としたバックアップやアーカイブを行ったり、あまりアクセスされないデータを自社サーバーからAWSへ移動させるなど、様々なケースで利用できます。
Storage GatewayそのものはAmazon S3やAmazon FSxなどのようなストレージサービスではありません。Gateway(規格の異なるネットワーク間を中継して接続する機器)の名が示す通り、オンプレミスとAWSストレージサービスとを橋渡しする役目を持つサービスです。ユーザーはStorage Gatewayを利用することによって、オンプレミスからS3やFSxなどのストレージサービスをデータ保存先として利用できます。
Storage Gatewayには、使用するプロトコルが異なる複数のゲートウェイタイプが用意されています。
■ファイルゲートウェイ
オンプレミスからNFS(Network File System)またはSMB(Server Message Block)を使用してAWSストレージへアクセスできるサービスです。NFSとSMBは、どちらもサーバーなどへ保存されたファイルを複数のクライアントで共有するためのネットワークプロトコル(通信手順)です。NFSは主にLinuxを含むUNIX系OSに使用されており、SMBは主にWindows系OSに使用されています。
ファイルゲートウェイには、使用するAWSストレージによって2つの種類があります。
〇S3ファイルゲートウェイ
オンプレミスからNFSまたはSMBを使用して、S3バケットへアクセスできるようにするゲートウェイタイプです。ローカル(オンプレミス)にキャッシュストレージを持つため低レイテンシでのアクセスも可能です。
〇FSxファイルゲートウェイ
オンプレミスからSMBを使用して、FSx for Windows File Serverへアクセスできるようにするゲートウェイタイプです。S3ファイルゲートウェイと同じく、ローカルにキャッシュストレージを持つため低レイテンシでのアクセスも可能です。
■ボリュームゲートウェイ
オンプレミスからiSCSI(Internet Small Computer System Interface)を使用して、S3をブロックストレージボリュームとして利用できるサービスです。iSCSIとはコンピュータのストレージを接続するSCSIをTCP/IPで実現したプロトコルのことで、サーバーはiSCSIで接続されたストレージ(Storage Gatewayの場合はS3)をローカルディスクとして利用できます。
ボリュームストレージ上のデータはS3にEBSスナップショットとして保存可能なので、災害対策や定期的なバックアップに利用できます。
ボリュームゲートウェイには2つの種類があります。
〇キャッシュ型(キャッシュボリューム)
すべてのデータをS3に保存し、高頻度アクセスのデータのみオンプレミスのキャッシュストレージにコピーします。データがキャッシュ上に存在しない場合はS3へアクセスするので遅延が発生しますが、オンプレミスのストレージ容量を抑えることができます。
〇保管型(ストアドボリューム)
すべてのデータをオンプレミスのボリュームストレージに保存し、S3に非同期でバックアップを保存します。キャッシュ型とは異なり全データへのアクセス先がオンプレミスになるので、S3へのアクセスによる遅延が発生しません。
■テープゲートウェイ
オンプレミスから物理テープストレージの代替として利用できるサービスです。VTL(Virtual Tape Library:仮想テープライブラリ)に対応したソフトウェアを介して、S3やS3 Glacierにバックアップデータを保存できます。
テープ(テープストレージ)とは磁気テープを用いたストレージです。大容量で安価、かつ長期的なデータ保存に向いているため、アーカイブやバックアップ用途として利用されます。
テープゲートウェイを利用することにより、オンプレミスで新規に物理テープを用意したりテープの切り替えを行うなど、テープの操作や管理が不要になります。また、アーカイブ先としてS3 Glacierとも連携しているため、よりコストを削減できます。
ボリュームゲートウェイ(保管型)のデータについて
n
naka35
投稿日 2023/03/08
問題の意図からズレる質問かもしれませんが以下回答で、なぜオンプレミスに持つデータがマスターではなくコピーとなるのでしょうか?
・ボリュームゲートウェイ(保管型)はデータのコピーをオンプレミスに持つため低レイテンシでのアクセスが可能である
データの更新があった場合はS3にあるデータに更新が行われ、それがオンプレミスに反映されるのでしょうか?
b
birdpixy
2023/03/09 16:05
AWSのサイトに
Q: ボリュームゲートウェイとは何ですか?
(中略)
保管型モードでは、プライマリデータはローカルに保存されてデータセット全体が低レイテンシーのアクセスのために使用可能となり、非同期に AWS にバックアップされます。
https://aws.amazon.com/jp/storagegateway/faqs/
とあるので、オンプレミスのデータがマスターのようです。
該当問題の解説にも
・保管型(ストアドボリューム)
すべてのデータをオンプレミスのボリュームストレージに保存し、S3に非同期でバックアップを保存します。キャッシュ型とは異なり全データへのアクセス先がオンプレミスになるので、S3へのアクセスによる遅延が発生しません。
とあるので、選択肢の書き方がおかしいですね……。
コメント
スタッフからの返信
この投稿に対して返信しませんか?
n naka35
2023/03/09 18:47
返答ありがとうございます。 リンク先を見るとそうでうよね。