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Cisco

CCNA(200-301)
問題ID : 6793
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図の構成のネットワークで、ルータ1から192.168.2.0/24への経路選択について、正しく述べているものは下記のうちどれか。なお、どのルーティングプロトコルもデフォルトの動作とする。(3つ選択)

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ルーティングプロトコルにおける経路の選択問題について

公開日 2023/07/18

現在、Ping-tでCCNAの勉強をしているのですが、
自身で解説など読んでも理解できないので、どなたか教えていただけると幸いです。

問題ID : 6793

EIGREPのメトリック値の計算方法で質問があるのですが、
複合メトリック=(帯域幅+遅延)x256
帯域幅=10,000,000÷経路上の最小帯域幅
遅延=経路上の遅延合計÷10

とあるのですが、
問題では、56kbpsの回線を使用しており、
これが経路上の最小帯域幅と思われるのですが、
解説文には非常に小さい帯域幅なので使用せずと記載があります。
計算に使用しない帯域幅などあるということでしょうか。。。。
あるようでしたら、使用不可である帯域幅の値なども教えていただけると幸いです。

他の方の同様の質問の答えを参考にして、
OSPFはコスト計算の際に、
コスト=基準帯域幅÷インターフェースの帯域幅
という記載の為、経路上の最小帯域幅ではなく、大きい方を計算に使用すると言われても納得できるのですが、、、

https://mondai.ping-t.com/question_subjects/53/question_sessions/18313558/progressing_questions/281519754/edit?no_selection=false

2023/07/18 14:13

経路上の最小帯域幅というのは、パケットを転送する際に通過するリンクの中で、最も小さい帯域幅です。

設問の場合、ルータ1から192.168.2.0/24への経路は以下の3つであり、
それぞれの経路の最小帯域幅は以下の通りです。

【1】(ルータ1)ーT1ー(ルータ4)ーT1-(ルータ3)
通過するリンクはすべてT1なので、最小帯域幅はT1(1544Kbps)

【2】(ルータ1)ーT1ー(ルータ2)ーT1-(ルータ3)
ルータ4を通る経路同様、通過するリンクはすべてT1なので、最小帯域幅はT1(1544Kbps)

【3】(ルータ1)ー56Kbpsー(ルータ3)
通過するリンクは1つ(56Kbps)のみなので、最小帯域幅は56Kbps

(※補足)
例えば、
(ルータ1)ー10Mbpsー(ルータ2)ー100Mbps-(ルータ3)
のような、リンクごとに使用する帯域幅が異なる場合、計算に使用されるのは最も小さい10Mbpsです。

これら3つ、それぞれの経路のメトリックを計算すると(※遅延は考慮せず)
【1】【2】(10,000,000÷1544kbps)×256=1,658,031
【3】(10,000,000÷56kbps)×256=45,714,285
メトリックの小さい【1】【2】の経路が等コストで両方ルーティングテーブルに載ります。
【3】はメトリックが大きいのでルーティングテーブルには載りません。

解説内の「非常に小さい帯域幅(56Kbps)ですので使用せず、」というのは
1544kbpsと56bpsを比較したとき、明らかに帯域幅が小さいので、
計算するまでもなく、【3】の経路は使用しないと想定できるからではないでしょうか。

計算に使用しない帯域幅や使用不可である帯域幅があるわけではないと思います。


コメント

r rxqpen10

2023/07/19 00:02

ご回答ありがとうございます! おっしゃるとおりですね。。。。 私が「経路上の最小帯域幅」の意味を誤認しておりました。。。。 非常にわかりやすい解説であったため、腑に落ちました!! また、ご親切に補足と計算までしていただいて誠にありがとうございます。 これで先に進めます!!

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2023/07/18 14:18

  • T1の経路を通るルートをA
  • 56Kbpsのを通るルートをB

として遅延と帯域幅を比較してみましょう。

(1)まず、遅延を求めてみましょう。
シリアルケーブルの場合、遅延はデフォルトで20000μsecとなっております。
http://jukenki.com/contents/cisco/ccna-lab-scenario/lab2-eigrp-metric-calculation.html

複合メトリックで使用する遅延は、遅延(10マイクロ秒)の合計値ですから、

  • ルートAの遅延=(20000+20000)/10=4000
  • ルートBの遅延=20000/10=2000

となります。

(2)次に、帯域幅を求めてみましょう。
まず、単位が異なると計算が複雑になるので、単位をMbpsに統一して計算します。
すると、56Kbps=0.056Mbpsになりますよね。

複合メトリックで使用する帯域幅は、10000/最小帯域幅(Mbps)で求められますから、

  • ルートAの帯域幅=10000/1.544=6476.68
  • ルートBの帯域幅=10000/0.056=178571.43

となります。

(1)、(2)の結果を用いて、ルートA、ルートBの複合メトリックを求めると、

  • ルートAの複合メトリック=(6476.68+4000)*256=2682030.08
  • ルートBの複合メトリック=(178571.43+2000)*256=46226286.08

となり、ルートAの複合メトリックの方が小さいことがわかります。

非常に小さい帯域幅なので使用せず
というのは、
"遅延の差を差し引いても、ルートAの帯域幅よりも、ルートBの帯域幅の方が圧倒的に大きくなるので、考慮するまでもない"
という意味ではないでしょうか。


コメント

r rxqpen10

2023/07/19 00:07

拙い質問にも関わらず、ご返信いただきありがとうございます!! わざわざ別のリンクまでご用意いただいて、大変ありがたいです! このリンクは自身で調べた時に確認できてなかったので、理解が深まりました。 そういうこと仕組みだったんですね。。。 シンプルに勉強不足でした、、、 本当にありがとうございました!

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